・吉田麻也
最初に断っておきたいが、私は運動方面(スポーツとカタカナで言うの嫌いだ)には一切興味はない。その中にはもちろんサッカーも入る。著者は有名なサッカー選手のようだが、私は興味がないので、今回初めて名前を知ったくらいだ。
普通この手の本はまず読まないのだが、今回は頂き物ということもあり、自分が食わず嫌いという可能性もあるので、自分の知らない世界を探求しようという好奇心で読んでみた。読んでみたら案外面白かったという可能性もあるからだ。
描かれているのは、一言で言えば、著者がこれまで歩んで来た道ということだろうか。要するに、自分はがんばってここまで来たと言いたいんだろうが、残念ながら私には「ふ~ん」という感じしか受けなかった。
それでも面白いと思ったのは、著者の兄弟の名前だ。著者は「麻也(まや)」で、その名前からよく女の子に間違えられたそうだ。ちなみに長兄は「穂波(ほなみ)」、次兄は「美礼(みれい)」らしい。麻也パパ、どれだけ女の子が欲しかったんだ?
もう一つ興味深かったのはJリーグのプロ契約には、A契約、B契約、C契約に分かれていて、それぞれ待遇が違うということ。また、バスの席なんかもベテランの指定席というようなものがあったという。お前らどこかのガラの悪い高校生か?どうもこのような体育会系的な部分が自分には合わないようだ。
一読してみて、つくづく私には興味がない世界だということを再認識したが、自分に合わないだけで、この道に興味を持っている人、著者のファンの人にはいいのではないかと思う。
☆☆
※初出は、
「風竜胆の書評」です。