アトピー緩和の物質 京大チーム発見、治療薬開発に期待
■外部から体を守る皮膚表面のバリアー機能を高めることでアトピー性皮膚炎をやわらげる化合物を、京都大(皮膚科学)の研究者らが初めて発見した。
■ヒトの皮膚細胞で効果を確かめ、マウスに飲ませて症状を治すことにも成功した。
副作用の少ない新しい治療薬の開発につながると期待される。
■この化合物は、試薬として販売されているJTC801という有機化合物。
培養したヒトの皮膚細胞に加えると、皮膚表面で作られバリアー機能を支えるたんぱく質「フィラグリン」の量が約10倍に増えた。
■さらに、遺伝的にアトピー性皮膚炎になる特殊な家系のマウスに、発病する生後6週間ごろから、この化合物を体重1キロあたり30ミリグラムずつ毎日飲ませると、4週間で皮膚の症状がはっきりよくなった。
■患者の皮膚ではフィラグリンの量が通常の数分の1に減っていることが知られている。
バリアー機能を高める治療薬探しは世界中で競争になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/fd/d6e6f05a8a9d5f604017e0b5e875b155.jpg)
出典 朝日新聞・朝刊 2013.9.17
版権 朝日新聞社
■外部から体を守る皮膚表面のバリアー機能を高めることでアトピー性皮膚炎をやわらげる化合物を、京都大(皮膚科学)の研究者らが初めて発見した。
■ヒトの皮膚細胞で効果を確かめ、マウスに飲ませて症状を治すことにも成功した。
副作用の少ない新しい治療薬の開発につながると期待される。
■この化合物は、試薬として販売されているJTC801という有機化合物。
培養したヒトの皮膚細胞に加えると、皮膚表面で作られバリアー機能を支えるたんぱく質「フィラグリン」の量が約10倍に増えた。
■さらに、遺伝的にアトピー性皮膚炎になる特殊な家系のマウスに、発病する生後6週間ごろから、この化合物を体重1キロあたり30ミリグラムずつ毎日飲ませると、4週間で皮膚の症状がはっきりよくなった。
■患者の皮膚ではフィラグリンの量が通常の数分の1に減っていることが知られている。
バリアー機能を高める治療薬探しは世界中で競争になっている。
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出典 朝日新聞・朝刊 2013.9.17
版権 朝日新聞社