マックンのメモ日記

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iPSで肝臓機能の移植に代替の道!

2013-07-05 23:25:59 | 健康・医療・スポーツ
横浜市立大の谷口英樹教授らはあらゆる細胞に成長できるヒトのiPS細胞を使って小さな肝臓を作り、マウスの体内で働くことを確かめたそうです。医療に応用できれば、提供者不足が深刻な現在の肝臓移植に代わる新たな治療法になる可能性があると言います。子供の肝臓病治療などに役立てる考えで10年以内の実用化を目指す予定です。

研究チームはまずiPS細胞を肝細胞の一歩手前の段階まで育て、これに血管を作る細胞と、細胞同士をつなぐ働きを持つ細胞を混ぜて培養し、体内で肝臓が成長する環境を作り出したのです。

2、3日後には3種類の細胞が直径5ミリメートルの塊になったので、この「肝臓の種」を肝不全のマウスの腹部に複数移植したところ、肝不全マウスは何もしないと1カ月後は約3割しか生存できなかったが、移植すると9割が生き残ったのです。そして肝臓はたんぱく質の合成や薬の分解など本来持つ役割を果たしていたと言います。

iPS細胞を再生医療に役立てる研究は目の網膜や心臓の筋肉などで進んでいます。臨床研究の第1弾として理化学研究所などが2014年夏をめどに始める事業も網膜の難病が対象です。iPS細胞からシート状の組織を作るのに比べ、肝臓のような立体的な構造を作るのはたいへん難しいのです。今回の技術は腎臓など他の臓器にも応用できるとみられています。

iPS細胞の技術がどんどん進んでいるため、今後ますます不可能なことも可能になる可能性が高まるはずで、今後に期待したいですね。