朝からいい天気だったので、今日こそ撮影に出かける。とはいえ、早い時間は薄雲がかかっており、昼前になってようやく取れてきたといった具合で、昨日ほどすっきりとは晴れていない。まぁ、冬らしいといえばらしいのだが、昨日のうちに撮影しなかったことを少し悔やんだ。
とはいえ、過ぎたことをぐだぐだ言っても仕方ないので、おとなしく機材を抱えて現場へ向かう。
現場ではロケハンしたときよりも工事が進んでいて、そのときは立ち入ることができなかった場所も、きれいに整備されている。また、思ったよりも人が少なく、落ち着いて撮影できそうなのはうれしかった。
中野正貴氏の「TOKYO NOBODY」じゃ無いけれど、できれば無人か、あるいはそれに近いほうが風景そのものを見せることができる。それに、正直言って他人の目を気にしながら撮影するのは、やはりあまりうれしいことではない。
まぁ、無人の風景ということにこだわりすぎると、それはそれでまた別の文脈が発生するし、現に「TOKYO NOBODY」は風景と別の文脈で鑑賞されているのだから、その辺はあくまでもほどほどにしなければならないね。
とはいえ、人が少ないのはうれしいものの、風が強いのには閉口させられた。
ピント合わせの最中にも、風で煽られた冠布がまくれ上がり、もぅわけがわからなくなってしまう。ひどい時は、アオリの最中にまくれ上がって、全部最初からやり直しになったりもした。
写真方面でいろいろやっていると、冠布を飛ばされてやむなくジャケットを使ったとか、気の毒なことに撮影不能になったとかそういう話を時々耳にする。高所で撮影することもある建築方面の方々や、山岳写真家の皆さんは、ほんとご苦労様だと思う。
とりあえず、きばりにきばってシートフィルムを14枚も消費し、帰宅したころにはすっかりへとへとだた。
明日の午後からは天気も悪くなるらしいし、適当に仕事して正月明けに備えるとしようかね。
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