みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

慢性腎臓病・気づいたときは手遅れに

2012-11-06 07:51:37 | 腎臓病
成人の8人に1人 慢性腎臓病、気づいたときは手遅れに
自覚症状なく、透析必要になることも


自覚症状がないまま進行し、気づいたときは手遅れなこともある「慢性腎臓病(CKD)」。
病名の印象から甘く見る人がいるかもしれないが、悪化すると腎不全で尿毒症を起こし、人工透析などを余儀なくされる。
心筋梗塞などのリスクも高めるとされ、軽視は禁物。
腎機能の検査で確認し、生活習慣を改善するよう必要がある。


日本の推定患者数は1300万人以上
■ある街頭アンケートで「CKD」という病名を聞いたことがあるかを調べたところ、認知度はわずか4%。
メタボリック症候群が90%以上だったのに比べ、ほとんど浸透していなかった。
だが、日本の推定患者数は1300万人以上、成人の8人に1人に上るという。

■CKDになると、将来、人工透析や腎移植が必要になる恐れが高いうえ、心筋梗塞や心不全など心血管の病気のリスクも高い。
必要な検査は血清クレアチニン、血尿、たんぱく尿。クレアチニンは、人によっては普段の健康診断に入っていないので、自発的に受ける必要がある。
腎機能は年を重ねるごとに落ちるので毎年検査することも大切という。

■CKDは、不摂生な食生活や運動不足などが原因で発症する生活習慣病の一つといわれる。発症リスクを高める要因は糖尿病や高血圧、肥満、脂質異常、喫煙など。最近は高尿酸血症も注目されているという。

■個人の遺伝子の違いを調べ、予防法などに生かそうという研究も進められている。


CKDに要注意の主なケース
・糖尿病
・メタボリック症候群
・肥満
・高血圧
・脂質異常
・高尿酸血症
・喫煙
・高齢
・腎臓病や心臓病の既往症がある
・家族に腎臓病の人がいる


http://www.nikkei.com/article/DGXDZO47944780R01C12A1EL1P01/
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