みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

がん転移の仕組み解明

2014-04-22 22:18:29 | がん
がん転移の仕組み解明 京大、予防法開発に期待
■がんの転移は、さまざまな臓器の表面を覆う「上皮組織」で、隣り合う細胞同士の相互作用がうまく働かなくなると起こるとの研究結果を京都大などのチームが発表した。

■相互作用に関わっているとみられるのは、腎管から出るタンパク質「フィブロネクチン」で、細胞を下支えしている。

■高橋淑子京大教授は「このタンパク質を使い、副作用の少ないがんの転移予防法や治療法開発に役立つことが期待される」と話す。

■正常な上皮組織では、細胞は整然と並んでいるが、転移の初期段階では、刺激が加わると、上皮はもろくいびつな形になってバラバラになる。

http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014042101002360.html




がん転移抑制の酵素確認 熊本大 新薬開発に期待
■熊本大大学院生命科学研究部(熊本市)の尾池雄一教授らの研究チームは、人体の細胞から分泌される特定の酵素にがんの転移を抑える効果があることを確認したと発表した。
尾池教授は「転移を防ぐ薬は少なく、新たな薬が開発できる可能性がある」と期待している。

■尾池教授らのこれまでの研究で、正常な細胞に比べ、がん細胞から多く分泌される「ANGPTL2」というタンパク質が、がん細胞の運動性を高め、転移を促進させる機能を持つことが分かっている。
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012301001764.html



がんのもと、退治に成功 九州大、再発防ぐ可能性
■がん細胞を生み出すもとになるが、抗がん剤の効きにくい「がん幹細胞」を、薬が効くように変化させ死滅させることに九州大の中山敬一主幹教授(分子生物学)らのチームがマウスで成功した。
がんの再発を防ぐ、根本的な治療法開発につながる可能性があるという。

■がん幹細胞は、体内でほとんど増殖せず“休眠状態”で存在するとされる。
抗がん剤は、細胞が増えるのを抑える働きがあり、増殖しないがん幹細胞には効きにくい。
治療でがんが消えたように見えても、わずかながん幹細胞が残り、再発や転移につながる問題があった。
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013031801001888.html


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乳がん切らず電気使い治療

2014-04-21 06:12:52 | がん
京理科大学の牧野公子教授らの研究チームは、乳がんを切らずに治療する新手法を開発した。
乳腺にある腫瘍に、電気を流して薬剤の効果を高めて治療する。
動物実験で効果を確認した。

出典 日経新聞・朝刊 2014.3,4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

院外処方のメリットは?

2014-04-20 06:11:12 | その他
2014年度診療報酬改定では、「かかりつけ医」を評価する「地域包括診療料」の算定に当たり、「院内処方を原則とする」との条件がつき、「医薬分業推進からの方針転換ではないか」との見方も出ています。

「院外処方メリット大きい」は半数にとどまる
■肯定的な意見
・「薬の在庫を抱えるのは大変」
・「在庫管理や今後の消費税アップに不安がある」
否定的な意見
・「患者の費用負担が増える」
・「勝手にジェネリックに変更する薬局がある」
・「後発メーカーから薬に関する情報提供もないため、その薬が本当に大丈夫なのかも分からない」
・「院外の門前薬局では、いくらジェネリックにしても院内処方より料金が高く、患者の負担が大きい。また、薬について患者に十分説明をしていない」

私的コメント
ジェネリックの場合、製薬メーカーからの情報は殆どないし全く薬剤情報が入りません。
また副作用が出た場合の情報が厚労省に届きません。
この点については厚労省は気づいていないようです。
院外処方のメリットを探すほうが難しいくらいです、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抗インフル薬タミフル「効果は限定的」?

2014-04-20 06:04:30 | 感染症
抗インフル薬タミフル「効果は限定的」 英医学誌など
http://www.m3.com/news/GENERAL/2014/4/11/204943/
■英医学誌BMJと世界の臨床試験を検証する国際チーム「コクラン」は10日、抗インフルエンザ薬タミフルを服用しても効果は限定的として、服用基準の見直しを世界各国の政府機関に求める声明を出した。
■グループによると、タミフルをのんだグループは、のんでいないグループに比べ、感染して発熱などの症状がおさまるまでの期間が成人では0・7日短くなった。
しかし、未成年者の場合は有意な差がみられなかった。
また、成人、未成年者にかかわらず、感染者が肺炎など重症な合併症を引き起こすのを減らす効果も確認できなかったという。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

精子も35歳から老化

2014-04-19 07:18:14 | 泌尿器科
= 卵子だけでなく精子も35歳から老化…不妊原因 =
http://www.m3.com/news/GENERAL/2014/4/18/207210/
■精子も年齢を重ねると、最近話題になっている「卵子の老化」と同様に、受精能力が低下する可能性があるという研究を、独協医大越谷病院(埼玉県)泌尿器科の岡田弘教授らのグループがまとめた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする