高血圧における減塩の予防効果と薬物治療の最新事情
男性50歳以上、女性60歳以上の2人に1人が高血圧といわれ、4,000万人と推定されている。
生活習慣病の中では代表的な疾患で、減塩などの食事療法や運動療法により血圧のコントロールが期待される。
■現在、肥満、糖尿病、高脂血症などを伴うメタボリックシンドローム型の高血圧が増加している。
その7割が食塩感受性高血圧で、脳卒中や心筋梗塞などの危険因子を併せ持った人が多く、統合的・複合的な生活習慣病の管理が求められている。
特に高血圧は、心血管系疾患最大のリスク要因であり、血圧管理が非常に重要といえる。
ナトリウム870mgと表示されている場合の食塩換算式
ナトリウム(Na)0.87g×2.54 = 食塩(NaCl)2.2g
■減塩を意識しないグループと減塩を意識するグループでも平均1g程度の差しかなく、減塩の意識が実際の食塩摂取量の低下には結びついていないことを示す研究がある。
■現在、降圧薬はカルシウム拮抗薬とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の2剤が主流である。
両者とも降圧効果・忍容性が高く、非常に有効であるが、ガイドラインの目標値が引き下げられたため、目標値に到達しにくくなっている。
そこで、以前は降圧薬の主流で有効性が高いといわれた利尿薬が、第3の薬として注目を集めている。
現在はARBとの併用により、安全かつ有効な降圧が得られるようになっている。
http://www.asahi.com/health/sodium_reduction/medical_asahi201110.html
出典 メディカル朝日 2011.10
版権 朝日新聞社
男性50歳以上、女性60歳以上の2人に1人が高血圧といわれ、4,000万人と推定されている。
生活習慣病の中では代表的な疾患で、減塩などの食事療法や運動療法により血圧のコントロールが期待される。
■現在、肥満、糖尿病、高脂血症などを伴うメタボリックシンドローム型の高血圧が増加している。
その7割が食塩感受性高血圧で、脳卒中や心筋梗塞などの危険因子を併せ持った人が多く、統合的・複合的な生活習慣病の管理が求められている。
特に高血圧は、心血管系疾患最大のリスク要因であり、血圧管理が非常に重要といえる。
ナトリウム870mgと表示されている場合の食塩換算式
ナトリウム(Na)0.87g×2.54 = 食塩(NaCl)2.2g
■減塩を意識しないグループと減塩を意識するグループでも平均1g程度の差しかなく、減塩の意識が実際の食塩摂取量の低下には結びついていないことを示す研究がある。
■現在、降圧薬はカルシウム拮抗薬とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の2剤が主流である。
両者とも降圧効果・忍容性が高く、非常に有効であるが、ガイドラインの目標値が引き下げられたため、目標値に到達しにくくなっている。
そこで、以前は降圧薬の主流で有効性が高いといわれた利尿薬が、第3の薬として注目を集めている。
現在はARBとの併用により、安全かつ有効な降圧が得られるようになっている。
http://www.asahi.com/health/sodium_reduction/medical_asahi201110.html
出典 メディカル朝日 2011.10
版権 朝日新聞社