マックンのメモ日記

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今世紀末には気温4.8度、海面82センチ上昇すると国連パネルが警鐘を鳴らしている!

2013-09-28 22:18:37 | 自然・環境問題・古生物
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は二十七日、スウェーデンのストックホルムで、人間の活動を原因とする地球温暖化が、異常気象や雪氷の融解など地球上にさまざまな異変をもたらしていると指摘し、今世紀末に地球の平均気温は最大四・八度、海面水位が同八十二センチ上昇すると予測。報告書の改定は六年ぶりで、最も信頼できる科学的知見として、一部にくすぶる温暖化への懐疑的な見方をきっぱり否定、世界の温暖化対策に影響を与えると警鐘しています。

同部会のストッカー共同議長は会見で「気候変動を抑えるためには、温室効果ガスの排出量を大幅かつ持続的に制限する必要がある」と訴えており、前回報告書とは計算想定が異なるため単純な比較はできないが、グリーンランドや南極大陸などの氷床が海に流出する効果を新たに考慮したため、海面上昇幅は以前の予測よりも大きくなったと言っています。また報告書は「二十世紀半ば以降に観測された温暖化の主な原因は(化石燃料を燃やすなどの)人間活動であった可能性が極めて高い(95%以上)」と指摘しており、前回の「非常に高い(90%以上)」より踏み込んだかたちとなっています。

海水温が上部だけでなく、3千メートルより深い深層部でも上昇していることや、海面上昇の加速など、さまざまな変化をもたらしていることも紹介しました。世界の平均気温は1880~2012年の間に0・85度、平均海面水位は1901~2010年の間に19センチ、それぞれ上昇したそうです。最近約15年間は気温の上昇ペースが鈍っていますが、長期的には温暖化の傾向が明らかだとしています。将来は、地球上のほとんどの地域で降水の大小の差が広がるとし、海に溶けるCO2が増えることで、生態系への悪影響が懸念される海洋酸性化が進行すると指摘しました。

IPCCは今年から来秋にかけて四種類の報告書公表を予定しており、今回が第一弾。国連の気候変動に関するIPCCの報告書は、日本も含む中緯度の地域で「今世紀末までに極端な降雨が、より強く頻繁になる可能性が非常に高い」と予測しました。報告書の策定に携わった筑波大の鬼頭昭雄主幹研究員によると、日本に関してはさらに「梅雨期の雨が強まる可能性が高い」と言及しています。ただ、鬼頭氏は「これまでのIPCCの見解を踏まえたものだ」と説明。従来の予測から大きな変更はないと言います。

日本は近年、経験のないような豪雨が各地で発生するなど、極端な気候現象が多発しています。気象庁の横手課長は「全て温暖化が原因とは言えないが、今後、温暖化の進行とともに極端な雨がふる可能性がある」と警告しています。確かに日本でも集中豪雨が多発しているし、竜巻なども以前に比べ増えてきています。温暖化問題が取り上げられた当初は、温暖化にはなっていないと言う意見もたくさんあり、温暖化に対し懐疑的な意見も多かったのですが、現状を見る限りにおいては地球の気候がだんだん変わってきていることは実感していると思います。

温暖化が過度に進めば人間や経済活動に不利益なことが多いと言うのは、科学者らの間では一致しています。平均気温の上昇が2度を超えると、気候変動に伴うリスクが高まるとされ、グリーンランドや南極の氷河が一段と溶けて海面が上昇し、島しょう国や地域の低地の一部が消滅することも考えられるのです。このままいけば農業や水産業などが大きな打撃を受けるほか、動植物の生態系が変わる恐れもあるのです。