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東京の夜景動画ブログです。

小野隆行展「青の肖像」と村松佳優展「葉陰の肖像」

2009-09-29 15:30:09 | お知らせ
Shin-Kamagaya001

どうにかこうにか先週末には入稿を済ませ、展示作品を額装に出し、日曜にはとある雑誌公募用にこしらえた作品を写真撮影して、気がついたらもぅ月末という感じ…

とはいえ少しは落ち着いてきたので、新宿ニコンサロンで小野隆行展「青の肖像」と村松佳優展「葉陰の肖像」を鑑賞する。

小野氏の展示には妙な社会性とかテーマ性とか、そういった押し付けがましいところはかけらもなくって、あえて誤解を恐れずに言うならば、そこはかとなくかわいらしいところさえ感じられたように思う。ただ、それでいて作品のセレクトやインスタレーションはすごくしっかりしていて、よい意味で手堅くまとめているところに、ますます好感を持った。

村松氏の展示は昆虫をテーマにしているのだが、いわゆる昆虫写真めいたところは全くなく、むしろ昆虫の写真というよりは「写真の中に虫がいる」と言った方がしっくり来るような作品だった。また、マクロレンズを多用した写真には往々にして見受けられる「あざとさ」がなく、非常に率直に美を追求しているような作品でもあったと思う。

どちらも非常に良い展示だと思うので、興味のある方は足を運んで欲しい。

小野隆行 「青の肖像」
会場: 新宿ニコンサロン
スケジュール: 2009年09月29日 ~ 2009年10月05日
住所: 〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階 ニコンプラザ新宿内
電話: 03-3344-0565 ファックス: 03-3344-0566

村松佳優 展
会場: ニコンサロンbis
スケジュール: 2009年09月29日 ~ 2009年10月05日
住所: 〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階 ニコンプラザ新宿内
電話: 03-3344-0565 ファックス: 03-3344-0566

安田奈緒展と膝館理奈展

2009-09-11 11:22:33 | お知らせ
Shin-Kamagaya003

なんとか個展の準備を一段落させられたので、そろそろ原稿作業を本格的に進めなければならないのだが、相変わらずスタートに手間取っている。ただ、連載記事なのが幸いして、資料などについてはある程度の蓄積が期待できるし、内容の方向性についても打ち合わせ済みなので、後は手を動かすだけなのだけど、それがなかなかという有様…
なんとか連休までには仕上げたいのだけどねぇ~

さておき、ご挨拶もかねて表参道画廊へ出かけたところ、とてもよい展示を開いていたので、この場を借りてお勧めします。どちらの会期は明日までなのですが、時間を作ってでも鑑賞するだけの価値があると思います。

まず、表参道画廊で開催中の「覚醒-そして想安田奈緒子展ですが、なによりも個人的に好みの作品であり、また作風だった事に加えて、展示や作品に迷いがないことを強く感じました。まぁ、日ごろから自分はどちらかといえば「くよくよした、迷いのある作品」を持ち上げているように思いますが、そうはいってもこれだけきっぱりした作品を観るのは気持ちのよいことです。既に相当なキャリアをお持ちのようですが、これからもさらに活躍していただきたいと思います。

次に、併設されているMUSEE Fで開催中の膝館理奈展だが、こちらも構成に迷いがなく、作家が作品との距離を把握しているという印象を持ちました。ただし、どことなく作家としての若さというか、静かな勢いのよさも併せ持っていて、練れていても枯れてはいないよさもあると思います。

これらの展示は、それぞれ表現方法こそ全く異なっているものの、作家が作品をきちんと制御しているように思える点が共通していて、展示空間の中に身を置くこと自体にも心地よさを感じさせてくれる、非常に良い展示であるように思います。

安田奈緒子 展
会場: 表参道画廊
スケジュール: 2009年08月31日 ~ 2009年09月12日 17:00
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウム B02
電話: 03-5775-2469
ファックス: 03-5775-2469

膝館理奈 展
会場: ミュゼF
スケジュール: 2009年09月07日 ~ 2009年09月12日
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウム B02
電話: 03-5775-2469

ポストカード完成

2009-09-02 15:43:50 | 展示準備2009年10月
PostCard

来月に開催予定の展示ですが、ポストカードが無事に仕上がり、展示タイトルも以下のように決定しました。

Too hurt
-Awful notes-

また、展示についてのコメントは以下の通りです。

コメント
作品が、制作前に作家が用意していた意図や思惑を超越して、あたかも自立的な存在であるかのように、新たな主題を提示することがある。もし、作家の自主性や自律性を自明とするなら、それは作品による作家への攻撃なのかもしれない。だが、作家が作家として周到に検討し、入念に準備した主題をも超越する作品だからこそ、作品は自立的存在としてawfulな力を持つのではないか。
作家性を全く含まない無人機による自動撮影ならば、作品が自立的な主題を獲得しても作家の精神は打撃を受けない。そうではなく、作家が自らの作家性を投じて撮影したにもかかわらず、作品にその作家性を超越されてしまったという作家自身のhurtな体験があってこそ、初めて作品はawfulな調子を獲得するのだ。
コメント終わり

皆様のご来場を、心からお待ち申し上げます。

下薗詠子 「絆の肖像」と森田剛一写真展「空嘯」

2009-09-01 17:57:04 | お知らせ
Kitanomaru001

ポストカードも仕上がったので、台風一過の青空の下、四谷の写真ギャラリーをはしごする。

まず、今回も額装とマット加工を依頼するRoonee 247 photographyで軽く打ち合わせをした後、お向かいのギャラリー・ニエプス森田剛一写真展「空嘯」を鑑賞した。森田氏の作品は6×6判の気持ちよさと中判の密度が素直によくまとまっていて、作家自身の人柄を感じさせてくれた。まぁ、個人的にはもう少しとがったところのある作品に惹かれるところもあるのだけど、若い人の作品に「そういうところばかり求める」ってのは、自分が無駄に年取った証拠なんだろうね。

その後、少し離れたトーテムポール・ギャラリー(Totem Pole Photo Gallery)にて下薗詠子絆の肖像」展を鑑賞する。既に実績のある作家さんなので、わざわざ改めてこういうことを言うのは失礼に当たるのかもしれないが、とにかく上手さを感じさせてくれる展示だった。インスタレーションや作品の並び、選びも卒がなくって、作品に没頭できる展示だったと思う。

下園氏の展示は今日が初日だけど、森田氏の展示は明日で終了なので、時間のある人は足を運んで欲しいと思う。

下薗詠子 「絆の肖像」
会場: Totem Pole Photo Gallery
スケジュール: 2009年09月01日 ~ 2009年09月06日
住所: 〒163-0004 東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F
電話: 03-3341-9341