みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

1日徒歩30分未満で糖尿病リスク高く

2016-01-30 06:26:33 | 糖尿病
1日徒歩30分未満で糖尿病リスク高く 国立がんセンター
・1日に30分も歩かない人は、2時間以上歩く人に比べ、糖尿病になっている可能性が1.23倍高いとの疫学調査の結果を、国立がん研究センターのチームが発表した。

・「活動量が少ない生活は糖尿病のリスクが高い」としている。
長時間歩けばリスクが下がるかどうかは分かっていない。
 
・1998~2000年度、自分が糖尿病であるとは思っていない40~69歳の男女2万6488人に、1日の歩行時間を調査した。
血液検査でこのうち1058人が糖尿病であることが判明した。
 
・体重や年齢などの影響が出ないように解析した結果、1日の歩行時間が2時間以上の人に比べ、30分未満の人が糖尿病になっているリスクは1.23倍だった。
30分以上2時間未満の人とはリスクの差が明らかにならなかった。
 
・欧米の研究では、歩行が糖尿病発症のリスクを下げることが報告されている。

出典
日経新聞 2016.1.22
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食後15分のウォーキングで糖尿病リスク低下

2013-06-26 07:15:52 | 糖尿病
糖尿病発症リスクの高い高齢者では、1日1回まとまった運動をするより、毎食後15分間の軽いウォーキングを行うほうが血糖改善に効果があることがわかった。

米国の、ある大学の小規模検討の結果で、1日3回15分ずつのウォーキングは、午前か午後に1回45分のウォーキングを行うより血糖管理に有効だった。
特に夕食後の血糖低下については、食後のウォーキングが最も効果が大きかった。

 
■夕食後の時間帯は糖尿病ハイリスクの高齢者にとって特に意味が大きい。インスリン産生が低下して血糖値が高いまま就寝すると、糖尿病発症リスクがさらに高まる。
今回の結果からは、適切な時間帯に行えば短時間で十分な糖尿病発症リスクの低下効果が得られるといえる。

■消化のために食後30分おいてからウォーキングを開始することには意味がある。
その間に血糖が血中に流れ出し、筋肉が血糖を代謝するために働き出す。
その後の運動は、緩慢になっている膵臓にインスリン分泌を促す役割を果たす。

■糖尿病発症リスク低下という効果を得るためには、ウォーキングを毎日行うことが必要だ。

■食後すぐの運動には筋肉による血糖代謝を促す効果があり、ひいては血糖改善を助けることになる。

http://www.carenet.com/news/general/hdn/35336
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糖尿病を手術で治す

2012-11-19 06:54:58 | 糖尿病
「先生、糖尿病が手術で治るらしいですね。昨夜NHKでやっていましたよ」。
そんな話をする患者さんが数人いました。
何のことかと思って後から調べたてみたら11月12日の「クローズアップ現代」で放送されたものでした。


糖尿病を手術で治す
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3272_all.html


しかし、この治療法(の紹介)が大きな波紋を広げています。

クローズアップ現代、糖尿病を手術で治す・・・にもの申す!
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2302.html

クローズアップ現代、糖尿病を手術で治す・・・にもの申す! 追加
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2303.html

クローズアップ現代の「糖尿病を手術で治す」の番組の問題と対策
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat31/post_126.html




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糖質制限

2012-09-08 07:15:35 | 糖尿病
極端な糖質制限、体調崩す元に
ご飯・パン我慢する減量法 臓器に負担かかる恐れ


■糖質制限食は炭水化物に含まれる糖質を減らそうという考え方だ。
簡単にいえば、主食となるご飯やパン、麺類をできるだけとらず、おかずを中心に食べる方法だ。
糖質を摂取しないことで、食後に血糖値が急激に上昇するのを抑え、糖尿病の悪化を防ぐために考え出された。

■減量効果があるという論文が発表され、米糖尿病学会は2年間の期限つきで食事療法として認めている。
ただ、成長期の子どもや妊婦は将来の影響が不明なため、見合わせた方がよいとしている。

■糖質制限は食べてはいけないものを決めるだけで済む。
一方、カロリー制限では「食品交換表」などを使い、自分で食材のカロリーを計算する必要があり、長続きしにくい。

■米ハーバード大学などは、糖質の制限は心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めるとの調査結果をまとめた。
スウェーデンの女性4万3396人の食生活と病気の発症を16年間にわたって追跡調査。糖質を減らしてたんぱく質を増やす食事が中心の人ほど、こうした病気を発症する危険性が高まった。

http://www.nikkei.com/article/DGKDZO45636070R00C12A9MZ4000/

出典 日経新聞・Web刊 2012.9.2
版権 日経新聞社



<私的コメント>
「糖質以外を無制限に食べることは避けた方がよい」というのは当然のことです。
従来の糖尿病の食事療法は「各栄養素のバランス良い減量」でした。
こういったことを唱えて来た医療関係者には、新しい考え方には抵抗があります。
従って、「極端な糖質制限は良くない」というコメントをします。
裏を返せば「適度な糖質制限は良い」ということになります。

私自身、昼食に炭水化物の摂取が多くなるので朝食の米飯は半分に減らすことにしました。

「糖質制限」については以下のサイトも参考になります。

「せんぽ東京高輪病院ホームページ」
http://www.sempos.or.jp/tokyo/press/press_kurashitokenko.html

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女性もご用心!糖尿病

2012-07-12 07:37:59 | 糖尿病
■ここ50年で患者数は40倍に増え、「予備軍」も合わせるとその数は2千万人を超えると推計される。

■発症の若年化も進んでおり、40代女性も18.2パーセントが糖尿病もしくは予備軍とされる。

■【ヘモグロビンA1cの基準】
<予備軍>
NGSP値:6.0~6.5パーセント未満
JDS値:5.6~6.1パーセント未満
<糖尿病>
NGSP値:6.5パーセント以上
JDS値:6.1パーセント以上

■1日あたりのマグネシウムの摂取量が多いグループの方が糖尿病発症の危険度が低くなる。

■マグネシウム不足によって酵素の働きが悪くなると糖が細胞の中にうまく取り込めなくなる。

■インスリンが細胞にくっつくと、チロシンキナーゼという酵素が働き、糖を取り込むように、細胞に指令を出している。
しかしマグネシウムが不足すると、チロシンキナーゼの働きが悪化し、細胞が糖を取り込みにくくなる。

■【そばのひ孫と孫は(わ)優しい子かい?納得!】
そば、ばなな、のり、ひじき、まめ、ごこく、とうふ、まっ茶、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いちじく、こんぶ、かき(牡蠣)、いも、なっとう、とうもろこし、くるみ


http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/07/11/01.html

出典 NHK総合テレビ「あさイチ」2011.7.11
版権 日本放送協会<
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