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大きなまごころをもてあますの巻

2007-10-05 20:20:27 | 撮影とテーマ設定2006~07年11月
Arakawa002


今日は朝から好天に恵まれたが、知人から自治体の体育施設へ誘われていたため、とりあえずそちらへ向かう。
出勤前にひと汗流すなんてのは、なんだかヤッピー(死語上等)みたいでちょっといやぁんだったが、体を動かしてみるとそれはそれで気持ちよかったりもする。



その後、日本橋の金融街へ移動し某地銀の東京支店で用事を済ませ、ついでに日本橋三越の「天女(まごころ)像」を見物する。当時は相当に物議をかもしたらしいのだが、近年は再評価も進んで修復もされたということなので、せっかくだから観に行こうというわけだ。



ところが、作品は聞きしに勝る大きさで、ファッション雑貨のひしめく1階からは、全体を眺めることさえ難しそうだった。結局、2階吹き抜けのバルコニーから眺めたのだが、鑑賞というより「見物」というのがしっくり来る大きさであり、かつそういう「ありがたみあふれる作風」だった。



作家の佐藤玄々氏は西洋美術や近代彫刻にも通じていたそうだが、とりあえずこの「天女(まごころ)像」は東洋と言うか仏教美術テイストが濃すぎて、公開当事には相当な物議をかもしたというのがよくわかった。正直に言ってしまうと、天女というより観音といった風情もあり、自分も知人と「三越観音」などといって面白がっていたけど、そう思う人は少なくないんじゃないかなぁ?



近年では再評価もされているという話なのだが、化粧品ブースの隙間からちらちら見える作品の姿は、どうにもこうにももてあまされているように見えて仕方がない。心なしか、フロアを行き交うお客や働く美容部員たちも、出来るだけ作品の方向を見ないようにしているように見え、ある意味で共感してしまったりもしたのだけど、まぁ失礼といえば失礼な話ではある。



美とは価値観であり、また人の価値観はあても無く移ろい続けるものだが、それにしても越えられないなにかを強く感じさせてくれる作品だった。


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