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文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:京都大学アイデアが湧いてくる講義

2018-10-25 09:35:34 | 書評:学術教養(科学・工学)
京都大学 アイデアが湧いてくる講義 サイエンスの発想法 (祥伝社黄金文庫)
クリエーター情報なし
祥伝社

・上杉志成

 本書は、京都大学で化学を教えている著者が、理科系1,2回生向けに行っている全学共通講義の抜粋だという。著者は、私よりだいぶ後輩になるが、講義を行うにあたり、以下のようなことを言っている。
「この講義で私がしたいことは一つです。それは私がしたいことは、ひとつです。それは私が京大の1、2回生だったときに受けたかった講義をすることです。-」(p005) 


 これを読んで、我が母校の学生気質もかなり変わったもんだと思った。何しろ私たちが学生のころは、受けたかった講義なんてない。講義に出て単位を取るのは当たり前。講義には出なくても、ちゃんと単位を取って卒業していく学生の方が尊敬されていた(と思う。たぶん。一部の超真面目な学生を除く。)。

 おまけにこの講義、受講者を選別するうえに、毎回宿題がでるようだ。私が現役学生のころこの講義があったら絶対にパスすると思う。

 内容は、アイディア出しとはいいながら、著者の専門性もあって化学に関することばかりといってもいい。高校の時には化学はまあまあ得意だったが、有機化学の面倒くささに嫌気がさし、大学に入ると化学からきっぱり足を洗った私にとっては、フーンという感じ。やはり、アイディアの裏には、ある程度の専門知識が必要なんだろうなと思った次第。まあ、化学方面に進む人は得ることが多いとは思うが、それ以外の人にはどれだけ役立つかなあというのが正直なところだ。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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