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大辻清司 「出会いとコラボレーション」

2007-06-19 19:37:02 | 撮影とテーマ設定2006~07年11月


今日は朝から防火管理者の講習を受けたのだが、朝から夕方まで座学と実技講習がみっちり組まれていて、こういうのは大学以来だったから、予想以上に気疲れしてしまった。ただ、場所柄かちょっとやさぐれた感じの人がちらほらいたのと、講義内容そのものは自分のツボだったので、覚悟していたほどつまらなくなかったのは救いか。
また、防火対象物の区分に「キャバレー・カフェー・ナイトクラブ等」とか「待合・料理店」とか(カフェじゃないよカフェーだよ)、いかにもなものを見つけてひとりほくそ笑んでいたが、まぁコンなのは風営法との付き合いがないと意味不明だろうなぁ~



ここしばらくは意識的に小型1眼レフを持ち歩くようにしているが、なかなか方向性が定まらない。
正直、ただ持ち歩いて無意味にシャッターを切っているだけで、もちろん現像しても全くぱっとしない。むしろ、撮影している間にインスピレーションを刺激されることの方が重要で、ロケハンとしてはそれなりに成果が上がっているようにも思うのだが、だったら小型1眼レフを持ち歩く必要が無いんだよね。
あえて言うなら、ファインダを覗くことが重要なのかもしれないけど、自分がそこまでカメヲタだったのかと思うと、なんと言うか泣けてくるってもんだね。



とまぁ、そんなひどい体たらくなものだから、自分へ活を入れるために松濤美術館で「大辻清司の写真 出会いとコラボレーション」展を鑑賞してきた。



正直言って、自分は実験工房についてその精神を好ましく思う反面、その作品に関しては時代を経た立場からしか観ることができず、大辻氏の作品や哲学に関してもあいまいな距離感を抱いていた。ただ、大辻氏の写真に対する思索と実践は、コンポラ以降の日本写真を語る上で無視できない存在とも認識しており、いつかは正面から取り組まなければならないとも思っていた。



十年ほど前から、松涛美術館は「日本写真の非主流に光を当てる展示」を積極的に行っており、今回の展示においてもキュレーターの意図は「ややもすれば失われてしまいかねない日本写真の一断面」に光を当てることにあったのではないかと思えてしまう。
実際、大辻氏の複雑で多岐にわたる活動を要領よくまとめ、その意義を再び顕彰するという意味で、今回の展示は大きな成功を収めていると思うし、図録をかねて発売された「大辻清司の写真」とあわせて鑑賞すれば、その意図はより鮮明に伝わると思う。



自分はなにかと影響されやすい人間なので、この手の伝播力が強い写真理論は危険でもある。だが、ガーリーフォトからロモウォールを経て、あの「うめめ」につながる「お気楽写真」たち、つまり表現することになんの疑念も抱かないまま、自己承認の道具として制作し続ける人々が、実はストレートフォトから発したというか、その成れの果てなのではないかといわれているようで、なにか自分の写真に対する姿勢が根底からゆすぶられたような気もする、そんな展示だった。



とりあえず、図録を読んでから再度鑑賞したい。



大辻清司 「出会いとコラボレーション」
会場: 渋谷区 松濤美術館
スケジュール: 2007年06月05日 ~ 2007年07月16日
住所: 〒150-0046 東京都渋谷区松濤 2-14-14
電話: 03-3465-9421


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