本書は一口で言えばホラー漫画である。2007年1月から2014年7月まで、少年シリウスに連載された。主人公は、辻翔平という少年。姫山高校で「心霊探偵部」に入り、その部員たちと悪霊と戦うというものだ。部員は部長の花岡弥依と部員の越島カエデ、そして念写のできる犬の2号。ちなみに2号というのは殉職した初代の犬がいたためである。
実は翔平は9年前に目の前で悪霊に優しかった姉を殺された過去がある。そこでどんな霊でも除霊することができる大霊能力者がいるという噂の「心霊探検部」入部したというわけだ。
この大霊能力者というのが弥依のこと。彼女の能力は霊を物理的に殴って、恐怖で霊を消滅させるというもの。なんという画期的な除霊方法。弥依の除霊シーンに会えば、どんな悪霊もしっぽを巻いて逃げ出しそうだ。この設定がなんとも言えず面白い。
翔平の姉を殺した悪霊は、黒首島のミダレガミというらしい。この黒首島は、翔平の母の生まれた島らしい。部の全員で黒首島を訪れるが、果たしてどんな因縁が待っているのか。
絵柄は独特であり、普段はあまり読まないタイプだが、不思議とこの作品については読んでそう違和感は感じなかった。
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