みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

金属原因のアトピー性皮膚炎

2013-04-26 15:06:51 | アレルギー科
金属原因のアトピー性皮膚炎、血中細胞が関与 京大

京都大の椛島健治准教授らは、金属や漆が原因で起きるアトピー性皮膚炎に、血中の細胞が関与していることを、遺伝子操作したマウスを使った実験で解明した。
現状では難しい根本治療に道を開く成果としている。

■アトピー性皮膚炎は皮膚の表面で異物の侵入を防ぐ働きが低下したり、免疫の機能に異常が起きたりして発症する。
免疫機能に異常を起こす原因には金属のほか、ダニやほこりがある。
今回解明したタイプは、数百万人いるとされるアトピー性皮膚炎の患者のうち2割程度を占める。

■研究グループは、血中に含まれ免疫に関係する「好塩基球」という細胞に注目。
遺伝子操作で好塩基球が血中にないマウスをつくり、アトピー性皮膚炎を発症するよう化学物質を耳に塗って観察した。

■その結果、通常よりも皮膚の炎症が小さくなり、好塩基球が病気の原因だと結論づけた。
好塩基球の働きを抑えれば、病気の発症が避けられる可能性があるという。



<私的コメント>
一般的に、アレルギーには好酸球が関与しています。
「好塩基球が関与」ということが目新しい点なのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天才と変人

2013-04-25 20:43:37 | 医療一般
天才と変人の関係 脳の「フィルター装置」が独創性を左右?

天才と呼ばれる人々の脳は普通の人とは違うのか。
脳の使い方が違うせいで、ひらめきや、けた外れに高い知性が生み出されるのか。
創造性の源泉について研究してきた心理学者や脳科学者が最近注目しているのが、天才と変人の関係だ。

■創造性に富む人々は、しばしば奇妙な思考や振る舞いをする。
物理学者のアインシュタインは道端のたばこの吸い殻を拾ってパイプに詰めて吸った。
作曲家シューマンは自分の楽曲はベートーベンをはじめ死去した著名人が墓の中から送ってくれるのだと信じていた。
マイケル・ジャクソンは鼻の整形に執着し、ダリは危険なペットに愛情を注いだ――。

■最近の研究によると、独創性と変人を関係づけるカギを握っているのは、脳が持つ情報のフィルター機能だという。
脳には膨大な量の信号が感覚器官を介して入ってくる。
これらすべてに注意を払っていては訳が分からなくなってしまう。

■そこで脳には精神的なフィルター装置があり、そのおかげで脳での大半の情報処理は意識せずに済んでいる。
このフィルターの働きが弱まっている状態を「認知的脱抑制」という。

クリエーティブな人と、そうでもない人それぞれのグループで心理学実験を行ったところ、前者のグループが認知的脱抑制の傾向を示しやすいことがわかった。

認知的抑制が弱まると、様々な情報を意識に上らせることが可能になり、これがうまく処理されると、創造的な発想が生まれるという説明が可能だ。

■創造性に富む人たちは一方で、社会生活上で必要なことをおざなりにして、自分の世界に没入する傾向がある。
これは認知的フィルターの働きが弱いため、意識が様々な刺激で過密になり、そちらに関心が向かってしまっていると説明できる。
統合失調症の患者や、統合失調型と呼ばれる人々は、こうしたフィルター機能が低下している傾向があり、彼らがとっぴな考えをしたり、幻覚を見たりすることとの関係が想定できる。

■また、サバン症候群の人たちは特定の分野に極めて優れた能力を発揮するが、事実をありのままに受け止めフィルターに通さないような認知スタイルが、この能力につながるらしい。


出典  日経新聞 Web刊 2013.4.25
版権  日経新聞社


<私的コメント>
ちょっと分かりにくい内容です。
フィルター機能が低下=認知的脱抑制=クリエーティブな人。
「クリエーティブな人」と「天才」と「変人」がこの説明ではよく分かりません。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柔道の重大事故

2013-04-25 15:45:00 | その他
柔道の重大事故、部活中に昨年度4件 授業では報告なし

昨年度、全日本柔道連盟に報告された高校生以下の柔道活動の事故は、後遺症の恐れがある重大事故が4件だったことがわかった。
3月の評議員会で報告されていた。
昨年度から武道が必修化された中学の授業中については、日常生活に支障が出る重大事故は報告されていないという。

■重大事故はすべて部活動中で、高校1年。
1件は急性硬膜下血腫で、大外刈りで投げられた後に意識不明となった。
残り3件はいずれも、練習試合で内股をかけた際に自ら頭を畳に突っ込んで頸椎を脱臼した。
また、高校の部活動を指導していた教員が心筋梗塞で亡くなった事故が1件あった。

■昨年度から武道が必修化された中学の授業中については、日常生活に支障が出る重大事故は報告されていないという。

■全国柔道事故被害者の会の調べでは1983年から2011年まで、学校管理下で少なくとも118人の中高生が死亡し、275人が障害の残るけがを負い、全柔連は近年、全国で講習会を開くなど安全指導に本腰を入れ始めている。

出典  朝日新聞・デジタル 2013.4.25
版権  朝日新聞社


<私的コメント>
柔道に対する過度の危険意識も問題だがこういった事実は認識する必要がありそうだ、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お好み焼き粉にダニ繁殖

2013-04-24 00:58:14 | アレルギー科
お好み焼き粉、ダニ繁殖注意 開封後の常温長期保存で

家庭で調理したお好み焼きを食べて起こるアレルギー症状は、ほとんどの原因がダニ――。
こんな報告が相次いでいる。
開封後に粉を常温で長期間保管すると、ダニが侵入し、大量発生するおそれがあるという。
小麦アレルギーと誤診される場合もある。
一方、低温状態ではほとんど増えないため、製粉会社などは、粉はできるだけ使い切るか、密閉して冷蔵庫に保管するよう注意を呼びかけている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130423-00000010-asahi-sci

朝日新聞デジタル 2013.4.23



<私的コメント>
お好み焼き粉を使った料理でアレルギーが起これば小麦アレルギーを疑いがちです。
そういった方の中にはダニが原因の場合もあるという教訓です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食品からとる塩分減らすには?

2013-04-22 23:46:42 | 循環器科
働く世代の食生活で、カロリーに比べて意識が薄いのが、料理に含まれる塩分。
ラーメンスープは飲み干せば、あっという間に塩分適量ゾーンを突破していく。

■国が掲げる食塩摂取の目標は、成人男性で1日9グラム未満、女性で7・5グラム未満。

■スナック菓子やあられの「うす塩味」とは、「カレー味」などと同じ、味つけの呼び名で、必ずしも塩分が少ないという意味ではない。

■野菜に含まれるカリウムには、ナトリウムを体外に排泄する効果もある。

            



<私的コメント>
将来の高血圧やがんのリスクを減らすため、には減塩がとても重要となります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学トップのエール 2013年度版

2013-04-22 23:02:27 | インポート
日経新聞・朝刊 2013.4.22に全国で行われた入学式での大学トップの式辞が紹介されていた。

キーワードは「グローバル」「教養」「将来設計」。

最多は、国際社会で活躍できる人材を求める内容。



「時代が要請する国際性を養う必要がある」(京大)

「自然や人間、社会への深い理解とそのあるべき姿への確信を持つ教養力」(立命館大)

「鋭い洞察力を持って問題の核心を把握し、多様な価値観を深め、自らの頭で解決策を考え実行していく力をつけて欲しい」(早大)

「自らを不断に鍛え卓越性の理想追求を」(東北大)

最初に学ぶべきは情報取捨選択力(京大)



抽象的でちょっと分かりにくいエールもある。
大学が新入生に求めるばかりで大学が何を提供出来るかという視点でのスピーチは残念ながら見当たらない。

スピーチする側は在学の人である。
社会を本当に知っているのだろうか、という疑問も湧く。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健康長寿、経済をけん引

2013-04-20 06:39:56 | 医療一般
健康長寿、経済をけん引 首相が成長戦略表明

安倍晋三首相が19日に表明した成長戦略は、世界トップクラスの健康長寿社会を基盤に再生医療関連など世界に通じる成長産業を生み出し、内外需を開拓する方針を掲げた。
高齢化や人口減を克服するため、女性や若者ら意欲あるすべての人が活躍できる全員参加型の社会をつくり、生産性を高めることを目指している。


再生医療、実用化急ぐ
■首相が「健康」を成長戦略の柱の一つに据えたのは、日本経済のけん引役になりうる潜在力を秘めるとみているためだ。
長寿国の日本が積み上げてきた技術やノウハウを磨けば、国内外の需要を開拓できるとの判断だ。

■日本人が1年間に使う医療費は37兆円を超えるが、抗がん剤など高額な医薬品や医療機器の多くを欧米からの輸入に頼る。
医療分野の貿易赤字は高齢化で年々膨らみ、2011年は2兆円弱に。
首相は「打って出なければ赤字はさらに拡大する」と医療分野の輸出に力を入れる考えを示した。

■山中伸弥京都大学教授が開発したiPS細胞など再生医療分野の「研究」で日本は世界をリードしているが「実用化」は出遅れている。
承認・治験が認められた再生医療製品は米国97、欧州62、韓国45に対して日本は6。
承認済みはジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J―TEC、愛知県蒲郡市)の皮膚と軟骨の2つしかない。

■日本は欧米に比べ医薬品・医療機器の承認に時間がかかり、日本発の画期的な薬が生まれない一因になっている。
J―TECは開発から製造までに10年近くかかった。

■このため今国会への提出を表明した法改正案で医師に細胞培養の外部委託を認めたり、再生医療製品の審査期間を大幅に短縮したりして、早期承認を後押しする。

■さらに米国立衛生研究所(NIH)をモデルとする医療技術開発の司令塔で研究から実用化までをつなぐ体制をつくり、「最新の医療技術の新たな地平を私が先頭に立って切り開く」と強調した。

出典  日経新聞 Web刊 2013.4.20
版権  日経新聞社

 
strong><私的コメント>
安倍首相は今までの首相の中では珍しく自分の言葉で語るっています。
今回の表明も唐突なものではなく、諮問会議や側近のブレーン達を交えて十分に議論されたものと思われます。
しかし残念ながら記事を読む限り、そのプロセスが見えて来ません。
自らを苦しめた潰瘍性大腸炎に効果がある新薬が承認されるまでに25年もかかった、ということも契機のようです。
今回のような政策発表に官僚がどのように機能したのか興味があります。
実際、「許認可」を金科玉条とする官僚が主導とはちょっと思えません。
「官僚と包丁は使いよう」ということでしょうか。


追加
17日に開催された総合科学技術会議(議長・安倍晋三首相)の討議内容が今回の発表につながったようです。
実にスピード感があって小気味よいです。
旧来の自民党政権や(口先だけの)前民主党政権とは一味違います。
首相自身も「政治は結果だ」と言っています。
お手並み拝見といったところです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

救急車運転手が心臓発作、搬送中の患者が運転交代

2013-04-19 07:48:45 | その他
救急車運転手が心臓発作、搬送中の末期がん患者が運転交代し命救う

■フランスで、末期がん患者を病院に搬送中の救急車の運転手が心臓発作を起こしたため、患者(60)が代わりにハンドルを握って病院まで運転し、運転手の命を救っていた。

■「私は運転手にこう言いました。『私を信用して、キーを渡してくれ!私の命は危険にさらされていないが、あなたの命は危うい!』」
「どうやってサイレンを鳴らすのかは分からなかったけれど、警告灯はつけることができました。彼(運転手)に窓から腕を出して、他の車に合図してくれと頼みました」。他の車はすぐに道を開け、救急車を通してくれたという。

■ 運転中、この患者は運転手に対し、血栓症を起こさないようにする抗凝固処置も施したという。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2939327/10601129?utm_source=afpbb&utm_medium=detail&utm_campaign=must_read


<私的コメント>
ウーン。美談だがちょっと分かりにくい。
第一に、この患者は病院で定期検査を受けるために救急車に乗っていたという。
そんなことで救急車を利用するんだろうか。
第二に、医療行為までするのはかなり変。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の花粉、終了は5月中旬

2013-04-18 22:43:32 | アレルギー科
今年の花粉、昨年より1週間程度早いペース 終了は5月中旬

気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)は、今春のスギ・ヒノキ花粉について、「全国平均で昨年より8日程度早く5月半ばまでに飛散が終わる」との予想をまとめた。
東・西日本は昨年より1週間から10日程度速いペースで飛散しているという。

予想によると、飛散が終わる時期は
▽九州は4月30日▽四国は5月1~5日
▽中国地方は同5日▽近畿、東海は同5~10日
▽関東甲信、北陸は同10日
▽東北は同10~15日
ごろとみられる。
北海道のシラカバ花粉は4月27日ごろに飛散が始まり、6月20日ごろ終わる見込み。

今春、3月末までに同社が観測した飛散量は全国的に昨年より多く、福島県約6・2倍、山梨県約6・1倍のように東日本や東北で多い県が目立った。

出典  日経新聞・朝刊 2013.4.18
版権  日経新聞社



<関連サイト>
「花粉症の人は恋をする」:そのメカニズムを解明
http://wired.jp/2013/04/01/season-of-love-april-fool-2013/



<私的コメント>
やっとスギ・ヒノキ花粉が幕引きとなりそうです。
安心するのも束の間。
これからは秋の終わりまでの長い長いイネ花粉が待ち構えています。
この花粉症は地球温暖化で欧米で増加傾向にあるそうです。
実はこれらの国では日本と同じように国民の約20%が花粉症なのです。
ついでながら米国では花粉症の最も大きな原因はキク科のブタクサ。
夏の終わりから初秋にかけてが花粉のピークだそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥インフル、「大流行の2段階前」

2013-04-11 20:08:28 | 医療一般
鳥インフル、「大流行の2段階前」…厚労省

中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の初感染が公表されてから10日。
患者や死者の数はじわじわと増えており、自治体や空港などは世界的流行を懸念して警戒レベルを上げ始めた。「人から人」への感染はまだ確認されていない。

■大流行の2段階前
■「今は、4年前の流行と比べると2段階前にある」。厚労省の担当者は10日、現状をこう分析した。

■世界初の感染が中国で公表されたのは3月31日。
中国人3人のうち、2人が死亡したと発表。
その後も患者は増え続け、10日現在で患者数は33人に上り、うち9人の死亡が確認されている。
世界保健機関(WHO)も9日、同居する家族内での感染が疑われるケースが2例あると発表。
「人から人」の感染の可能性もあることを示唆した。

■WHOが公表した家族内の感染疑い例も、閉鎖された空間でのいわば「単発的」な感染で、感染が人から人に次々と広がる世界的流行にすぐにつながるわけではないという見方だ。
ただ、ウイルスは突然変異する可能性もあり、厚労省も「感染が広まる可能性は否定できない」とする。
10日夜には中国の疾病予防管理センターからウイルスを入手。
国立感染症研究所がワクチン開発を進める。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=75946&from=popin

出典  読売新聞・朝刊 2013.4.11
版権  読売新聞社





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若年性脳梗塞

2013-04-08 14:41:45 | 神経内科
■若年性脳梗塞の上限の年齢に関しては、40歳、45歳、50歳など様々な考えがあり、未だ定義は一定していない。
(15歳以下の発症は、小児脳梗塞として別箇に考えるのが通例)

■「若年性脳卒中診療の現状に関する共同調査研究」(2004年)
若年性脳卒中の頻度は、脳卒中全体のうち、
50歳以下として8.9%、
45歳以下として4.2%、
40歳以下として2.2%

他の文献においても、
若年性を50歳以下とした場合に、7.1~12.3%。

但し、これらは脳梗塞ではなく脳出血も含む「脳卒中」の統計。

■若年者脳梗塞の病型と成因は中高年のそれとは大きく異なる。
中高年の場合は動脈硬化に基づく心血管疾患や心房細動の関与が大きいのに対して40歳以下の若年性脳梗塞は動脈硬化や心房細動の影響は少なく特異な原因によるものが多い。

■抗リン脂質抗体症候群、ウィリス動脈輪閉塞症(もやもや病)、血管炎や凝固異常、脳動脈解離、奇異性脳塞栓症(Paradoxical brain embolism)などが原因となる。
奇異性脳塞栓症の原因となるシャント性疾患としては卵円孔開存症(PFO)、肺動静脈瘻(PAVF)、心房中隔欠損症(ASD)などが知られている。

■PFO in Cryptogenic stroke Study(PICSS)では脳梗塞を発症し、PFOがみつかったものの深部静脈血栓症や塞栓源性心疾患を有さない症例ではワルファリンとアスピリンによる治療効果は同等としている。
心房中隔瘤(ASA、心房中隔が左房側と右房側に交互に突出する病態)がある場合は再発のリスクが上昇するとされているが、その再発予防に関しては結論がでていない。



出典
脳梗塞 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/脳梗塞#.E8.8B.A5.E5.B9.B4.E6.80.A7.E8.84.B3.E6.A2.97.E5.A1.9E
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本版NIH

2013-04-03 07:41:25 | 医療一般
日本版NIH…医療研究の司令塔、創設を検討

■政府は2日、最先端医療の技術革新を進める司令塔として「日本版NIH」を創設する方向で本格的な検討に入った。

■政府の医療関係の研究開発予算を一元的に取り扱う組織で、医療関係の企業と協力し、研究開発成果を早期の新薬開発や医療機器の実用化などにつなげる。
政府は、経済再生に向けて6月にまとめる新成長戦略に創設方針を明記し、関連法を整備したうえで、2014年度中の設置を目指す。

■医療分野に関しては、政府内で基礎研究を文部科学省、臨床応用を厚生労働省、産業育成を経済産業省が担っているが、連携不足との指摘もある。政府は医療関係の研究開発予算を一元的に扱うことで、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った再生医療の進歩や、医療機器開発の国際競争力を強化することにつながると判断した。




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130402-00001973-yom-sci


<私的コメント>
「政府の医療関係の研究(開発予算)」というのは、国直轄の医療関係の研究ということで大学の研究はまた別なのでしょうか。
ちょっと分かりにくいニュースです。
「大学の自治」という観点からは当然大学での研究には口を出さないものと思われます。
要するに役所の「縦割り」による無駄を排除ないしは改革しようという話なのでしょうか。
もしそうならば先に手を付けなければ部署はいっぱいある筈なのですが。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする