Tokyo at rain and Tokyo at night MOVIE!

東京の夜景動画ブログです。

休止告知

2006-04-13 23:22:03 | お知らせ

こんにちは、松代守弘です。
本日をもちまして、当「松代守弘の展示日記」は、いったん休止とさせていただきます。


ただし、次回の展示日程が具体的に決まった段階で、またブログを再開させていただきます。
短い間でしたが、本当にありがとうございました。


それでは、ぴ~~~~~~~~~~す!


まとめ「2006年3月の展示」

2006-04-10 23:37:55 | 2006年3月の展示

松代守弘が2006年3月に開催した写真展「秩序の目録」については、肯定的な意見もあったが、もちろん否定的な意見も多々あった。


 ギャラリーにおける展示状況は、概ねこんな感じだった。


 


展示作品に対する肯定的な意見については、ここではひとまずおくこととする。
ただ、複数の真摯な肯定的意見が寄せられたことを記し、この場を借りて感謝の意を表するにとどめる。


展示空間そのもの、およびギャラリーコンシールについては、ほぼ全ての来場者が非常に高く評価しており、ギャラリー全体のかもし出す「雰囲気」が特に好評だった。松代自身も白壁の展示空間を気に入っているし、もちろん全体の雰囲気も高く評価している。また、壁面も今回のような「直張り」に適しており、天井が高く、照明も明るめだったことを含め、物理的な側面においては申し分ない空間だったといえよう。
ただし、全体の雰囲気が「よすぎる」ため、展示のテーマとギャラリーの雰囲気が、必ずしも「最も高い次元でマッチングしていない」のではないかという意見もいただいている。


展示作品に対する否定的な意見については数多く寄せられているが、特に深刻かつ致命的な問題となったのは「技術的なミスや荒さが目立つ」という点であった。 とりあえず「表現的な意図が存在しているであろうことはわからなくもない」ものの、それでもなお観る人によっては「単なる失敗もしくは手抜き」と思われる危険性をはらんでいる、との指摘は極めて重く受け止めねばならない。
いずれにしても、写真としての基本的な技術をきちんと踏まえてこそ、はじめて表現の可能性が開けてくるのだから、今後はよりいっそう技術的な水準を向上させなければならない。


先述したように、展示空間そのものやギャラリーに対する否定的な意見はほぼ皆無だった。
しかし、その点についても考えなければならない点がなかったとはいえない。つまり、展示空間と展示コンセプトとのマッチングという点において、多少の反省点が見受けられる。特に今回の展示は「政治的な読み」も可能な内容であり、もう少しその点に配慮した空間設定、もしくは展示解説があってもよかったのではないかという指摘については、やはり真摯に受け止めたいと思う。
また、より根本的な問題としてギャラリーの雰囲気に作品が飲まれているのではないかという指摘があり、この点については自分としても極めて深刻に受け止めている。
やはり、ギャラリーと作品は相互に高めあっていくような関係を目指すべきであり、どちらかが他方に対して依存的な関係を持つことは問題だと思う。その点において、今回の展示はいろいろと反省すべき点も多く、次回はこれらの反省点を踏まえた展示計画の立案が求められる。
ただし、純粋に展示空間としては基本的に満足しており、作品点数や中央を抜いた展示スタイルも含めて、可能であれば次回以降も踏襲していきたいと考えている。


ともかく、今回の展示に来場していただいた皆さんには、本当に心から感謝しております。
次回の展示についてはまだ決まっていませんが、遅くとも来年の春までには開催したいと考えております。


本当にありがとうございました。


それでは、ぴ~~~~~~~~す!!


礼状完成

2006-04-07 23:30:00 | 2006年3月の展示

本日、お礼状が完成したとの連絡があり、仕事の後で受け取りに行った。


とりあえず、お礼状を送付した段階で、まぁようやく展示も一段落といったところだが、文面を考えるのがちょっと大変。
べたべたとなれなれしいのは論外だが、かといってあまり大上段に構えても、それはそれで痛いという問題がある。
素直にお礼の気持ちをあらわせばいい、なんてその手のマニュアル本には必ず書いてあるけど、そういう問題じゃないよなぁ~
ただ、自分がZEIT-FOTO SALONの進藤万里子作品展「bibo 都市のブログ」を鑑賞したきっかけは、ポストカードに添えられていた作家氏のものと思われる一言だったのだから、そういう出会いにつながる気持ちをこめつつ、自分なりにお礼の言葉を添えようとは思う。


ともかく、多少なりともきちんと文字を書き記すことが大事だね。
それから、こういうときに「いいところ見せよう」なんて下心だしたら、まず間違いなく大惨事を引き起こすので、それだけは気をつけるよ。


お礼状の作成

2006-04-04 23:05:24 | 2006年3月の展示

展示来場者へのお礼状を作成し、外部へプリントを依頼した。


本来なら自分で全工程を管理すべきだろうが、諸般の事情からそうも行かなかったというわけ。
モノクロだとポストカード印画紙も市販されているのだが、カラーだと一般では入手困難なので、まぁ仕方ないかなというところ。


今日は取引先と打ち合わせがあったので、空き時間を利用してZEIT-FOTO SALON進藤万里子作品展「bibo 都市のブログ」を鑑賞する。
正直言って、方向性があんまりにも違うので、まぁほとんど期待しないで出かけたのだが(いただいたポストカードに作家氏の添え書きがなかったら、たぶん逝かなかったと思う)、これが大当たりというかなんというか、あたかも投げっぱなしジャーマンを喰ったような、そんな衝撃を受けた。
自分にもまだ「こういう作品のよさ」をわかる感性が残っていたのかと、そういうことも含めてよい意味で期待を裏切ってくれた、非常にすばらしい展示だった。
会場風景からもある程度まで汲み取れるとは思うが、ある意味「極めて率直な写真」であり、また美を追求しているようでありながら「技巧としての威力」も備えた作品である。あえてプロレスにたとえるのであれば、鶴田の「やっちゃいけない角度でのバックドロップ」みたく、観客に真剣勝負を挑む、それも半ば強制的に「真剣勝負の場へ引きずり込む」ような技と言うか作品だったのではなかろうか?
不覚にも、自分は「全く心構えなしで来場した」ため、エレベータを降りた段階でやられちゃいました。まぁなんというか、夜中に衛星チャンネル回したら、いきなり「三沢対川田の三冠戦」をやっていたようなもんだったぬぅ~


こういうのって、ややもするとドローイングになっちゃうんだけど、ぎりぎりのところで写真として成立しているのがすごい。
ほんと、行って良かったです。


でも、自分はリック・フレアーが好き!


事後処理

2006-04-02 23:48:12 | 2006年3月の展示

今日も朝からアニメを観たが…


まぁ、ある程度の覚悟も出来ていたことだし、とりあえず終わったことを確認したので、それ以上は触れないこととしたい。


雨が降りそうだったこともあり、昼には家を出てプレイスMへ向かう。
展示が終わったので、ご挨拶を兼ねてポストカードや暗室の忘れ物を回収するためだが、新宿ニコンサロンと連動して濱田純也氏の「Toge II」を開催中ということもあり、先にニコンサロンで「Toge」を鑑賞させていただく。プレイスMの展示が最終日で、ニコンサロンは会期を1日残していたため、ニコンサロンで作家氏とお会いできたときはいささか意外に感じたが、よく考えてみればそういうものなのかもしれない。


フォーマットとテーマから(使用機材も、か…)、鬼海弘雄氏と直接比較される宿命からは逃れられないとしても(新宿と銀座の違いこそあれ、鬼海氏もニコンサロンで展示しているからなおさらだ)、それでも自分は濱田氏の作品にアウグスト・ザンダーの精神を観る。濱田氏の作品は「写真を通じて被写体の物語性を表現」するものではなく、むしろその対極として「被写体の物語性を破棄しつつ写真そのものを表現」している。
あえて誤解を恐れず語るなら、濱田氏の作品には「そこはかとない悪意」が漂っており、その点が鬼海氏と決定的に異なる部分であり、また優れてザンダー的な要素といえるだろう。個人的には、その「そこはかとなく漂う悪意」こそが濱田氏の作家的な強みだと感じているが、このままその方向で伸ばしてほしいものだねぇ。
ともあれ、ご本人はすこぶる礼儀正しい好人物で、こういう作家さんが出世しているのを見ると、世の中もまだまだ捨てたものでもないかなと思う。


てな感じで機嫌よくプレイスMへ向かうと、そっちはほんとに全然違うのな!


今日で会期も終わりだし、だいたいWEBサイトの紹介にも「街頭ですれ違った女性たちのポートレイト」とあるからバラすけど、全員そろいもそろって「若いおねぇさん」ばっかりってのはちょっと、いやかなりいただけないぬぅ…


まぁ、ニコンサロンとの差別化ってのは必要だし、ギャラリー方面の狙いってのもあるのはわかるけど、展示の意味性そのものがあまりにも変わっちゃってるのには驚くというより、面白くなっちゃったよ。


やっぱ、編集がいっちゃん大事だね~


展示最終日

2006-04-01 23:27:52 | 2006年3月の展示

いよいよ個展も最終日を迎え、撤収の算段をつける。


まぁ、撤収といってもたいした準備が必要なものではなく、自分ひとりで出来る程度のものなので、とりあえず頭の中でプランだけ確認しておく。


今日は午後から在廊していたが、古い知人に金村ワークショップのスタッフや受講生、朝日カメラの編集氏など、思いのほか多くの方々に来場していただき、ただただ恐縮するばかりだった。その上、知人にまた食事をご馳走になり、これまた思いのほかボリュームがあったりしたため、本当におなかいっぱい食べさせていただいた。


やがて閉廊時刻も迫り、ばたばたと撤収準備に取り掛かる。
基本的には留めてあったプリントをはずすだけなので、作業そのものは比較的簡単だったのだが、なにしろ大きいので収納にはちょっと手間取った。
最後は壁面を軽く補修、ギャラリーのスタッフにご挨拶をして撤収を完了した。


とりあえず、肯定的な面もあるにはあったが、基本的には否定的な面から多くを学んだ展示だったように思う。
既に次回展示の構想は固まっており、タイトルも決めてはいるのだが、同じ轍は踏まないようにすることが最大のテーマといえよう。


行く先にあるのはスエズか(41年でも56年でも67年でも73年でもいいよ)、あるいはアルンヘムか、はたまたヘンダーソン飛行場か、いずれにしてもひどく遠いねぇ~