はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談

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わが国においては、多くの優秀な技術者や労働者や経営者たちが、日々身をすり減らして生産活動に携わっている。そのおかげで、我々日本人は、近代的な都市空間を身近に利用し、高度なエレクトロニクス機器が満ち足りた暮らしをおくっている。
しかし、日本人の生活は、本当に世界最上級の豊かさであると言っていいのだろうか。何か釈然としないのは私だけではないと思う。

考えてみれば、我々の生活は、様々な機器等が溢れているのに対して、住居の面積が狭い。複数の子供全員分の勉強部屋と夫婦の独立した寝室、これらを叶えられる家庭はどれほどの割合なのだろうか。これを思うと、少子化の方向に向かうのも無理からぬことと感じる。

経済は、経済のためにあるのではなく、人間の幸せな生活のための手段としてはじめて意義が与えられる。してみれば、我々は、先ず、日本人の生活に何が足りないのか、何を加えれば今より幸せになるのか、を考えて生産活動や経済政策を考えねばならないはずだ。

確かに、日本には(平地の)土地が少ない。したがって、住居面積の総量を増すためには、雇用の大都市集中を緩和することや、遠距離通勤を助けるため勤務時間を短縮したり、遠方在宅勤務を可能にするような労働政策が求められる。そしてこれらは、ネット時代の今日に相応しい方向性でもある。

「売れるものを開拓して売れるだけ売れ」というミクロな視点に捉われていては、流す汗が国民の幸せにつながらないことを、特に政治家や政府は理解してほしい。

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