マックンのメモ日記

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世界初を目指す重力波観測の国家プロジェクトの施設が、何と公民館の一室とは?

2012-09-02 23:33:20 | 宇宙・サイエンス・科学技術
明日は都合でお休みします。

重さがある物体が動いたときに必ず生じると考えられている「重力波」と言うのがありますが、重力波とは重さがある物体が動いた時に起き、高速で伝わる時空の歪みだと言います。それを物理学者のアインシュタインが一般相対性理論の中で存在を予言したのです。そして宇宙でブラックホールの衝突や超新星爆発などの際に大きなエネルギーが生まれ、それが地球に届くと考えられています。これを直接観測できれば、ブラックホールの生まれる瞬間や、初期の宇宙の姿を解明する手がかりになると期待されているのです。

この重力波の世界初の観測を目指して、東大宇宙線研究所が岐阜県の飛騨市神岡町の神岡鉱山で始める国家プロジェクトの観測拠点である「神岡分室」が、地元に設けられました。これは地下鉱山の地下200メートルに作られる観測装置を遠隔操作するための部屋なのです。ところがこんな国家プロジェクトで世界初の観測を目指すと言いながら、神岡分室が何と地元の公民館の一室に設けられていると聞いて唖然としました。世界初の観測を目指す国家プロジェクトが公民館の一室で行われると聞いただけで、そこまで日本は財政難に陥っているのかという事を改めて実感したほどです。
 
いくら財政難と言えども、まだ世界第3位の経済大国である日本が、世界初を目指す国家プロジェクトで地元の公民館の一室を借りて行うと言うのですから、情けないような気持ちになってしまいます。まるで日本が戦争中に米国のB29に無差別爆撃されていた時に竹やりで立ち向かっている時のような虚しさを感じます。こうなったのは、装置の予算は150億円なのですが、研究所は施設建設の要求が通らないと見越して、装置の性能充実に特化して予算要求したそうです。そして施設を自前で探していたところ、地元の協力を得て公民館の一室に間借りしたと言うわけです。世界最先端の研究の施設が公民館の一室とはちょっと情けなくありませんか?

観測には、大型低温重力波望遠鏡(愛称かぐら)を用いるのですが、鉱山の地下200メートル一辺の長さ3キロのL字形のトンネルを掘り、かぐらを設置し、交差部分から放つ両端の鏡に照射し、歪みを検出するのだそうです。

市から間借りしたのは2階建て公民館の1階部分。部屋には端末、計算機機器類を置き、モニターを設置して3年後に試験観測を始めるそうです。分室長の大橋准教授は「ここで初めて重力波をキャッチできるのではと期待している」と話しているそうです。

本当ですね。是が非でもここで重力波を検出してほしいですね。そして新たに自前の施設ができるといいですね。

サルはカロリー制限しても寿命は伸びなかった(日本の食品ロスを考える)。

2012-09-02 19:40:15 | 宇宙・サイエンス・科学技術
前回、マウスの実験ではカロリー制限によって寿命が延びるということが分かったのですが、今回、より長生きの人間や、人間に近いサルで同じ効果があるか、その実験結果に注目が集まっていました。そこでチームは実験動物のアカゲザルで、カロリーを20%ほどカットしダイエットした場合と、しない場合を20年以上にわたり観察、比較したところ、両者に寿命の違いはなく、寿命は延びないとの結論となったそうです。つまり、サルは食事でカロリー制限しても、ダイエットをしないグループと比べて寿命は延びなかったということですが、それでもコレステロール値が下がるなど健康状態は改善したと発表しました。この研究結果は米国立加齢研究所などのチームが30日付の英科学誌ネイチャーに発表したものです。

しかしダイエットに何の効果もないわけではなく、オスに限ると、ダイエットした場合は血中のコレステロールの値が下がったほか、若いサルでがんの発生率が減ったりするなど、健康状態には差が出たということで、チームは「霊長類がカロリー制限によって寿命が伸ばせるかは、環境や食事内容などさまざまな要因が影響するのではないか」としています。いずれにしても、カロリーの取り過ぎより腹八分のほうが良い結果を導き出していることには違いはなく、昔の人が言っていたことは正しかったという事でしょう。

このカロリーの取り過ぎは、いうなれば食料の無駄遣いという事も言えるわけで、みんなが適正なカロリーで食事をするようにすれば食料の節約につながり、それが食料の不足している地域の人たちに回ればなお結構なことだとも言えます。さらにその結果、健康状態がよくなり、病気になる確率が減れば医療費も少なくなるでしょう。そうすれば、医療費を上げずに済むかもしれません。税金もそんなに上げなくても済むかもそれません。日本食が外国の肉食系に比べ健康に良いとブームになるのも低カロリーと言うイメージが浸透してきたからでこそでしょう。しかし心配はその日本の食事がどんどん西欧化していることです。もう少し日本人自身が日本食の良さを見直す必要があるかもしれません。

その前に、食品の無駄について言えば、食べ残しが27,7%、手つかずの食品は11,1%という事でまだ食べられるのに破棄されている食品は約4割もあるのです。又供給熱量と摂取熱量の差は昭和40年から見るとどんどん広がっていて、平成17の段階で供給される熱量の差は722Kcalで供給熱量の約3割に相当するそうです。つまり供給量が多すぎ破棄されているという事に繋がっているという事かもしれません。それが証拠に日本で手に入らない食材はないというほど豊富であり、かえってそれが食べ物を大切にするという事を忘れさせているのかもしれません。

日本では、年間約1900万トンの食品廃棄物が排出されています。そのうち、まだ食べられるのに捨てられてしまうもの、いわゆる「食品ロス」が500万から900万トンもあるといわれています。日本の食料自給率は40%。食料の多くを海外からの輸入に頼っていますが、その食料を大量に捨てているのです。これが食品ロスと言うもので、大切な食料を無駄なく使うために、食品ロスが生じる原因を知り、減らす工夫が必要だと国は言っています。

それに、期限切れ間近の食品や規格外品を有効活用する取り組みが必要です。食品小売業の食品ロスの多くは、期限切れ間近の食品や規格外品などですが、これらを減らすためには、食品小売店が値引きの理由や食品の品質には問題がないことを情報提供しながら、見切り・値引き販売して売りきる努力をすることが必要です。例えば、パッケージに傷があっても中身には問題がない商品やキャンペーン期間の終わった商品などを、その理由を情報提供した上で、安価に販売するなどの取り組みなどです。

また食品ロスは、家庭からも発生しています。家庭での食品ロスで最も多いのは野菜、次いで、調理加工品、果実類、魚介類です。捨てた理由としては、「食品の鮮度の低下、腐敗、カビの発生」が約6割、「食品の消費期限・賞味期限が過ぎたため」が約5割。また、「色やにおいで食品の安全性に不安を感じたため」、「食品が中途半端に余ったため」などが理由として挙げられています。

このようなことを考えれば、そもそも自給率が4割しかないのにいかに食品を無駄に浪費しているかという事です。やはり日本は贅沢になり過ぎてしまっているのではないでしょうか?食事は食べ切りを原則とし、余分なものは買わない、食べないなどしていけば、腹八分で健康的な体になり丈夫で長生きできるのではないでしょうか?