名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。
= 卵子だけでなく精子も35歳から老化…不妊原因 =
http://www.m3.com/news/GENERAL/2014/4/18/207210/
■精子も年齢を重ねると、最近話題になっている「卵子の老化」と同様に、受精能力が低下する可能性があるという研究を、独協医大越谷病院(埼玉県)泌尿器科の岡田弘教授らのグループがまとめた。
30~50代男性ご注意 食習慣見直し再発防止
■突然、激痛に襲われる尿路結石は、汗をかき尿が濃くなる夏に増える。
■結石のできる場所で名前が付いており、腎臓なら腎臓結石と呼ぶ。
結石が尿管に降りてくれば尿管結石となる。
その他に膀胱結石、尿道結石がある。
■尿路結石の成分はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、尿酸など。
尿中の物質に、シュウ酸やリン酸などが加わりながら成長する。
■尿路結石は日本人の約1割が一生のうちに患うといわれ、30~50代の男性に多い。
詳しい原因は分かっていないが、食生活の欧米化などが影響していると専門家はみている。
■結石が5ミリメートル以下なら尿路の周りの平滑筋が緩む薬を服用し、結石が排出されるのを待つのが一般的。
最近は前立腺肥大症の治療薬を使う手法が欧米で普及し、国内でも臨床試験(治験)が進む。
■結石が5ミリメートルを超える場合は手術で取り除く。
泌尿器科で普及しているのは、体外から結石に焦点を合わせて衝撃波を当てて砕く「ESWL」という方法だ。
メスを使わず、麻酔・入院も不要。
ただし、衝撃波が結石に当たらず腎臓などの毛細血管を傷付け、出血する恐れもある。
■最近増えているのが尿路に内視鏡を入れ、レーザーで結石を砕く方法だ。
非常に細い管を尿道から入れ、先端に取り付けたカメラで結石を観察しながらレーザーを当てる。
衝撃波に比べ、結石を確実に砕ける。
この治療では麻酔や2~3泊程度の入院が必要。
■治療法を切り替えやすいように、両方の治療(ESWLと内視鏡治療)ができる医療機関にかかるのが理想。
■発見が遅れて結石が3~4センチメートルまで成長してしまったら、腎臓に穴を開けて除去する手術も選択肢に入る。
■尿路結石はいったん治療しても再発しやすく、患者の3割にも達する。
■シュウ酸や脂肪が多い食事をとると、尿中のシュウ酸濃度が上がり結石が出来やすくなる。
■肉ばかりの偏った食事を避けるほか、ホウレンソウやタケノコなどシュウ酸が多い食べ物の取り過ぎは注意。
■紅茶やコーヒーにもシュウ酸が含まれるため、なるべく低脂肪のミルクを組み合わせて飲むようにする。
腸内でシュウ酸とカルシウムが結合し大便として排出される。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44792430Q2A810C1EL1P01/
出典 日経新聞・Web刊 2012.8.10
版権 日経新聞社
八ヶ岳倶楽部にて 2012.8.13撮影
尿路結石、食事で防ぐ 海藻や果物、多めに
■尿路結石は国内の男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生のうち1度はかかる。
■ホウレンソウやタケノコといった食品は、石をつくるシュウ酸を多く含む。
しかしカルシウムを一緒にとれば、腸で吸収される前に結合して多くが便として排出される。
■尿が濃くならないよう、1日2リットル以上の水分を取ることも重要。
結石が溶けやすいように尿をアルカリ化する海藻や果物、野菜をなるべくとり入れるといった注意で、再発のリスクを下げることができる。
■尿路結石に一度なった患者の半数近くが5年以内に再発しているとされる。
■ここ数年、内視鏡を使ったTUL(経尿道的尿管砕石術)という治療法が広まってきた。
細い管を尿道から入れて先端に付いたレーザーで石を粉砕。
そのまま破片を回収して、体外に取り出せる。
■自然排石を早めるα1ブロッカーという薬の治験も進んでいる。
海外で効果が認められ、国内でも順調にいけば数年以内に、この薬が10ミリ以下の結石への選択肢になる見込みという。
https://aspara.asahi.com/blog/mediblog/entry/0hAGvsad9m
(イラストが役立ちます)
出典 朝日新聞 apital 2012.6.14
版権 朝日新聞社