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東京の夜景動画ブログです。

第2回個展のまとめ

2006-12-17 23:01:36 | 2006年12月の展示


第2回個展「秩序の目録2‐旧き神々の銀の黄昏‐The Silver twilight of The Elder God」の会場風景は、概ね以下のようなものだった。また、右にQTVR画像へのリンクもある。



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会場風景からをご覧になっていただければ一目瞭然だが、基本的なインスタレーションは前回と同様である。ただし、今回はピン留めせず、作品の四辺をマスキングテープで貼り付け、さらに壁と同色のペイントを施した。また、一部の作品については、故意にペイントを付着させたほか、作品の表面をたるませるなどして、壁面と作品、そしてイメージとの分離を強調している。
その他、中央の芳名帳台には擬似芳名帳を配置したうえ、芳名帳には「この芳名帳は展示の一環なので、記帳を希望される方はギャラリーの用意した別紙へ記入してください」という趣旨の断り書きを沿えた。



展示そのものに関しては、まぁぼちぼちといったところで、肯定や否定とか言う以前に「わかりにくい」という評価が大勢を占めたように思う。
例えば、展示内展示としてメタあるいはメタフィクション的な要素を盛り込む一方で、作品が示している画像そのものはストレートなランドスケープであり、しかしながら荒く大きくインクジェット出力されているなど、展示全体がナニを指し示しているのか、ほとんどとらえどころが無いように受け止められたようだ。



また、インスタレーションも含めて、技術的に荒いというか稚拙というか、粗雑なところが一部にあり、その点もまた「作家の真意に疑念を抱かせる」要素となったのは間違いないだろう。まぁ、その辺の不親切さというか投げっぱなし加減というか、あえてよく言えば大胆極まりないところが、知人の「実はまったく他人の目線を意識して無い」という発言につながるのだが、事実その通りであるだけに反論の余地は全く無い。
ともあれ、かねてよりやりたかったことの一部を実現したので、個人的には満足度の高い展示となっているのだが、もちろん単なる自己満足とのそしりは免れ得ない。



次回の個展では、よりメタ要素を強調しつつ、技術的な荒さを解消するというのが、自分にとっての課題だと考えている。



最後になったが、鑑賞していただいた全ての皆さんとギャラリーのスタッフ、そして同時期に展示を開催していた奥村氏と鈴木氏に、心から感謝の意を評する。



皆さん、本当にありがとうございました!


お礼状の作成

2006-12-12 23:01:34 | 2006年12月の展示

芳名帳(展示の小道具ではなく、ギャラリーの用意してくれたほう)をチェックしつつ、皆さんへのお礼状に使う画像をあれこれ考えてみる。
展示作品とは方向性の違う画像を使ってみたい誘惑にも駆られるが、冒険はもぅ展示だけで止めにしておいたほうがよいように思いなおし、まだ多少なりとも大人としての分別が残る画像にした。
ただ、今回は思ったよりも数が増えてしまったこともあり、申し訳ないが手書きをやめて宛名シールを使うこととしたので、途中からはデータ入力作業へ切り替えた。


ただ、なにか一言ぐらいは自筆で書き添えたいところだが、これがまたなかなか曲者で、前回のお礼状では思いのほか時間がかかってしまっている。トニカク、どっかでかっこつけたいと思い始めたら最後、ほんの短い文章にもばかばかしいほどの時間を費やした末、最後は集中が切れて書き損じを量産することになるので、できるだけ気楽に持っていこうとは思っている。


とかなんとか、仕事の合間にうだうだしていたら、古い知人から思いがけず連絡があり、週末に会うこととなった。
驚いたことに、展示を観に来てくれていたらしい。
作家として第一線で活躍している人物だけに(少なくとも、石原家の四男という「肩書き」がないと誰のことかもわからない石原延啓氏よりは、かなりメジャーだ)、いまから緊張してしまうのだが、厳しくもありがたいお話を頂戴できるだろう。


とりあえず、知人の話をうかがってから、今回の展示についてまとめようと思う。


個展最終日

2006-12-09 23:49:28 | 2006年12月の展示

個展も無事に最終日を迎え、悪天候にもかかわらず、開廊直後から大勢の訪問者を迎える。
とはいえ、ほとんど全ての人々は奥村氏か鈴木氏の知人や関係者なので、自分はのんきにお茶をすすっているばかりだった。


ただ、鈴木氏より「今日は中平卓馬さんが来てくださいますよ」と聞かされていたので、ぶっちゃけひまだったが昼食にも出ないでギャラリーに居座り続けていた。とはいえ、なにしろ寒いし天気は悪いし、中平氏もそれなりのお年だしと言うわけで、ワクテカしつつも半ばだめもとで待っていたら、不意に真っ赤っかなジャケットと、同じく真っ赤っかなベースボールキャップをかぶったおじぃさんがやってきた。


そう、伝説の写真家とさえ呼ばれる中平卓馬氏が、本当に来場されたのだよ(自分の展示じゃないけどね)。
とはいえ、知らない人にとっては単なる小柄なおジィさんなので、息を潜めつつもワクテカしている写真好き達と、写真方面にはあまり興味が無い美術愛好者との間で、なにか越えられない壁のようなものができているのがちょっと面白かった。


鈴木氏からうかがったところでは、かねてより中平氏とは交流があったそうで、以前より展示を観に来るとおっしゃっていたそうだ。差しさわりがあるといけないので、細かい部分は伏せさせていただくが、中平氏との出会いはかなり偶然性の高いものだったらしい。
自分なんか、無駄に年を食ってしまった性か、中平氏とお会いしても変に緊張するばかりで、結局は言葉すら交わさないままだったことを考えると、鈴木氏のバイタリティは見習ったほうがよいような気がしてきた。


しばらくすると、自分の知人もちらほらと来場し始め、なんだかんだと積もる話などしていると、ついに撤収時間が来てしまった。
名残惜しいというよりは、ともかく無事にひとつの終わりを迎えることができたという、ちょっといびつな開放感がこみ上げてくる中、手早く撤収作業を済ませる。
そして、ギャラリーの方をはじめとして、奥村氏と鈴木氏や彼らの知人など、皆さんにご挨拶して、そそくさと家路についた。


帰宅途中、ふと立ち寄った量販店でBELKINのMedia Reader for iPod w/Dock Connectorがバックヤードにあることを教えられてしまい、散々迷った挙句に買ってしまった。お世辞にも安い買い物とはいえないし、転送速度や電力供給に問題があるのだが、なんちゅうか「かつて存在した未来」に金を払ったような、そんな気持ちになってしまう。


なんというか、不思議な出会いやすれ違いの多かった展示期間の締めくくりには、ちょうどぴったりのような気さえしてくる、そんな商品だった。


個展5日目

2006-12-08 23:31:34 | 2006年12月の展示

ひょんなことからiPod shuffle (2nd gen)を手に入れてしまい、借りていたiPod(第3世代40GB)が浮いてしまう。
とりあえずストレージとして購入しようかと思ったのだが、最近は1万数千円で60~120GB(!!)のポータブルHDDが手に入るばかりか、速度や電力供給の点で問題はあるものの、いちおうiPod photo以降のカラー液晶モデルならiPod Camera Connectorでデジカメからデータ転送も可能だし、やはり中途半端な感じは否めない(昔はBELKINからいろいろ使えるアクセサリーも出ていたのだが、現在は全て生産停止)。


それにしても、最初のモデルではたったの5GBでもたまげるほど大きなストレージ空間に思えたのだが、いまじゃ8GBのSDカードが存在するんだから、ほんとしゃれにならないねぇ~


とかなんとかバカなことを考えていたら、前回の個展を観ていただいた造形作家氏が、また観に来てくださるというので、とりあえず最寄り駅までお出迎えさせていただく。
造形作家氏からはいろいろと励みになる感想をいただいたほか、今後の活動について興味深いお話を聞かせていただき、なにかと勇気付けられた。


というわけで明日は最終日だし、とにかく無事に展示を終え、撤収まできちんとやりたいものです。


個展4日目

2006-12-07 23:18:51 | 2006年12月の展示

遠方より、わざわざ知人が展示を観に来てくれたのだが、いろいろの作為と不作為と偶然と必然が積み重なった結果、ほとんどすれ違い状態になってしまった。
本当に心から残念だったが、まぁ過ぎたことを嘆いても仕方が無いので、何とか気持ちを切り替えようと努力してみる。


そういえば、先日のタロット占いが、もろにこういう結果を暗示していたんだよなぁ~


さておき、ギャラリースタッフの方より、先日依頼した展示風景のQTVR画像が完成しているとのことで、早速チェックさせていただく。


展示風景QTVR画像


おぉ~こりゃぁなかなかよくできとるわぃ!
なんて軽口を飛ばしつつも、ついまじまじと見入ってしまう。
よく考えなくても、そこに現実の展示空間が存在しているというのに、画面上の空間の方が面白く思えるというのは、もしかしたらものすごく大きな問題を抱えているのかもしれないが、それはそれでとりあえずうっちゃっておくとしよう。


ともかく、この展示風景QTVR画像はギャラリーの展示紹介のほか、ジャパンアートミュージアムからもリンクされているそうなので、興味のある方はちょいと観てやってください。ただ、QTVRというだけあってQuickTimeが必須なので、手元に無い方はお手数でもDLしてください(セキュリティーソフトの設定によっては、一部の設定を変更しないとDLできないかもしれません)。


それにしても、個展4日目にしてようやく自分の作品とまともに向き合うことができるようになったが、やっぱりさらなる可能性を追求していきたいと思う。とりあえず、来年にまた次の個展をやるべくスケジュールをチェックし、帰っていった知人へと思いをはせるのでありました。


個展3日目

2006-12-06 23:40:11 | 2006年12月の展示

今日は知人が展示を観に来てくれるということで、ちょっとどきどきしながら待ち合わせ場所へ急いだ。
平日だというのに表参道は大変な賑わいで、人ごみの中を少し待たせてしまったが、知人のほうから先に見つけてくれたのは助かった。
知人はたまの休みを使ってわざわざ観に来てくれたうえ、差し入れまでいただいてしまってすっかり恐縮する。


たまたま、ギャラリーには奥村氏も鈴木氏もいなかったため、僭越ながら両氏の作品も紹介させていただいたが、作品にはかなり深いレベルで食いついていたようだ。
そうこうしているうちに奥村氏がやってきたので、簡単に知人を紹介してから外で少しお茶を楽しんだ。知人はピールアパートフイルムを使ったイメージトランスファーに興味を持っていたので、須藤よしたか氏の「日々写真記」展を教えたところ、なんとなく盛り上がったのでコニカミノルタプラザへ向かった。


自分は既に須藤氏の展示を鑑賞していたので、途中から隣のギャラリーで緒方氏と話し込んでしまったが、ちょっと失礼なことをしてしまったかもしれない。
ともあれ、展示期間も半分過ぎて来訪者も増えてくるので、こうして知人とまったり過ごす機会はもぅあまり無いかもしれない。
非常に楽しい時間を過ごすことができ、自分自身は大いに満足した1日だった。


個展2日目

2006-12-05 23:13:47 | 2006年12月の展示

なんのかんのでばたばたと忙しく、ギャラリーに到着したときにはすっかり日が暮れていた。
ギャラリーでは、今日も奥村氏と鈴木氏がにこやかに訪問者を出迎えており、仕事の都合とはいえ放置プレイ状態のわが身を省みると、いささか(いや、かなり)恥ずかしい気持ちになる。


ともあれ、お二人から今日の出来事をあれこれお伺いしたあと、鈴木氏にSDメモリカードをお貸しして、無事に2日目を終えることができた。
明日と明後日は知人が訪れるし、昼過ぎにはギャラリーへ着いているつもり。


展示初日

2006-12-04 23:20:33 | 2006年12月の展示

インスタレーションの問題も何とか片付き、とにもかくにも初日を迎えることが出来た。
夕方からは、表参道画廊で同時に開催した奥村昭彦×鈴木亮輔展の皆さんに混ぜてもらって、ささやかながらオープニング気分を味合わせていただいた。
奥村昭彦×鈴木亮輔展では、同じ写真というメディアを使っていることもあり、作家のお二人からはいろいろと興味深いお話を聞かせていただいた。もちろん、展示内容も非常にすばらしく、ぜひ足を運んでいただきたいと思う。


また、オープニングでは思いがけずバイオリンの生演奏を聞かせていただくというサプライズもあり、自分の展示のことなどすっかり忘れて楽しい時間をすごさせていただいた。


その後、久しぶりに軽く引っ掛けながら知人とだらだら話をし、肉厚の寒ブリに舌鼓を打って、気分はもぅ次の個展に切り替えていた。


まぁ、人生は悪いことばかりでもないさ。