マックンのメモ日記

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富士フィルムが服に張り付けれるほど薄いシートで体温発電を可能に!

2013-02-26 22:13:10 | 宇宙・サイエンス・科学技術
富士フィルムは産業技術総合研究所と共同で、人間の体温と外気との温度差を利用して発電する樹脂製シートを開発したそうです。体や服に張りつけて携帯機器の補助電源に使えます。またテレビから出る熱や浴室の蒸気、日が当たるカーテン、自動車の車体なども発電源になるという事ですのでアイディア次第では面白い製品ができそうです。

中でも自動車などは、真夏などは車内がかなり熱くなるのでソーラパネルの代わりにならないでしょうか。それに家も同じくソ-ラパネルになりそうな気がしますがどんなものでしょう?今出ているのは服にペタッと貼り付けて体温発電すると言うアイディアですが、これなどは冬は体が温かくなりそうですね。富士フィルムでは性能や耐久性を改良し、5年以内の製品化を目指すそうです。

開発したシートは、表と裏で温度差があると電気が流れる熱電効果と呼ぶ現象を利用するそうです。厚さが0.4ミリメートルと極めて薄くて柔らかいので曲げることもできます。つまり薄くて軽いので今までではできなかったところでも用途が広がったという事になります。通常の環境では体温や服の表面よりも外気温の方が低いため、常に温度差を生じて安定した電力が確保できる仕組みです。

この原理は、2000年に白川筑波大名誉教授がノーベル化学賞を受賞したことで知られる伝導性高分子を使っています。熱電効果を利用するには、電気をよく通し、熱を伝えにくい性質が必要ですが、富士フィルムはこの2つの性質を高めた導電性高分子を独自の合成技術で開発したのです。その結果金属に比べて熱を逃がさず、薄くても発電が可能になったのです。

発電能力ははがきほどの大きさで数ミリワットにとどまるのですが、改良してさらに高められるそうです。心拍や血圧を24時間測る健康メーターの電源を有望な用途の一つに挙げています。

熱電効果を利用した発電は2種類の金属を張り合わせて使うやり方が一般的ですが、工場の廃熱を使う発電装置などで実用化が進んでいます。ただ重くて固いため用途が限られていたのです。