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東京の夜景動画ブログです。

10 Days Exhibition vol.21 高橋昇「Under Current -底流-」

2009-08-20 11:50:59 | お知らせ
Shinjyuku011

選挙がはじまったこともあり、シン・リジィの"The Holy War"でテンションをあげる。個人的には"Whiskey in the jar"等のようにちょっと緩めの曲をぐだぐだしながら聴くのも好きなのだが、この曲や"Cold Sweat"のようにハイテンションのギターとフィルのひそやかに忍び寄るようなボーカルの組み合わせもすごく心地よい。

っちゅうか、マジで今度の選挙は"The Holy War"なんだよな。
自分も保坂展人候補や社民党への投票を依頼してるけど、選挙にここまで入れ込んだのは生まれて初めてかもしれない。政治に対して興味がなかったとは言わないけど、どちらかといえばノンポリの自分が、それもサヨクの候補を応援するなんて…
新しい自分を発見もいいトコロな感じだね。

新しい自分を発見といえば、自分自身が現代美術にはまるきっかけとなったシュルレアリスムの十八番なんだけど、最近は写真や現代美術においても「作家自身や受け手の意識内にとどまる作品」がもてはやされているような感じがしていて、まぁちょっとばっかり寂しいようなキがしなくもない。とはいえ、シュルレアリスムの基礎となっていたフロイトやサヨクの理論がすっかり陳腐化してしまった現代においては、受け手はもちろん作家自身の意識すら超越した超現実などという、本当にわけのわからないものより「芸術の中に癒し」を求めるほうが、たとえそれが意識内部への限りない退行を意味していたとしても、むしろ自然なことなのかもしれないね。

さておき、かれこれ2年ほど前に表参道画廊で写真展『L'INNOMMABLE(名づけえぬもの)』を鑑賞させていただいた高橋昇氏が、今度はP.G.I.(フォト・ギャラリー・インターナショナル)ギャラリーにて高橋昇作品展「Under Current -底流-」を開催するというので、展示準備の合間を縫って田町の会場へ出かけた。

作品そのものについては非常に評価も高く、既にいくつかの写真系ブログなどで紹介されていることもあり、本来なら自分なんかがこんなところで賢しらに解説する必要は全く無いと思う。ただ、興味を持って会場へ赴き、そして作品と向き合っていただければそれで問題ない。とはいえ、蛇足を承知でコメントするならば、プリントそのものをいったん度外視して、それよりも作品の図像(イメージ)と向き合って欲しいとは思う。
もちろん、プリントそのもののクオリティも極めて重要だし、写真という文脈で語るからにはその点を避けては通れないことや、なによりも作家自身がプリントのクオリティにこだわっていること、さらにはプリントのクオリティと作品は不可分の存在でもあることは重々承知の上、それでもやはり鑑賞する際にはプリントよりも作品の図像(イメージ)に力点を置いて欲しいとは思う。

なぜなら、自分にとってはプリントという「図像の支持体となる物質的な存在」よりも、やはり「図像そのものという概念上の存在」の方がより現実を超えた存在であるかのように思えてならないからだ。もちろん、平面作品においては支持体と図像が不可分であり、その点は写真といえども例外ではないことは承知なのだが、それでもやはり「支持体と図像」を対立的な概念として捉え、そして「支持体より図像」だと思ってしまうのだ。

まぁ、少なくともデュシャンのいわゆる「大ガラス」以降、美術における「支持体と図像」話は愛好者をうんざりさせる神学論争だったり、あるいはいささか頭のおかしい人々を惹きつけるえさだったりするし、無邪気にプリントのクオリティを楽しむことが悪いわけでもないのだけど、それでもやはり図像へと目を向けたくなるのは、それこそ「ハイクオリティプリントを大変な労力をつぎ込んで作成した作家自身の意識」すら超越した、図像としての魅力が作品に宿っているからではなかろうかと、そんな風に思えてしまったからなんだよねぇ~

とにもかくにも、写真愛好者以外にはかなり敷居の高いギャラリーだと思うけど(場所も悪いしね)、それでもなんとか時間を作って鑑賞してほしい展示なのは間違いない。

高橋昇 「Under Current -底流-」
会場: Photo Gallery International
スケジュール: 2009年08月12日 ~ 2009年08月22日
住所: 〒108-0023 東京都港区芝浦4-12-32
電話: 03-3455-7827 ファックス: 03-3455-8143

展示作品の選別

2009-08-17 17:08:23 | 展示準備2009年10月
Ikebukuro071

お盆休みを利用して、個展の準備を進める。とりあえず、ポストカードとプレスリリースを作成し、展示作品を選択するところまで終わらせたが、これだけの作業を割と気軽にこなせたのは、やはりなんと言ってもデジタルデータで進めたことが大きいだろうね。
とりあえず、撮りためた167本のネガから1000カット弱をスキャンし、そこからさらに100カットを選んで検討用のハードコピーを出力したんだけど、銀塩だったらもぅその段階でおなかいっぱいというかなんと言うか、検討用のプリントを焼くだけでうんざりしちゃっただろうなぁ。ただまぁ、いわゆるストレートフォトグラフィにおいては、編集段階で「撮影時の意識を飛ばす」って事もかなり大事なので、極端なことを言えば作業中に「なぜこんなカットを撮影したのかわからなくなる」ぐらいの量がちょうどよかったりする。
例えば、自分が通っていた金村ワークショップでは可能な限り多く撮影し、とにかくたくさん検討用カットを用意することが推奨されてたりしたんだけど、そこでは100カットかそこいら撮りためた段階で展示を考えるなんてとんでもないという雰囲気だったっけ。最低でも、手札かキャビネサイズで1000カットはプリントして、検討用の六つ切りを100枚は用意してから展示作品のセレクトにかかるという塩梅で、つまるところ自分が今やってることを銀塩でやってたということになるんだよね。

こういう風に書いてしまうと、まるでなにも考えずに撮影することがよいことで、そうしてなにも考えずに撮影してよい写真が取れるのかとか、あるいはそういう写真が魅力的なのかという疑問を持つ人がいるかもしれないけど、そういう撮影あるいは編集スタイルからも魅力的でよい作品が生まれていることは明らかなんだよね。まぁ、あえて言えばそういう撮影スタイルを極端に推し進めた結果が、いわゆるLOMOトイカメラのブームにつながるともいえるのだろう。とはいえ、単になにも考えずに撮影すればそれでよいかというと、それはかなり微妙な話。当たり前のことを言うけど、そういう撮影スタイルから人々を惹きつける作品が生まれるのは、撮影者がきちんと撮影の訓練をつんでいたり、編集段階できちんと作品をコントロールする力量を持っているからで、少なくとも自分はまだその領域に達していないから、物量に頼ってとりあえず「撮影段階の意識を編集段階で飛ばす」わけ。

でまぁ、今回はデジタルデータでそういうことをやってみたんだけど、あまりにも楽に進みすぎて拍子抜けしちゃった。それでも、今回はネガからのスキャンという段階がひとつあったから、まだ多少はうんざり感が残っているかと思わなくもないのだけど、もし撮影段階からデジタルデータだったら1万ショットで1000枚プリントとかしないと、銀塩ほどのうんざり感は出ないかもしれない。

とりあえず、自分は別の方向性を考え始めているんだけど、デジタル機材が便利に進化しすぎているから、撮影段階での意識コントロールを拒否するには更なる物量か、あるいは全く異なる方法論が必要になるのではなかろうかと思う。あるいは全く正反対の方向性、例えば大判写真で画面の隅々まで撮影時にコントロールするような、スタジオ写真的な方法論が「ストリートでも再び主流になる」かもしれないね。

全然話は変わるけど、十数年ほど前に「ガーリーフォト」とか「女子写真」という言葉が生まれたか生まれないかの頃、若い女性たちがやたらとセルフヌードを撮っていたんだけど、あれって現代ではもぅやばい行為になりつつあるのナ。個人的には、彼女たちが「単純所持」で捕まることがないように祈っているけど、セルフだけじゃなくって「年下の親戚や兄弟、近所の年少者のヌード」も撮ってた人々はさっさと記録を処分したほうがよいかもしれない。なにしろ、公明と創価も含めて法的な規制を推進している原理主義者たちは、そういう人々たちも「子供という集団的人権を侵害する加害者」だと考えているし、援交女子と同様に「護るべきでない子供たち」と認識してんだからネェ。

8月7日のエントリは移動させました

2009-08-10 11:55:15 | お知らせ
Ikebukuro069

当ブログへ8月7日に投稿したエントリ(公明党にだけは絶対に投票しないでください)はЗапретная Зонаブログへ移動させました。移動先のURLは以下の通りです。

http://news410.blog104.fc2.com/blog-entry-81.html

移動の理由なんですけど、これが実に単純で「削除したら再アップできなくなってしまった」というものです。でまぁ、なんでまた削除後の再アップなんかを試みたかのというと、画像URLの張り込みが出来なくなっていたためなんですね。
ちなみに、画像URLの張り込みができなくなった理由については、スパム防止を目的としたgooブログの仕様変更によるものと推測されます。

ただ、自分はgooブログのエディタがどうにもこうにうも使いづらく、フリーのエディタツールを使っていたため、画像URLの張り込みができなくなったのはかなり辛いですね。おまけに、削除したエントリはエディタから投稿できないため(ping送信設定をクリアすれば出来るような木もしますけどね)、gooブログのエディタ本当に全て書き直す他なく、それなら別のブログへ移動させちゃおうと思った次第です。

それにしても、スパムブログが横行しているための仕様変更だろうと思いますが、ブログエディタや共有サイトからのURL張り込みが使いにくくなったのには、かなぁり心が折れそうですね。

しょんぼりぬぅ...orz

無関心は憎悪より悪質

2009-08-05 16:12:38 | 業務関連
Shin-Kamagaya004


今日は健康診断というので、朝からすきっ腹を抱えて病院へ向かう。受診日に備えて減量とトレーニングに励んでいたものだから、気分はほとんどボクサーってところ。まぁ、おかげさんで体重も腹囲も理想的な値だったけど、尿と血液の検査結果はどんなものなんだろうねぇ?



さておき、仕事のほうは行きつ戻りつといったところで、今年の梅雨みたいにどうにもはっきりしない。とりあえず、いったんは仕切りなおすことにしたものの、こっちのほうも結果はどうなることやらわからないネェ。



自分がオタク関連の仕事に関わるようになってから、かれこれ20年近くになるんだけど、いまだにアニメ調の美少女がいろんなあれやこれやと戦う、いわゆる「戦闘美少女もの」はツボがわからなくて苦労する。ところが、厄介なことに自分はかのマッチョ・ウィメン・ウイズ・ガンズ!Macho Women with Guns)が大好きで、ここだけの話「同人翻訳の手助けした」ぐらいなもんだから、周囲の人間は「なぜガールファイトものがわからないのかがわからない」わけ。
とはいえ、そのことは自分でも「ごく最近になってようやく気がついた」ぐらいだから、周囲の人間がわからないのはむしろ当然なんだけど、オタク関連ではマッチョ・ウィメン戦闘美少女の違いはあまりにも決定的かつ自明なので、その違いに無頓着ではいられないというのが、話を厄介にしている。ついでに言うと、オタク方面ではその違いがあまりにも決定的で自明なので、それをわざわざ言語化する人もほとんどいないが、かといって自分が言語化するのも面倒という、ほんとになんと言ったらよいものかわからないような有様だったりもする。



だた、本当に問題なのは「違いがわからない」ことではなく、その「違いに対して無関心」だったり、あるいは「違うことに対して無頓着」だったりすることなんだよね。まぁ、あえて音楽に例えるならシン・リジィ (Thin Lizzy)と"The Dubliners"の"Whiskey in the Jar"は全く違うことを十分に理解しながらも、ややもすれば「どっちでもいいじゃん、同じ曲だし」なんていってしまうような感じかなぁ…
これがシン・リジィ (Thin Lizzy)ジョン・サイクス(John James Sykes)プリティ・メイズ(Pretty Maids)の"Don't Hurt Me This Way"が同じに聞こえて、全然区別がつかないとか、あるいはそもそもロックやポップスが嫌いと言うのであれば、むしろまだ幸せだったかもしれない。だって、そんなんだったら仕事にならないし、しようとも思わないだろうからねw



どうでもいいけど、自分はゲイリー・ムーア(Robert William Gary Moore)とエリック・ベルがライブでやった"Whiskey in the Jar"が好きかな。でも、ビデオはメタリカ (Metallica)のバージョンが楽しいし、ライブもノリノリでよいから、もしかしたらどちらもシン・リジィ (Thin Lizzy)のバージョンより好きかも知れない。実際、フィル・ライノット(Philip Paris Lynott)のヴォーカルは大好きなんだけど、やっぱギターは2本以上ないと物足りないなぁって思うんだな。



さておき、受け手にとって極めて重要な違いがそこに存在して、また自分がその違いを認識していながら、その違いに対して無関心だったり無頓着だったりするのは、職業人として極めてまずいと思うし、事実として深刻な問題だから、なにか手を打たねばならないワケデスヨ。でまぁ、つまるところ、戦闘美少女がらみのねたについては信頼の置ける作業者なり管理者なりに任せて、自分はほかの事をするのが最良の解決策だと思うし、今回もそうするつもり。



そうそう、斎藤環の「戦闘美少女の精神分析」は全然あたっていないと思うし、少なくとも実作業の現場にいる人間にすれば「娯楽じゃないなら読者に媚びるのもほどほどにね」としか言いようがないなぁw



さて、作業者への指示をまとめるかいのぅ~