マックンのメモ日記

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はじめての冥王星。7月にはその姿を現すか!

2015-06-27 18:41:27 | 宇宙・サイエンス・科学技術
10年近い旅を経て、NASAの無人探査機ニューホライズンズが冥王星に大接近しています。謎に満ちたこの準惑星は、驚くべき発見をもたらすと期待されているのです。私たちは冥王星があることは知っていても、その実態について、現時点ではほとんど何も知らないのです。
 
しかし、7月14日にはこうした現状が一変するでしょう。NASAの無人探査機ニューホライズンズが約50億キロの旅を経て、この極寒の準惑星からわずか1万2500キロの距離にまで接近するからです。いったい何が観測できるのでしょうか。唯一確実に言えるのは、冥王星が間違いなく人々を驚嘆させるということです。「私たちがこれまで思い描いてきた冥王星のイメージは、煙のように消えてしまうでしょう」。ニューホライズンズ計画の主任研究員アラン・スターンはそう語っています。

 冥王星はいまだに私たちにはよくわからない天体です。ニューホライズンズが打ち上げられた2006年、冥王星は太陽系の惑星リストから外され、新たに「準惑星」に分類されました。そもそも冥王星は発見される前から一筋縄ではいかない天体だったのです。

 海王星の外側に別の惑星が存在する可能性は、早くも1840年代には指摘されていました。20世紀の初頭には、この未知の惑星を発見しようという競争が活発になります。海王星の発見から実に半世紀以上の歳月を経て、新惑星発見の栄誉を手にするチャンスだったのです。

 米国ボストン生まれの大富豪パーシバル・ローウェルは、この未知の天体を「惑星X」と名づけました。そして私財を投じてアリゾナ州に天文台を造り、1905年にそこを惑星X探索の拠点とします。しかし、ローウェルは1916年、惑星Xを確認することなく他界したのです。やがて時がたち、1930年2月18日の午後遅く、当時24歳のクライド・トンボーがローウェル天文台で持ち場に就いていました。

 ブリンク・コンパレーターという光学装置を操作して、おびただしい数の星をつぶさに眺めていたトンボーは、あることに気づきました。6日間の間隔を置いて撮影した2枚の写真のなかに、位置が動いている小さな光の点があったのです。光の点は、1枚目の写真では明るく輝く二つの星の左側にあるのですが、2枚目の写真ではそれらの星の数ミリ右側へ移動していたのです。トンボーは2枚の写真を何度も見比べ、その光の点が確かに位置を変えているのを確認しました。

彼は定規をつかむと、光の点の正確な移動距離を測りました。それからもう少し早い時期に撮影された別の写真を取り出し、光の点を探しました。別のカメラで撮影した写真にもこの光の点が写っていることを、拡大鏡で確認しました。45分後、トンボーは確信したのです。ついに惑星Xを発見したと。(続きはナショナルグラフィックで)