結果から言うと、女子フィギュアスケート世界選手権・フリーはSP2位の安藤美姫が合計195・79点(フリー130・21点)で4年ぶり2度目の優勝となりました。そしてショートプログラム首位の金妍児(キム・ヨナ)が合計194・50点(フリー128・59点)の2位に終わり、2年ぶり2度目の優勝はなりませんでした。前回覇者でSP7位の浅田真央は合計172・79点(フリー114・13点)の6位に終わりました。
今回の試合は転倒や転倒までしないまでも回転不足などの失敗の多い試合だったように感じました。最終Gも転倒が続出し、いったいどうなるだろうかと思うほどでした。それだけに転倒してマイナス1点減点されてもそれほど響かないのではと思うほどの波乱の試合だったような気がします。このグループには村上選手と浅田選手がいましたが、村上選手はこの世界選手権はデビュー戦でもあり、どう戦うのかと見守っていました。おじいちゃんから教えてもらったおまじないで心を落ち着かせ、出だしはスピード感溢れる元気な滑り始めとなりました。3回転3回転を無事滑りその後もすごく順調に滑り切りました。とてもデビュー戦とは思えない度胸のある演技だったと思います。唯一つトリプルフリップが1回点になると言うミスはありましたが、最後は満面の笑顔で締めくりました。今回の経験はきっと次に良い結果として繋がるでしょう。本人は完全に滑れたわけではないが楽しく滑れたし、良い経験ができたと言っていました。
浅田真央選手は、滑り始める前にゆっくりポジションを決め、一息ついてから滑り始めました。問題の最初のジャンプを決め拍手が鳴り響きました。ただトリプルアクセルでも回転が不足していたかもしれないと解説者は言っていましたので、ちょっと不安はありましたが、その後はしばらくジャンプもきれいに決めて順調に滑っていました。でも最後のほうでサルコーがシングルになってしまいました。そしていよいよ終盤、スケートも良く伸びていてきれいな演技はさすがだと思いました。滑り終えたときほっとした表情を浮かべたのをテレビは映し出していました。多少の失敗はあったものの大きく崩れたわけでもなかったこともあり、そうした表情になったのでしょう。点数を待っている間も柔らかな表情で待っていたのがそれを物語っているようでした。現時点で、自分でできることは全てしたと言う満足感だったのでしょう。やはりインタビューのときもとりあえずはほっとしたと言っていました。
浅田選手も心配でしたが、キムヨナ選手も気になりました。金メダリストでので当然ですが、ブランクがあっただけに勝負勘が戻っているかどうかですが、SPの時は何とか1位を取り面目を保ったのですが、フリーではどうだろうと言うことだったのです。今回は韓国の伝統音楽「アリラン」をベースにした新プログラム「オマージュ・トゥ・コリア」でフリーに臨んだのですが、冒頭の3回転の連続ジャンプに成功したのですが、続いて予定していた連続ジャンプが単独になり、さらに3回転フリップジャンプにも失敗。ジャンプのミスが響いてスコアが伸びないだろうと思いました。それに終わったとたん顔の表情が歪んだのが分かったので、やはり自分でも自覚したのでしょう。それとコーチのところに帰って来た時も両手を広げて肩をすぼめて見せたことでもそれを感じました。結果は予想通り1,29ポイントとわずかながら安藤選手に及びませんでした。しかし長いブランクがあった末のこの点数ですので、さすがキムヨナ選手だと思いました。勝負勘が戻ってくれば今回の点数では優勝できるかどうか分からないと言う心配はあります。たださすがに悔しかったのか、あるいはアリランをベースにした新プログラムで臨んだだけに、優勝できなかったことで国民の期待を裏切ってしまったと感じたのか、表彰台では涙を浮かべていたのが印象的でした。どういう涙か分かりませんが、インタビューでは今回滑れてよかったと言っていました。
優勝した安藤選手は演技に入る前、強い気持ちを持って今シーズンを終えたいと言っていましたが、平常心で滑れば結果は付いてくる、それができるかどうかです。フリーでは全てトップできているだけに、今回はどうかと、やはり滑り終わるまでは心配でした。最初のジャンプから順調に滑ってきていました。確かに安定感があってすばらしい滑りが続いていましたが、それだけに失敗せずに滑り終えてほしいと願いつつ見ておりました。ところがダブルアクセル+ダブルトーループのところの後半のジャンプでちょっとよろけたので、ヒヤッとしましたが、その後は無難に最後まで滑り切りました。やはり相当の重圧があったのでしょう。終わった瞬間ほっとした表情を浮かべたように見え、歓声をいっぱい受けてお辞儀をしていました。やっぱり嬉からですよね。コーチも安藤選手がふらついたとき「ほっぺたをぷっ」とふくらましていましたが、無事滑り終えてほっとしたことでしょう。安藤選手は長いシーズンをやり遂げ有終の美を飾ったのです。表現力・スピン・ステップで勝ち続け、ジャンプだけではないと言うことを示したのです。そこが今回の安藤選手の抜群の安定感の源であり強みだったのです。インタビューでは自分のためではなく、日本がこう言う時期なので一人でも多くの人が笑顔になってくれれば良いと言い、そして長い期間、(自分の)スケートを見てもらえたのが良かったと言っていました。本当に優勝おめでとうと言ってあげたいです。
最後に今回ちょっと驚いたのは、ロシア勢がすごく伸びてきていると言うのを実感したことです。特にレオノワ選手の躍動感ある滑りとスピード感は今までの選手にないもので、これはひょっとしたらひょっとするかもと思ったほどでした。今までロシア勢は選手枠が取れていなかったそうですが、今回の活躍で選手枠が取れたのでしょうか?滑り終えると地元と言うこともありますがスタンディングオーベーションが起こり、リングにキスをしていました。本人の顔は嬉しさで泣き崩れていたほどでした。今後のロシア勢に注目です。
今回の試合は転倒や転倒までしないまでも回転不足などの失敗の多い試合だったように感じました。最終Gも転倒が続出し、いったいどうなるだろうかと思うほどでした。それだけに転倒してマイナス1点減点されてもそれほど響かないのではと思うほどの波乱の試合だったような気がします。このグループには村上選手と浅田選手がいましたが、村上選手はこの世界選手権はデビュー戦でもあり、どう戦うのかと見守っていました。おじいちゃんから教えてもらったおまじないで心を落ち着かせ、出だしはスピード感溢れる元気な滑り始めとなりました。3回転3回転を無事滑りその後もすごく順調に滑り切りました。とてもデビュー戦とは思えない度胸のある演技だったと思います。唯一つトリプルフリップが1回点になると言うミスはありましたが、最後は満面の笑顔で締めくりました。今回の経験はきっと次に良い結果として繋がるでしょう。本人は完全に滑れたわけではないが楽しく滑れたし、良い経験ができたと言っていました。
浅田真央選手は、滑り始める前にゆっくりポジションを決め、一息ついてから滑り始めました。問題の最初のジャンプを決め拍手が鳴り響きました。ただトリプルアクセルでも回転が不足していたかもしれないと解説者は言っていましたので、ちょっと不安はありましたが、その後はしばらくジャンプもきれいに決めて順調に滑っていました。でも最後のほうでサルコーがシングルになってしまいました。そしていよいよ終盤、スケートも良く伸びていてきれいな演技はさすがだと思いました。滑り終えたときほっとした表情を浮かべたのをテレビは映し出していました。多少の失敗はあったものの大きく崩れたわけでもなかったこともあり、そうした表情になったのでしょう。点数を待っている間も柔らかな表情で待っていたのがそれを物語っているようでした。現時点で、自分でできることは全てしたと言う満足感だったのでしょう。やはりインタビューのときもとりあえずはほっとしたと言っていました。
浅田選手も心配でしたが、キムヨナ選手も気になりました。金メダリストでので当然ですが、ブランクがあっただけに勝負勘が戻っているかどうかですが、SPの時は何とか1位を取り面目を保ったのですが、フリーではどうだろうと言うことだったのです。今回は韓国の伝統音楽「アリラン」をベースにした新プログラム「オマージュ・トゥ・コリア」でフリーに臨んだのですが、冒頭の3回転の連続ジャンプに成功したのですが、続いて予定していた連続ジャンプが単独になり、さらに3回転フリップジャンプにも失敗。ジャンプのミスが響いてスコアが伸びないだろうと思いました。それに終わったとたん顔の表情が歪んだのが分かったので、やはり自分でも自覚したのでしょう。それとコーチのところに帰って来た時も両手を広げて肩をすぼめて見せたことでもそれを感じました。結果は予想通り1,29ポイントとわずかながら安藤選手に及びませんでした。しかし長いブランクがあった末のこの点数ですので、さすがキムヨナ選手だと思いました。勝負勘が戻ってくれば今回の点数では優勝できるかどうか分からないと言う心配はあります。たださすがに悔しかったのか、あるいはアリランをベースにした新プログラムで臨んだだけに、優勝できなかったことで国民の期待を裏切ってしまったと感じたのか、表彰台では涙を浮かべていたのが印象的でした。どういう涙か分かりませんが、インタビューでは今回滑れてよかったと言っていました。
優勝した安藤選手は演技に入る前、強い気持ちを持って今シーズンを終えたいと言っていましたが、平常心で滑れば結果は付いてくる、それができるかどうかです。フリーでは全てトップできているだけに、今回はどうかと、やはり滑り終わるまでは心配でした。最初のジャンプから順調に滑ってきていました。確かに安定感があってすばらしい滑りが続いていましたが、それだけに失敗せずに滑り終えてほしいと願いつつ見ておりました。ところがダブルアクセル+ダブルトーループのところの後半のジャンプでちょっとよろけたので、ヒヤッとしましたが、その後は無難に最後まで滑り切りました。やはり相当の重圧があったのでしょう。終わった瞬間ほっとした表情を浮かべたように見え、歓声をいっぱい受けてお辞儀をしていました。やっぱり嬉からですよね。コーチも安藤選手がふらついたとき「ほっぺたをぷっ」とふくらましていましたが、無事滑り終えてほっとしたことでしょう。安藤選手は長いシーズンをやり遂げ有終の美を飾ったのです。表現力・スピン・ステップで勝ち続け、ジャンプだけではないと言うことを示したのです。そこが今回の安藤選手の抜群の安定感の源であり強みだったのです。インタビューでは自分のためではなく、日本がこう言う時期なので一人でも多くの人が笑顔になってくれれば良いと言い、そして長い期間、(自分の)スケートを見てもらえたのが良かったと言っていました。本当に優勝おめでとうと言ってあげたいです。
最後に今回ちょっと驚いたのは、ロシア勢がすごく伸びてきていると言うのを実感したことです。特にレオノワ選手の躍動感ある滑りとスピード感は今までの選手にないもので、これはひょっとしたらひょっとするかもと思ったほどでした。今までロシア勢は選手枠が取れていなかったそうですが、今回の活躍で選手枠が取れたのでしょうか?滑り終えると地元と言うこともありますがスタンディングオーベーションが起こり、リングにキスをしていました。本人の顔は嬉しさで泣き崩れていたほどでした。今後のロシア勢に注目です。