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文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

銭形平次捕物控 321 橋場の人魚

2022-03-23 15:54:49 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 

 タイトルは「橋場の人魚」だが、もちろん本物の人魚というわけではない。泳ぎが得意で、まるで「人魚」のようなことからつけられた二つ名である。ただし、つけられた者は、単に泳ぎが得意と言うだけでなく、人殺しもする犯罪者。平次に言わせれば化物である。まあ、昔の日本の人魚の絵を見ると、本当に化物のような絵があるのだが。少なくとも、マーメイドとかローレライなどと呼ばれていた者たちとは大分姿が異なる。

 さて事件の方だが、いつものように八五郎が平次のところにやってきて、橋場で質両替の組頭をやっている伊豆屋の息子・菊次郎(次郎と付いているが惣領息子)が土左衛門になって見つかる。ちなみに平次の自称ライバルである三輪の万七は、事件性がないとしてさっさと帰ってしまったらしい。さすがは平次の引き立て役。

 平次が乗り出したのは、菊次郎の許嫁のお夏から、菊次郎の死はとても事故死とは思えないとの訴えを聞いたからだ。このお夏、元は武家の娘で、親が死んでからは、伊豆屋に引き取られて将来は菊次郎といっしょにさせるつもりだったようだ。しかし、お夏は元武家の娘。しっかりしすぎてどうも菊次郎とは合わなかったようである。菊次郎は向島にある茶屋のお銀という女に溺れて、放埓三昧。とうとう座敷牢に押し込められてしまった。今回の事件は、菊次郎が座敷牢を抜け出して隅田川に漕ぎ出した時に起こったらしい。

 しかし、江戸時代の女性は泳ぐときに腰巻を巻いて泳いだという。さすがに腰巻を巻いて泳いだことなはいが、これだと、腰巻が足に絡んできて、ものすごく泳ぎにくくなるのではないのだろうか。

 この話では平次は銭を投げていない。銭形平次と言えば投げ銭がトレードマークなのに、銭形平次の捕物帳には、銭を投げる話の方が少ないくらいなのだ。でも平次が言葉で犯人をひっかけるのは面白いと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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半七捕物帳 37 松茸

2022-03-07 15:44:31 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この話は、語り手である私が、松茸をみやげに半七老人を訪ねるところから始まる。私は、明日が半七の誕生日なので、誕生祝の席に出てくれといわれた。土産の松茸は、その席の料理が1品増えるので喜ばれる。

 さて、半七の誕生日の席には、半七捕物帳によく出てくる三浦老人も来ていた。松茸が話題になると、それに関係した思い出話が始まる。まず三浦老人が献上松茸の話をして、それを受ける形で半七の捕物話が始まる。

 半七は両国橋をうろついている女に声をかける。女は外神田で糸や綿を扱っている大店加賀屋の女中のお鉄であった。お鉄は、武州熊谷から加賀屋に嫁に来ているお元について江戸に出てきたのだが、どうも様子がおかしい。

 実は、お元、お鉄の隣村に住む安吉という男が悪い奴だった。でもアホだ。半七に追われて赤裸になり、とうとう逃げあぐねて12月の不忍の池に飛び込んで凍死してしまったのだ。ここで三浦老人の献上松茸の話に繋がってくる。実は安吉は、この件でもやらかしており、捕まったら大変と思ったのだろう。

 この安吉、お鉄を手籠めにしたうえ、お元のことでお鉄を強請っていた。お鉄は安吉を殺そうと剃刀を持ち歩いていたのだ。両国橋で半七と会ったときも。

 しかし、こんなことが強請の種になるとは、江戸時代ならではだろう。まあ、血液型占いのようなもので、今だったら「お前アホか」といわれそうだが。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 105 刑場の花嫁

2022-03-03 08:40:13 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この話は二つの点で他の話と違っている。一つ目は、いつものように、八五郎が平次の家に飛び込んできて、二人の掛け合いから話が始まるのではないということ。今回二人は出かけており、永代橋の上で新堀の鳶頭とぶつかりそうになったことから事件を知ることとなる。

 そして二つ目は、平次が大ポカをやらかして、あわや無実の人間を磔にするところだったということ。被疑者は、磔刑柱にかけられて刑が執行されようとする時に何とか間に合った感じだ。しかし、市中引き回しの方はしっかりされたようだ。市中引き回しとは、処刑場に行く前に、縛られて裸馬に載せられ、江戸の主な所を罪状を書いた高札を掲げて引き回すというもの。おそらく人権派弁護士の連中はなんやかやと反対するだろうが、現行犯など冤罪の余地の内容な犯罪の場合は、抑止のためにこういったものを復活させるのも一つの方法だと思う。

 事件の方は、新堀の廻船問屋、三文字屋の大旦那久兵衛が殺されたというもの。事件の起きたところは、富島町の島吉の縄張り。平次は、先代の島吉にとても世話になったことから、息子を助けるために、事件の解決に乗り出したという訳である。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 280 華魁崩れ

2022-02-17 08:33:20 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この話も、いつものように平次と子分の八五郎との掛け合いから始まる。八五郎、平次にこんなことを言う。、

「羨ましい野郎があるもんですね、親分」

なんでも、生形の伊三郎と言う男のところに年季明けの女郎が飛び込んできたというのだ。

 ここから話は、質屋・油屋・両替商を兼ねている大金持ちの中谷貫三郎と言う男の話に移る。こちらは、誰袖華魁という江戸一番といわれる華魁を請出して後添えにしたというのである。そしてこの貫三郎には、前妻との間に、お柳、お藤と言う二人の娘があった。お柳は誰袖華魁と歳は2つしか違わず、出戻りだが共用豊かな娘であった。妹のお藤は透き通るような娘で笑うととても可愛らしいという。ところがこの誰袖が殺される。首には凶器の縮緬の手ぬぐいが巻かれていたという。

 この事件を平次は解決するのだが、この作品には華魁に対する一般的な考えに対する、作者の批判のようなものが見え隠れする。平次は華魁に対して批判的だし、かって、華魁は高い教養を持っていると言われたが、この話には、それが実は底が浅かったと言っているようなところが伺えるのだ。吉原で位が高いといっても、所詮は籠の鳥。吉原の客は、吉原の廓主たちのイメージ戦略に踊らされていたのだろう。

 最後に平次が謎解きを披露するが、それは驚くようなものだった。大どんでん返しに読者はびっくりするのではないだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

2022-02-15 12:51:59 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 

 この「ホーンテッド・キャンパス」シリーズも、これが19弾目。この出版不況の折、良く続いているが、それだけ人気があるのだろう。内容は雪越大学オカルト研究会のみんなが、怪異な事件に挑むというもの。部員には3人ほど、いわゆる視える人がいるのだが、霊を払う力は誰も持っていない。だから彼らは事件の背景を明らかにすることで、事件を解決していくのである。なお、雪越大学のモデルは、彼らが住んでいるのが雪国なので、新潟大学と思われる。新潟は作者の出身地でもある。

 そしてこのシリーズのもう一つの肝は、視える人の一人である、八神森司と灘こよみ(彼女は視えない人)とのラブコメである。実は二人は大学では同級生なのだが、森司は1浪して大学に入っている。そして二人は同じ高校だったことからこよみは森司のことを「先輩」と呼んでいる。傍から見ると二人はお互いを好きなことは明らかなのだが、どちらも「草食系」。なかなか目に見えるような進展は見せないが、部員の間では将来確実に結婚すると思われているので、亀の歩みのように少しずつ進んでいるのだろう。帯には「青春オカルトミステリ」と書かれているが、ほんとそんな感じだ。

 さてこの巻に収められている話は次の3つ。

〇水晶の飾り窓
 売れっ子のタレント占い師の如月妃映だった蒔苗紀枝は、ドラッグストアチェーン「マキナ」の創業者の息子と結婚していた。オカ研のメンバーは彼女の相談を受ける。彼女は家の中で、自分が死んでいる姿を見るようになったという。

〇だいすきな祖父母
 百々畝凪は、祖母の例を見るが別に怖くはないという。しかし、ルームシェアをしている従妹の夏海は祖母がものすごく怒っているという。また、これとは別に鳩貝大樹とその弟は、最近同居していた祖父が亡くなり、その弟といっしょに、祖父の幽霊を見るようになった。二人は祖父は笑顔に見えるのだが、母は祖父がものすごく怒っているという。

〇四谷怪談異考
 「劇団箱庭座」で主演女優に抜擢された石渡紫乃譜の周りで怪異な事件が起こり始める。SNS用に撮った自分の写真の腕が腕が多く映ったり、容貌が不気味になったりするのだ。

 オカ研のメンバーは、事件の裏にあるものを解き明かすのだが、どの事件もその真相は驚くようなものだった。しかし雪国だと、屋根の雪かきをしないと、雪の重みで、ドアが開かなくなったりするらしい。おまけにこよみの父がぎっくり腰になり、灘家は男手がなくなったので、森司が雪かきを買って出る。その流れで、灘家に泊ることになった森司君は、コヨミちゃんと同じ屋根の下にいるとどきどき。こんな感じで二人の仲は進んでいくようだ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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半七捕物帳 26 女行者

2022-02-11 08:53:47 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

天一坊事件と言えば、江戸時代の中頃、天一坊と言う山伏が徳川吉宗のご落胤を称して、処刑されたというものである。有名なのはこの事件だが、半七によれば、実は類似の事件は結構あったらしい。

「天一坊のことはどなたも御承知ですが、江戸時代には女天一坊というのも随分あったもんですよ」と、老人は云った。「尤ももそこは女だけに、将軍家の御落胤というほどの大きな触れ込みをしないで、男の天一坊ほどの評判にはなりませんでしたが、小さい女天一坊は幾らもありましたよ。そのなかで、まず有名なのは日野家のお姫様一件でしょう。



 この話も、そのような女天一坊事件を扱ったものである。半七が八丁堀同心・岡崎長四郎からの迎えを受けて行ってみると、茅場町に、京の公家・冷泉為清卿の娘と言う触れ込みの美しい女行者がいて信者が増えているという。しかし、冷泉為清という公家はいないらしい。

 岡崎長四郎や半七が心配しているのは、京の勤王倒幕の勢力と結びついていること。しかし、そんな高尚な話ではなかった。

 そして、葺屋町にある紙屋の炭団伊勢屋の息子・久次郎が、この女行者に夢中になり、行方不明になったあげく、死体で発見される。この女行者の家来と言う触れ込みで、式部と言う男がいるのだが、実はこいつが一番悪い奴だった。しかし、昔は刑罰が厳しいなあ。まあ、今でも少し見習えばいいと思うようなときもあるのだが。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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君と過ごした嘘つきの秋

2022-02-09 09:54:46 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 

 この作品は、前作「消えない夏に僕らはいる」の続編となる。前作で風高こと風見高校で出会った椋本響と4人の仲間たち。5年前の事件のわだかまりは無くなり、この作品では最初から仲の良いグループとして描かれている。しかし、それでも事件が起こる。もっとも、殺人事件などの悲惨なものではないのだが。響と土門ユカリ、鷹端友樹、汐見紀衣は同じ1年5組だが、南雲宙太は国際理学科で7組にいる。

 この1年5組に久遠寺絢子という教育実習生がやってくる。実はこの絢子、小説家としてデビューしていて、文芸部所属のユカリは大いに盛り上がる。

 そして映研部長の斉藤航一が、絢子の小説「あとでのこと」を映画にしたいという。主役は、1年2組の篠島鞠。この後事件は起こる。屋上から骨格標本が落とされたというのだ。疑われたのは、その時屋上で撮影をしていた映研関係者。果たして犯人は誰か。

 殺人事件などは起こらないとはいえ、この骨格標本バラバラ事件を解き明かしていく過程がなかなか面白い。名探偵役は宙太である。他の関係者は、絢子の妹で前映研部長の沙耶。昨年屋上から落ちたという酒井博史。彼と対立しており、学校を辞めた飯田健太郎、そして沙耶と同級生の守屋瞳。読者も事件の背景を推測してみるのもなかなか面白いのではないかと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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佃島渡し船殺人事件

2022-02-07 11:17:56 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

本書は元祖入れ墨奉行の南町奉行・根岸肥前守が活躍するシリーズのひとつである。

 タイトルにある佃島は、江戸時代に徳川家康が摂津国の佃村から、漁師を呼び寄せ、墨田川河口の石川島南側を埋め立てて住まわせたことから始まる。海産物を醤油などで煮詰めた佃煮の語源となった場所である。

 この佃島から対岸の船松河岸に向かう渡し舟に屋形船がぶつかり、渡し舟は転覆してしまう。屋形船は、渡し舟の人間を救助しようとせず逃げ去ってしまった。この事件の被害者は全部で4人。しかも、そのうち3人には、明らかに胸や腹への刺し傷があった。これが今回の事件の幕開けになる。

 犠牲者のうち二人の身元は直ぐわかった。渡し舟の船頭の仙太、京橋近くの海産物問屋<東海屋>の手代音松。残りの二人の身元はなかなか分からなかった。そして、音松の肩口にはお店者には珍しい彫り物があった。

 謎は二つ。身元がなかなか分からなかった二人の犠牲者は誰か。そして、事件の背景は。

 この本筋の事件に、加藤清正のふんどしの話、銀杏の葉から作った胃腸薬の話などを絡めて、面白いミステリーに仕上げている。

 それにしてもお奉行様は元気だ。何しろ「まだまだ十里くらいだったら小走りに駆け通すくらいの体力はある」(p24) 十里と言うのは大体40kmくらいだ。この距離を駆け通せるというのだからすごい。なにしろ根岸が南町奉行になったのが、還暦を過ぎてから。つまり、還暦過ぎても40kmを駆け通せるだけの体力はあるのである。だから力丸姐さんのような若くて綺麗な彼女がいるんだろうと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 286 美男番附

2022-01-30 09:03:47 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この話も、いつものように八五郎が平次のところにやってきて、二人で掛け合いを始めるところから始まる。

 平次の方は今回は大分機嫌が悪いようだ。その原因と言うのが、

「盆も正月も無え野郎にはわかるめえが、今日は十月の晦日だ、先刻から何人掛け取を斷わつたと思ふ、こいつは洒落や道樂で出來る藝ぢや無えぜ」

ということらしい。平次は相変わらず貧乏暮らしのようだ。これに対する、八五郎の返答は、

「相濟みません、人の氣も知らねえやうですが、借金や掛けは拂はねえことに極めて居ると、思ひの外氣の輕いもので」

 オィ、八五郎、十手を預かる者がそんなことでいいのかと思わず突っ込みそうになる。

 さて、今回の事件だが、なんと八五郎が色男番附に載ったという。色男番附とは、正式には息子番附というらしい。このネーミングセンスには言いたいこともあるが、昔はこんなものだったかもしれない。これには平次ビックリ、

「色男番附? そいつは何處の國の番附だ、よもや日本ぢやあるめえ」(中略)名物の顎を二三寸切り詰めたところで、これは色男といふ人相ではありません。

 でもよく聞いてみると、呼び出しとして載ったらしい。

 ところがこの息子番付の東西大関が殺される。平次はあまり自分から乗り出すことはないようだが、この事件に関しては自分から乗り出していった。

 この事件の謎は二つ。一つは犯行の手口。もう一つはもちろん犯人は誰かということだ。平次は見事どちらも解決する。それほど長い話ではないので、寝る前などに、割と気軽に読むことができるだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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耳袋秘帖 妖談かみそり尼

2022-01-28 09:24:07 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この話も、還暦過ぎても元気なお奉行様、江戸南町奉行の根岸肥前守鎮衛が主人公である。何しろ南町奉行になったのが還暦過ぎてから、芸者の力丸姐さんという美人の彼女もいる。

 このお奉行様、「耳袋(みみぶくろ)」という不思議な話を集めたエッセイ集で有名だ。それをネタにして物語は進んでいく。

 今回は高田の馬場にある竹林に庵を構えた、月照尼という評判の若い美人尼さんの話だ。しかし、この尼さん、ちょっと難がある。ある図形を見ると、人が変わったようになり、かみそりを振りかざして襲ってくるのだ。いくら美人でも、鬼女のような表情でかみそりを振り回されたらちょっと、いやかなり怖い。

 この月照尼の庵の近くで、殺人事件が相次ぐ。果たして犯人は、月照尼なのか。

 尼さんといえば、この話にはもう一人東灯尼と言う人物が出てくる。こちらもなかなか面白いが、月照尼と違い、歳は60くらいで、良く肥えている。根岸に言わせれば、陰間が尼になったらしい。

 この本筋に関係ある話や、関係のない小ネタ的な話を散りばめているが、根岸さまは耳袋を元にして合理的な解釈をつけていく。こちらもなかなか興味深い。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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