近くのコンビニから放送大学2020年度2学期の学費を支払ってきた。別途1学期に中止になった面接授業の学費が返金されるらしいが、面倒臭いので、差し引きにしてくれればいいのにと思った。今回は1科目の選択だが、これの単位をとれば6回目の卒業となる。
本書も放送大学で開講されている科目のテキストの一つだ。内容を一口で言えば、情報と言う観点に重点をおいた経営学である。本書は編著者を含めて7人の執筆者により書かれているが、統一的に採用しているのは、経営を広い意味での情報処理システムとして捕えアプローチしていくという手法だ。
いまや経営にとって情報処理のためのシステムはなくてはならないものだ。といって情報処理システムがあるからといって経営が有利になるわけではない。いまや情報システムとはあって当たり前のものだからだ。だからないと業種にもよるだろうが、不利になる確率はかなり高いだろう。
本書に書かれていることを熟読すれば、経営に関する情報処理の最低限の知識が身につくものと思う。経営にタッチするものとっては最低限の教養だろう。この最低限の教養を身に着ければ、どことは言わないが、少なくとも碌にITのことも知らない人間を、その方面の最高責任者にすることはなくなるだろう。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。