Tokyo at rain and Tokyo at night MOVIE!

東京の夜景動画ブログです。

酒と薔薇の夜

2005-12-31 23:03:38 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月

大晦日はギャラリーコンシールカウントダウンイベントに参加した。


正直、その手のイベントは自分のキャラじゃないし、クラバー時代にも微妙に避けていたのだが、行き掛かり上というかなんと言うか、ぶっちゃけ「営業」に行ったようなもんだ。というのも、31日の夕方より渋谷で打ち合わせの予定だったが、なんだかんだでずれ込んでしまい、終わったのが23時半近くだったため、まぁせっかくだから顔でも出しておこうかという感じだったのだ。それに、打ち合わせの資料に作品を持参していたとか、雑談の中で個展の話題が出たとき、相手方より営業の重要性を力説されたとか、そういういろいろに背中を押されたというのもある。


というわけで、かなり不純な動機で参加したのだが、これがまた思いのほか楽しくて、結局エンドまで居座ってるんだから、まぁ自分もかなりしょうがない人間だとは思う。


イベントを主催したstairsのDJはちょっとアジカン後藤風味のナイスガイで、上げすぎず下げすぎずのよい流れが心地よかった。そして、合間を縫ってギャラリーのヒロさんに作品を観ていただいたり、stairsスタッフとも個展の話をするなど、メインの営業活動はもちろん、そのほかにもいろいろと面白く時間をすごさせていただいた。まぁ、それにしても、男というのは本当にしょうがない生き物だと思うよ。もちろん、自分の含めて、の話ではあるのだけど。ただ、女の子たちの「度し難さ」もいやというほど味わわせていただいたので、その辺はおあいこというところでしょうかね。


往還者

2005-12-30 23:32:41 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月

なにはともあれ、無事にコミケを乗り切った。別に本を出しているわけでもないのだが、今年最後の大イベントが無事に終わったのだから、めでたく思っても罰は当たらないだろう。


東京駅で知人たちと別れ、秋葉原から御徒町へ、そして歳末の食材を買い、また別の知人と合流して、ささやかな贅沢をする。


ここ数日来頭を痛めているプライス問題については、意外なところから回答を得られたように思う。少なくとも、自分の中では答えを見出すことができたので、その点でもめでたく年を越せそうだ。最も直接的に参考としたのは、やはりアートビジネスそのものだった。アートビジネスといっても、ちょっと想像がつかないかもしれないが、文字通り「商業目的での作品売買」のことだ。たとえば、10年ほど前は(いや、現在でも同様か?)デパートの催事場などで棟方志功や伊東深水、竹久夢二のリトグラフやらなにやらといった「複製もの」を売っていたが、要するにそういうビジネスのスキームを参考にしようというわけ。もちろん、アートビジネスのスキームをそのまんま「複製」することなんかできはしないので、適当なアレンジを加える必要はあるのだが、モトねたが決まっちゃえば後は楽勝だ。ぶっちゃけ、ネタの二次使用なんかは「ルーチンワーク」で、モトがアニメだろうが小説だろうがビジネスモデルだろうが、思考の道筋はそんなに変わらない。


しかも、最近はいわゆる「オタク作家」が「新進アーティスト」としてアートビジネスのターゲットになっているので(残念ながら、ここは笑うところではない)、適当な媒体で過去に発表された「小さめの原画」がどのような扱いになっているかをチェックすれば、大体のところはわかるという仕組みだ。とはいえ、基本的に原画の初出媒体を表示していないため(たぶん、バイヤーさんたちも知らない)、記憶と画像検索をフルに活用しなければならないのだが、それもまた慣れた作業だからどうということもないと思う。


もちろん、いわゆる「現代アート」の作品も、やはりアートビジネスのスキームで売買されているのだが、やはり基本はオリジナル作品であり、複製ものとは性質がまったく異なる。まぁ、中には複製芸術作品もあり、たとえばビデオ作品などは「コピーが前提となっている」のだから、その辺の多様性については常に一定の留保が必要なのだけれども、過去に発表された作品を二次使用して、複製を販売するというのが個人的にツボだ。


アートとビジネスの間を如何に往還するか、あるいはできるのかが、自分にとって大きなテーマとなるように思える。


仕事納め?

2005-12-28 23:28:49 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月
いちおう、会社のほうは本日で仕事納めとなっているのだが、明日と明後日はコミケなので、あんまりそういう感じがしない。まぁ、自分は直接関係しないのだが、まだまだ周囲には夏冬のコミケが重要な収入源となっている人も多く、なんだかんだで巻き込まれてしまう。
自分はTRC時代こそ知らないものの、それでも旧晴海(幕張以前の晴海)から一通り眺めてきているので、同人が商業化していく流れをリアルタイムで体験しているといっても、それほど大げさな表現にはならないと思う。
米沢氏や故いわえもん、もしかしたらベルさんあたりの長老たちはコミケの商業化について、大きな危機感を抱いていたのは周知の事実だが、人が集まって金が動いている場であること以前に、参加者自身が「多数に受け入れられ、承認される表現こそがよい表現である」ことを自明としている段階で、商業化は必然だったのだろうと思う。そして、現在のコミケは同人作家の自己承認欲求があまりにも肥大化してしまい、自壊寸前の状態とさえいえるのだから、残念ながら長老たちの恐れは現実のものとなったのだろう。

とまぁ、とりとめもないことをぐだぐだと書き連ねてきたのだが、建前上「頒布」であり「限定空間における即売」である同人誌は(もちろん、委託販売という著作権的に厄介な問題が存在することは承知のうえで)、ある意味でイノセントに売り上げを追求することが可能で、プライスについてもジャンルの相場とコストから半ば機械的に設定されるという気楽さがある。そして、同人誌のそういう気楽さについて、ある種のうらやましさを感じつつも、しかし「多数に受け入れられ、承認される表現こそがよい表現である」ことについては、どうしても承服できないまま、今日もまたトラの穴なんぞをうろうろとするのであった。

ほんものとほんまもん

2005-12-27 23:07:52 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月
退勤後ギャラリーへ向かい、ヒロさんと展示やポストカードに関して打ち合わせを持つ。ちょうど展示替えの日に当たっていたので、サンプルを持参して当たりを取ったりしてみた。ポストカードも新しいサンプルをチェックして、最終的なゴーサインを出す。
問題はやはりプライスで、ヒロさんともいろいろ話したが、やはり早々簡単に結論がでる、あるいは出せる問題でもなく、とりあえず先送りする。その気になれば量産さえも可能な「媒体」でもあり、単に作品の大きさや制作、いや製作コストで決められるものなら、それはそれとして楽なのだが、まぁそうも言ってられない所がややこしい。
写真はやはり複製芸術であり、個人的には思い入れや思い込みを排除した写真そのもの、受け手が求める(あるいは期待する)受け手自身のエターナリティやエモーショナリティを刺激する「何か」ではなく、写真というひとつの「情報」を提示したいのだが(ベニヤミンはそれを「文書化」と称した)、作家のエゴを露骨に出すばかりが展示でもあるまい。
まぁ「アートで感動したい」とか、あまりにもイノセントな感情をストレートにぶつけられると、それはそれで弱ってしまうので、ほどほどに「無限に増殖し、はかなく消え行く」感覚を提示できればよいかなと、そんなことを考えてみる。ともかく、プライスもまたトータルな意味での「展示内容」であり、決定については慎重でありたい。

キル・ビル

2005-12-26 23:27:11 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月

ふと振り向くと、ビルの隙間からキル・ビルが見えた。
なんて、こんなネタいまだに引っ張ってるほうがどうかしてるか…


昨日もギャラリーコンシールのイベントに顔を出した。というか、いろいろあって開始が遅れ、結果的に岩瀬さんの展示を再観しただけで終わったのだが、まぁそれはそれでよしとしよう。問題というか、気になったのは作品のプライスで、奥ゆかしくも岩瀬さんは表記せず、コラボレーションした作家さんたちには表記している方もいるのだが、なにしろ「1点もの」だから参考にならない。もちろん、作品はあくまでも作品であって、金銭的価値で推し量れるようなものではないなどと、いまさらどこぞの腐ったサヨクみたいな逃げ口上を述べ立てるわけにも行かないだろう。それこそ、60年代じゃないんだからさ。正直、コストから機械的に割り出して、適当に常識的な利益を乗せてしまうほうが楽なのだろうが、それはそれで露骨過ぎるかとも思う。なにしろ、写真は「複製芸術」なので、プリントの枚数という問題も絡むし、いろいろと複雑なんだよね。


日本現代版画は「自画、自刻、自刷」をひとつのあり方としたし、写真も同様に作家がプリントすればよいのだけど、自分は暗室作業がどうにもこうにもへたくそだからなぁ…版画にしても、正直言っちゃうと、掘師や刷師に任せたほうが、自刻、自刷よりもきれいだったりするんだよね。ただ、そうなると作家没後も刷を重ねたりして、これまたややこしいことになったりもする。そういえば、どこぞの美術館が「没後鋳造品」をつかまされて、大問題になっていたっけか。


立体もまたややこしや…


ブッシュのノエルはハッピーホリデー

2005-12-24 23:51:49 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月


今日も虎ノ門で撮影。


なんとか正午ちょっと前に現地へ到着し、とりあえずフィルム1本強(25~6カット)を消費した。昨日よりは時間が早かったため、色温度が比較的高かったのはありがたかったかな。ただ、高低差がある地形なので、この時期はどうしても建物などの影が伸びてしまい、アングルが限られてしまう。正直、冬場は薄曇ぐらいのほうが楽な感じだ。ほどほどで撮影を切り上げ、御囲地町で知り合いと食事しつつ、展示のプランについてあれやこれや話す。予想される素朴な疑問について、どのような形で答えを用意するのか、あるいはしないのか。そういったところをだらだらと話すが、なにしろ初めてのことだからつかみどころがない。


その後、上野から渋谷へ向かい、ギャラリーコンシールにて岩瀬さんの展示を鑑賞する。若いアーティストのポートレートと、彼らの作品とのコラボレーションだったが、作品がきっちり「岩瀬さんの写真」になっているところに、岩瀬さんのかっこうよさがあふれている。自分もポートレートには興味があるし、いつかは本格的に取り組んでみたいとも思い続けているのだが、こういう作品を見てしまうとまだまだ先は遠いと思うのが率直な感想だ。また、岩瀬さんのプリントは本当にうまいと思うのだが、当の岩瀬さんは「普通のプリントができないだけだよ」なんて、あっさりと流してしまうところが、またかっこいいったらありゃしない。最後に、ギャラリーのスタッフと打ち合わせの日程を確認して、とりあえずの用件は全部片付けた。


でまぁ、とりあえず時事ネタをひとつ。


I never lost my faith in Christ(-n).


まぁ、基本的に神などと名のついたものは、どれをとっても信ずるに値しないガラクタですがね。


はぴばーすだぃてんのー

2005-12-23 23:12:48 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月
てんのー誕生日ということで、人気のない休日のビジネス街を撮影。

冬至直後で日照時間も限られているため、昼前には出かけようと思っていたのだが、なんだかんだで遅くなってしまう。特に、今日はギャラリーコンシール岩瀬さんの個展が初日を迎えたので、撮影のついでに行こうかどうしようか迷ったり、なんとも落ち着かない。結局、三脚にカメラバッグを抱えて初日に行くもんじゃないと思いなおし、それどころか出発が遅くなった段階で撮影そのものを中止しようかとも思ったが、ホルダーへ装てんしてから2日以上経過していることもあり、あきらめて出発する。とはいえ、現場到着は13時過ぎになってしまい、案の定というかなんと言うか、撮影を始めたころにはすでに太陽光がやや黄色っぽくなっていた。
冬の西日なのでハイライトとシャドーの差が大きく、露出は見当をつける程度で割り切ってしまう。モノクロだったら手持ちでのんきに撮るのだけど、カラーは感度も低いし、とりあえず22までは絞るため、三脚を立てないと話にもならない。
10カット撮影して帰宅したが、途中で連絡があり、ラボに出した後は緊急打ち合わせに出かける。


その後もばたばたして、なんだか落ち着かない1日だった。


ポストカード

2005-12-22 23:02:03 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月
右がポストカード用の画像。
うそみたいな色彩だが、そういう方向での補正はかけていない。紙焼き段階でこんな感じだった。

ポストカードがそろそろあがってくるようだが、年内に受領できるかどうかはかなり微妙。支払いの問題もあり、日付確定を急ぎたくもあるが、こちらから言い出すのもためらわれる。

ポストカードそのもののデザインに関しては、ひょんなことからフレームを入れることとなった。画像の状態が比較的近いのだが、いまさらのようにはがきと印画紙との縦横比が異なることに戸惑う。

もちろん、縦横でフレームの幅を変えれば、ある程度まで対応できる問題でもある。だが、指定の比率が最適比かどうかとなると、率直に言ってまったく自信がない。