Tokyo at rain and Tokyo at night MOVIE!

東京の夜景動画ブログです。

銀塩写真の終焉?

2008-09-18 19:33:44 | 業務関連
Niagara_5D005


前回のエントリに貼った偽本城写真ですが、知人より「偽という割に偽っぽくない」との指摘が合ったので、もう少し偽度の高い画像を張ります。こっちはかなり偽本城だと思うのですが、さてどうでしょうかネェ?



帰国した後、銀塩で撮影した35ミリフィルムを現像同時プリントに出そうとしたのだけど、もぅ先月いっぱいで街中の格安現像は消滅してたんだね!
いくつか当たったんだけど、先月末で銀塩はサービス終了だそうで、今月からデジタルプリントのみ受け付けとなっているそうだ。残る選択肢は量販店かプロラボ、あるいは自前で現像機を持っている写真館となるのだけど、プロラボや写真館は費用面でしんどいため、結局は量販店へ依頼したんだけど、こちらも現像費が高騰しててびっくり。そういえば、トロントやナイアガラでもデジカメばかりで、銀塩使ってるのは自分だけだったなぁ~
また、懇意にさせていただいている機材屋でこの話をしたら、店長氏も「イタリアの観光地でもデジカメばかりだったよ」とのことで、そもそも海外では「フィルムを売ってる所が見つからない」ということで、こりゃぁ減塩の終焉は思いのほか近づいているなぁと、危機感を募らせてしまった。



まぁ、同時プリントにしたのは家族の写真も含まれているためで、いつもなら自家現像しているのだから、まだそれほど神経質になるようなものでもないのかも知れないのだが、そうはいってもいろいろと考えさせられる出来事ではございましたね。


偽本城

2008-09-15 21:36:03 | 撮影とテーマ設定2008~09年3月
Toronto_5D002


家族が懸賞に当選したため、カナダで「グレン・グールドゆかりの地を巡る旅」の「取材ツアー」に同行させていただくという、願ってもない幸運に見舞われた。ただ、あくまでも「取材ツアー」へ同行するというものだったので、単なる観光旅行とは勝手が違うところも少なくはなかったのだが、それでもカナダやトロントを満喫させていただいたし、ナイアガラでは「空撮取材にも同行させていただく」など、個人的には至れり尽くせりの旅だった。



でまぁ、個人的にはめったにない空撮の機会だから「本城直季氏のように実際の風景や人物などをミニチュアのように見せる写真に挑戦してみた」のだが、これがあまりにも安易にうまく行き過ぎて少々うんざりしてしまった。それどころか、コツさえつかめば「地上でもかなりいい線まで迫れる」のだから、こりゃぁ巷に偽本城があふれるわけだわいと、妙なところで納得してしまった。



もちろん、本城氏は大判カメラを駆使してあのようなイメージをものにしておられるわけで、まがりなりにも木村伊兵衛賞を受けた「small planet」と、デジカメでちょちょいと撮った画像とは比べるべくもないはずなのだが、簡単そうに見えて本当は手の届かないところにあると思っていたイメージが、お金と時間と機材さえ整えれば「誰でも簡単に撮れる」と思ってしまった(思わせられた)のは、自分でもいささか(いや激しく)ショックだったぬぅ~



いや、この際だから建前やきれいごとはやめておこう。
自分でもうすうす感じていたからこそ、この機会を捉えて実行に移したのだから、ショックを受けたふりをするのはうそつきもいいところだ。



本物の本城氏にしたっていろいろの評価もあるのは知っているし、自分自身も木村伊兵衛賞をはじめとする写真界の「権威やら何やら」に対しては反発したり文句を言いたかったりもするのだが、それでもなお、いやそれだからこそ「技術のような客観的に把握できる要素で圧倒して欲しかった」というところもあるのだが、それさえも崩れてしまうとなぁ~



ほんと、このブログを書いているこの瞬間でさえ、心のどっかで「お前の認識はなにもかも間違いだ!本城氏は達人のみが到達できる技術を持ち合わせているのだ!」と、誰かに言って欲しいとも願ってはいるのだけど…



でも、本当に偽本城は巷にあふれかえってきたし、やっぱり木村伊兵衛賞って易い賞に思えてならないよ~