みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

大腸がん抑える食品成分を解明 パパイアの種など

2015-01-08 07:33:41 | がん
■パパイアの種などに含まれる成分に、大腸がんの増殖を抑えるタンパク質の働きを高める機能があることを岡山大と鹿児島大のチームが突き止めた。

■大腸がんは大腸の細胞にタンパク質が過剰に蓄積することで、細胞を増殖させる遺伝子の働きが活発化し、がんの増殖が進む。
研究チームは、大腸がんの増殖を抑制する中心的な役割を担うタンパク質に注目。

■パパイアの種やキャベツ、クレソンの一部に含まれる食品成分「ベンジルイソチオシアネート(BITC)」を人の大腸がん細胞に加えると、がん抑制タンパク質が、がんを増やす、過剰蓄積したタンパク質に結合し、がん増殖遺伝子の働きを邪魔した。
その結果、がんの増殖も抑えられた。

■BITCはすりつぶすことで効果が出るが、大量に摂取すると体に悪影響が出るという。

■「自然界の成分から安全性の高い抗がん剤を開発できる可能性がある。作用は弱いかもしれないが、安心して使用できる薬になることが期待できる」と研究チームはコメント。

出典
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H85_Q4A221C1000000/
日経新聞 2014.12.20


<私的コメント>
「パパイアの種」は食べ物としては現実的ではありません。
キャベツなら実際食べれそうですが「大量に摂取すると体に悪影響」ということなので心にブレーキがかかってしまいます。
大腸がんにだけ有効としたらこれもちょっと・・・。
コメント
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