Tokyo at rain and Tokyo at night MOVIE!

東京の夜景動画ブログです。

個展6日目

2006-03-31 23:26:41 | 2006年3月の展示

昨日、不義理した知人にお詫びの電話を入れ、とりあえず事情をわかってもらった。


今日は月末と週末と期末と年度末が重なるという、ほとんど悪夢のような状態だったのだが、それでもなんとか必要最低限の処理は済ませられたので、まぁぼちぼち良くも悪くもなしという感じだろうか。
とはいえ、気がつくと次の営業日から国際郵便為替の手数料が大幅値上げされることとなっていたり(最大で4倍というひどさ)、どうにもこうにもやりきれないニュースが多いね。値上げ告知なんて、こっそりやりたいものの代表だろうけど、窓口でちらし配るだけなんて、ほとんど「PSE法の告知」並み。ゆうちょWEBサイトでも「PDFファイルを開かないと値上げの事実がわからない」という、かなりいやらしい仕組みだった。そういえば、明日から郵便局の新サーピスも始まるんだけど、あんまり宣伝してないっぽいな。
思いっきりエクスパック500とかぶる商品だけに、パッケージの在庫をさばいておきたいのだろうけど、なんだか姑息で泣けてくるなり。


夕方過ぎから在廊していたのだが、今日は日暮れからひどく寒くなったせいか、思いかけず静かに自分の作品と向き合う時間が取れた。


夜遅くには知人が来て、少し話をした後でお寿司を食べに行く。
いわし、にしん、しまあじと、ひかりものばかりうまうまとたべ、帰宅したらこんな時間だった。


ここしばらく、うまいものばかり食べているが、さすがに腹が心配になってきたよ。


個展5日目

2006-03-30 23:43:01 | 2006年3月の展示

今日は夕方から在廊していた。


正直、サッカーはかなり気になっていたけど、まさかポータブルTV持ち込むわけにもいかないし、携帯で観るなんてのは論外だったから、我慢するほかなかったねぇ~
なんてことをつらつら考えながらギャラリーに顔を出すと、思いがけず知人が来ていて、カフェスペースでつい話し込んでしまった。
本当は別の知人を迎えに行かねばならなかったのだが、中座して連絡を取るのもいささかはばかられるような人だったので、気にはなりつつもそのまま話し続けてしまう。


さて、そろそろと腰を上げる段になると、今度は別のお客様から連絡があり、とりあえず迎えに出かける。
つきあいのある造形作家氏がTVのプロデューサを紹介してくださるということで、悪いけど知人には自力で来ていただくこととして、取るものもとりあえず駅付近で合流した。
実は造形作家氏も、自分の「作品的な写真」を観るのは初めてなので、かなり楽しみにしておられたらしく、案内している段階で既に恐縮していた。
ともあれ、造形作家氏もプロデューサ氏もある程度の好意的な評価をしていただいたようで、正直言ってかなりほっとしたよ。
また、ギャラリーの雰囲気そのものもいたくお気に入りだったようで、その点は本当にうれしく思ったね。


その後、お祝いということで「焼き鳥」までご馳走になってしまい、知人のことなづすっかり忘れていい気分で盛り上がってしまいました。


帰宅後、ちょっとのどに違和感を覚えたので、頂き物の感冒清熱顆粒を飲んで、寝ようかと思ったら…


サッカー勝ってるジャン!


今夜は寝れないかも…


個展4日目

2006-03-29 23:26:16 | 2006年3月の展示

展示も中日を迎え、ようやく展示空間も自分の目になじんできた。


昨日のゲラをチェックして、追加テキストを送信してからギャラリーへ向かったのだが、結局ついたのは夕方過ぎだった。
残念ながら、訪問者はお昼前後に集中していたらしく、今日は誰とも会えなかった。ただ、夜には古い知人が訪れてきて、とりあえず食事でもという話になる。でまぁ、なにを食べようかって話になるわけだが、またしても「」ということになり、ホルモン屋へ向かう。


年季の入った七輪を間に挟みつつ、互いにせわしなく箸を動かしながら、知人より手厳しくも温かみのある感想をいただく。
ともあれ、展示空間としてはそれなりのところにたどり着いているわけだし、もぅしばらくはこの方向性でいってみようかと思う。


それにしても、昨日といい今日といい、なんとも肉欲まみれの2日間であった。


個展3日目

2006-03-28 23:50:55 | 2006年3月の展示

個展開催のお祝いということで、知人が焼肉ランチをご馳走してくれた。


もちろん、写真や芸術について熱く語り合うはずもなく、肉を喰いながら語り合うのはノストラダムスのことばかり。
実は、帰宅後ほとんどそのまま寝てしまい、朝はどうにかこうにか布団から這い出してみたものの、景気づけにCDかけたら「ターンテーブルに乗せっぱなしだったDR. FEELGOODがだらだら流れはじめ」ちゃって、またしても朝からぐだぐだ状態。
予報とは裏腹にすっかり天気もよくなったし、暖かく春めいてきたし、仕事放り出して昼寝でもしたかった。
だが、展示で予想外の出費が続いたこともあり、働かないと本当にまずい…
とかなんとか、茶をすすりつつもぐだぐだしていると、知人からメール。


肉が食いたくなったので、昼飯は焼肉でもどうよ?


肉?肉!


もちろん、一気に目が覚めた。
いろいろのストレスもあったのだろうが、ここ数日は「マジで肉に餓えていた」こともあり、知人と会うのがますます楽しみになる。
テキストのチェックやこまごました連絡をさっさと済ませ、ギャラリー付近で知人と合流し、とるものもとりあえず焼き肉屋へ直行というわけ。でまぁ、知人も移動で疲れているし、自分も肉欲まみれだしと、そういうぐだぐだには、ノストラダムスがちょうどよい話題だね。いちおう、にぎやかしに貼ってある画像なのに意外といい感じだったり、全体のデザインもよく練りこまれていたりと、そういう意味でも十分に語るべき対象ではないかとも思うのだが、そうはいってもテーマがテーマだから、ぐはぐは笑い飛ばすのがスジなんだろうね。


でまぁ、肝心の展示となると…


 とりあえず時間を勤務時間を調節して、多少は在廊できるようにしてもらったのはよいとしても、腹にたっぷり「肉を仕込んだ」状態でもあり、やはり「ぐだぐだなことには変わりがない」まま、気がついたらギャラリーの廊下でうとうとしていた…
公式見解として、眠っていたのは「ほんの数分」ということにしておくが、取引先からゲラ送信確認の連絡を受信して目が覚めた。先方とやり取りしている最中に、金村ワークショップで作品を検討していただいた写真評論家の楠本亜紀氏がお見えになり、恐縮のあまりいろんなことがわやわやになる。
なにはともあれ、展示を観ていただいただけでもうれしく、心から感謝させていただくしだいです。


それにしても、危ないところだったぬぅ…


その後、来る4月9日より同じギャラリーコンシールで「紙面上のアキラ - Dancing @ 1 Frame」展を開催する写真家の星弘明さんと、展示のあれやこれやについてお話させていただく。
星さんの展示は様々な要素を取り入れた複合的なもののようで、準備にもいろいろと苦労されているような感じだが、ご本人は「それもまた楽しからずや」といった風情だった。楽しみな内容でもあり、自分も機会を作って観に行かせていただこうかと思う。


それにしても、自分は相変わらずのどたばたぶりだったが、今日はなんとなく無事に乗り切ることができたと、そんな気がしている。
なんというか、肉に始まり肉に終わったと、そういう感じだね。


個展2日目

2006-03-27 23:07:50 | 2006年3月の展示

個展2日目。


だが、今日は仕事の後で金村ワークショップへ参加したため、ギャラリーコンシールへは顔を出さずじまいだった。
今日はワークショップの最終日で、作品検討の後は恒例の打ち上げとなったのだが、かつてない盛り上がりを見せて、本当に楽しい時間をすごせた。
実は、ワークショップの前に金村氏とスタッフの方がギャラリーを訪れていたそうで、聞いたときは仕事がなければと思ったりもした。とはいえ、まぁこうしてお話できているのだし、仕事を放り出すまでのことはないよな。


帰宅途中に知人より連絡があり、明日はギャラリーを訪れるという。
本当に久しぶりにあうので、今から楽しみで仕方ない。


個展開催初日

2006-03-26 23:42:59 | 2006年3月の展示

本日、個展の初日を迎えた。


まじめな話、金村ワークショップに参加しなければ、個展を開催するなどとは考えもしなかっただろう。
また。恥ずかしい過去をわざわざ穿り返してくれた、大学の後輩をはじめとする周囲の皆さんの暖かい励ましや援助がなければ、ここまでこぎつけなかったと思う。
この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます。


皆さん、本当にありがとうございました。


でまぁ、今日はどんな1日だったのかというと…
いつものように朝からアニメを観たが、予想通りの微妙な展開に、布団から出る気力をかなり失う。
まぁ、オープニング曲やアニメは悪くないのだが、リリックやCDジャケでネタばらしをするのはやめてほしかったなぁ~


とりあえず、ぐだぐだしてても始まらないので、飯を食って仕事のメールに返事をし、もいちど寝てからギャラリーコンシールへ向かう。
既に会場はきちんと整頓されていて、ありがたいことに工具や脚立も用意されていた。展示プランそのものは非常にシンプルなので、早速プリントを貼り付けにかかる。
最初はいろいろと戸惑うこともあったが、午後には大体の作業も終わり、駅まで知人を迎えに行く。その知人とは1年半ほど会っていなかったのだが、個展の案内を送ったところ、初日から来てくれたというわけ。
いやぁ、ほんとにうれしいねぇ~
積もる話もあったし、ギャラリーの外でコーヒーでも飲みながら、互いの近況を教えあった。


知人を再び駅まで見送り、ギャラリーへ戻ったあたりから、ワークショップの参加者がポツリポツリやってくる。
とりあえず、ある程度人数がそろったところで食事と飲み物を出してもらい、いやいやどうもお疲れさんというところ。
この先1週間、正直言ってどうなるかわからないけれど、なにはともあれ無事に始まったのだから、まぁよしとしましょう。


それでは、ぴーーーーーーーーーす!!


明日は展示初日

2006-03-25 23:24:54 | 展示準備2006年3月

明日からギャラリーコンシール渋谷にて

個展を開催します。


初日は16時会場となります。
初日の夕方からオープニングパーティーを開くので、面識のない方でも気軽に参加してください。
ブログ閲覧者の皆様には、ドリンクチケットを用意しておりますので、記帳の際にお申し出ください。
また、会場にはカフェが併設してあるため、飲食物等の差し入れはご遠慮ください。


とまぁ、業務連絡はこの辺にしてと…
今日は天気もよかったので、受け取ったレンズを持ち出し、休日のオフィス街を撮影する。
最初はまぁぼちぼち程度だったけど、いかにも「貧乏人お断り」みたいな高層マンションと公園を発見し、大喜びで撮りまくったけど、テンションあがりすぎて失敗してるかも。とりあえず、フィルム3本とちょっとで34カット撮影し、夕方にはいったん戻った。


その後、事務所へマシンをもって行き、ついでに明日吸う葉巻とか、こまごましたものを買い揃える。
それにしても、前日というのは本当に落ち着かないね。
まるで試験前日のようだ。
まぁ、過ぎてしまえばどうということもないのだろうし、例えば「試験というプレッシャーがなければ、問題集もパズルのように楽しめる」といった感じで、経験をつめば準備期間も楽しめるのかもしれないけどね。


正直、酷評されることや、評価されないことよりも、本来なら評価の対象とならないレベルでしかない作品に対して、同情からフォローを入れようとされることのほうが、よほど恐ろしいよ。


フォト イメージング エキスポ 2006

2006-03-24 23:14:24 | 業務関連

参加予定だった上司が海外出張することとなり、仕方なく「フォト イメージング エキスポ 2006」に出かける。


最初は「俺が行っても招待券無駄にするのは変わらないから、どっかのカメヲタにでも券まわせば?」とか、適当なこと言って逃げていたのだけど、メンテに出してたレンズを受け取りに新橋まで行くことが露見してしまい、とりあえず気分転換がてら行ってこいという話になってしまった。
若いときはこの手の見本市だのなんだのが大好きだったんだけど、年取ったら腰が重くていけねぇや。
正直、コミケでもないのに朝からビッグサイトまで出かけるってだけでも億劫なのに、仕事がらみとなるとなおさらいけねぇ。
とりあえず、ぐだぐだ状態で会場に到着すると、勝手知ったるビッグサイトというわけで、さっさと招待券を渡しエプソンブースへ直行する。
今年のエプソンはプリンタがメインだったけど、流石に最新機のGT-X900は強力プッシュされていて、実機をいじったり「DIGITAL ICE」をチェックしたり、いろいろ遊ばせていただいたのですが、反射原稿用としてはあからさまにオーバースペックだし、透過原稿用となるとちょっと微妙という、なんとももにょるマシンでございました。


でも、1台ほしい、ぬぅ~


でまぁ、他社さんのスキャナはどこかと探したら、コレがあんまり見当たらない。どうせ探し方が悪いんだろうけど、ぶっちゃけ探す気力もなかったんだけど、駒村もメインは「HORSEMAN 3D」とかのカメラ機材で、マイクロテックスキャナは扱い小さかったんだよね。他にインクジェット用フォトペーパーとか、いまさらながら「MamiyaZD」とか 「Mamiya Digital PhotoStudio」とかチェックして、なんとか仕事の格好だけでもつけようかとしてはみたものの、やっぱりだめなものはだめ!


助けて銅鑼右衛門ならぬ、助けて「DR. FEELGOOD」状態だったけど(伝説のパブロックバンドじゃないからね、モトの意味だよ)、午後に知人から連絡があり、晩飯を食うことになってから一転してハイテンション。ちゅうか、それこそDR. FEELGOODに「1発キメテもらった」ような変わりようで、元気いっぱい待ち合わせ場所へ向かう。
中華をうまうま喰らいながら、この世の中で最も素敵にすばらしいお話のひとつに耳を傾け、お礼に代金の75%を負担する。


その上、帰宅すると「この世の中で最も素敵にうれしいお知らせ」のひとつが届いており、あまりのすばらしさに滂沱の涙を流し続けるのであった。


やっぱ、世の中、金だよな…


展示初日まであと1日


漏光かぶり(The Straylight Run)

2006-03-23 23:38:30 | 業務関連

念のため、タイトルの和文と英文は意味が一致していません。
でも、今日の業務はフィルムバックに迷光走るって、そんな感じだったね。


 長らく休眠状態にあった企画を走らせることとなり、とりあえず打ち合わせを入れる。打ち合わせといっても、例えば「初回限定グッズにところてんツキはどうよ?」「いやそれはガチすぎる」とか、傍で聞いていれば「頭のおかしい連中がたわごとを言ってる」ようにしか聞こえない、というのがミソ。
社長と発注先の担当者と自分とでお茶をすすりながら、他人様には到底お聞かせできないような会話が飛び交う有様は、さながらアリスのティーパーティーといったところだろうか?
ともあれ、予定よりも少し早めにその打ち合わせは終わったのだが、自分と発注先の担当者はそのまま次の打ち合わせに突入する。つまるところ、ダブルラン状態というわけで、企画のハンドリングという点では全く感心できないのだが、そういうことも言って居れないのが業界の苦しい実情というわけだな。


もうひとつの打ち合わせも大きな問題なく終わり、自分は別の取引先へ移動する。
実は、単に資料を持っていくだけなのだが、先方の担当者が今季限りで異動するため、ご挨拶もかねてハンドキャリーというわけ。


ご挨拶といえば、いよいよ本当に展示も迫ってきたため、帰りにギャラリーコンシールへ立ち寄り、ご挨拶かたがた細かい部分を最終的に確認する。もぅ、ここまできてしまえばまな板の鯉も同然だし、腹くくってその日が来るのを待つほかないね。


さて、怪~ayakashi~の最終回でも観て、のんびり寝るとしようかね。
明日も早いからな。


展示初日まであと2日


買い物遠征(The Shopping Expedition)

2006-03-22 23:19:39 | 展示準備2006年3月

仕事の合間に、展示に必要な品々を買い揃える。


ちょうど出かける用事もあったし、他の買い物も引き受けるついでに世界堂東急ハンズへ立ち寄るのだが、それでも全部そろわなくて途方にくれる。
もちろん他の買い物もあるし、あまりぐずぐずもしていられないので、適当なところで切り上げるのだが、皿1枚しか入ってないくせにエロゲーの初回限定版ぐらいでかい箱のセキュリティーアプリとか、GABANポテトチップスとか、肉とか牛乳とかパンとか、そういうかさばるものばかり抱えているので、歩くだけでも大弱りだよ。
結局、コマンドタブとピンを併用することにしたんだけど、気持ち的にものすごくダウンしてて、さっさと家に帰って肉食うことばかり考えていた。


 まぁ、プレッシャーといってしまえばそれでおしまいなんだけど、少なくともあまり愉快な感情ではない。
それに、自分にはかつて自主映画とかの制作にかかわっていた過去もあって、そこで「関係者として上映会に立ち会うというのは、ノーガードでサンドバッグになること」だと、嫌というほど思い知らされてもいるわけで、もちろん展示も同じことだと承知しているだけに、率直に言って否定的な感情のほうが強く出てきているねぇ…


とりあえず、今日はいい細切れ肉が手に入ったし、うまいものでもつくろうかとか、そんなことをつらつらと考えていたところ、芳名帳を買いそびれたことを思い出した。芳名帳といっても、祭事用の仰々しいものではないけれど(しかし、モアレは勘弁してほしいなぁ)、多少は見栄えにも配慮しなければならない。ただ、悩み始めるとキリがないし、これまた適当なところで切り上げなければならないね。


さて、悩んでいてもしょうがないし、怪奇大作戦でも観て寝るかって、現在の自分からすると、今日の話は微妙だなぁ~


展示初日まであと3日


プリント

2006-03-21 23:09:25 | 展示準備2006年3月

ギャラリーコンシールでの展示前、最後の休日ということもあり、プリント作業を行う。


いい加減、本当に気合を入れていかねばならないのだが、コレが全く入ってこない。
というか、正直言って、正反対の感情ばかりわいてくる。
今日も天気がいいことを口実に、朝から昼過ぎまで掃除だの洗濯だの、普段はやりもしない家事に時間を割いてしまう。


とはいえ、なんとか午後には現場について、さて作業に着手しようかと思うところだが、今度は野球が気になってしまい、気がついたら「優勝シーン」で一緒にガッツポーズ。
普段、野球なんかほとんど見ないくせに、こういうときだけ大騒ぎって、ほんとになんだかなぁ~
―まぁ、試合内容も面白かったんだけどね―


気を取り直して、今度はほんとに作業着手。
昨日の方針変更もあり、展示枚数はほとんど最小限度といってもよいのだが、なにしろプリントサイズが巨大なので、楽をさせてくれるはずもない。
とかなんとか言いつつも、最初の1枚はどうにか無事にプリントし、2枚目にかかったところで早速やらかしてしまう。
エッジを思いっきり引っ掛けて折れ目を作ったばかりか、少し破れ目まで入っている。仕方ないので端を少し落として、もう一度最初からプリントしなおすのだが、この段階でかなりげんなりしてくる。
少し気持ちを切り替えようと、1枚目にサインエディションナンバーを入れようとしたら、思いっきり失敗してもぅぐずぐず…
ほんと、なれないことはするもんじゃないねぇ~
こんなんだったら、あらかじめ落款でもこしらえとけばよかったよ。


とはいえ、このままじゃ時間ばかり過ぎてしまうので、なんとかかんとか気を取り直して、さっき失敗した2枚目に再チャレンジ。
今度はどうにかうまくいったので、とりあえず「サインもエディションナンバーも入れない」こととし、今度は1枚目を再度プリント。
やれやれ、うまくいったと思いきや、今度は持ち上げたときに物を落としてしまい、またしてもお陀仏…


魔女のばぁさんにでも呪われてるのか?


既にとっぷりと日は暮れて、最初の予定なら晩飯でも食べてる時間なのだが、まだ「1枚」しかできてない。
いい加減「この世のなにもかもが嫌になってくる」が、そんな泣き言はマジ許されないよ、と。


ところが、2枚無駄にした段階でなれてきたらしく、その後は特に大きな問題もな作業が進み、予定よりもはるかに時間はかかったものの、必要な作業は全て無事に終えることができた。
キャリーケースに収納して、後は搬入日を待つばかりなのだが、このままじゃ巻き癖がついちゃうなぁ~
土曜にもう1回、予備をプリントしようか、いまさらのように悩んでしまう。
どんどん不安になってきたよ。


展示初日まであと4日


ゲストで大どんでん返し

2006-03-20 23:40:26 | 展示準備2006年3月

今日もプレイスMにて暗室作業。


展示までもはや秒読み段階だというのに、相変わらずのもたつきぶりに、我ながら情けなくなる。
よせばいいのに、またしても貧乏根性を発揮して、展示関連以外のあれこれまでプリントしようとしたものだから、複数のフォーマットが入り乱れて大騒ぎ。ただでさえ段取りが出来てないところに、そういう複雑なことしたものだから、案の定エラー続出で大弱りという有様。
とはいえ、こういうときにあせってもいいことはまったくないので、作業量も少ないことを考慮してちょっと長めの休憩を取る。
ちょうど、プレイスMでは鶴田厚博の個展「Black Dock」の初日を迎えており、しばし鑑賞させていただくが、残念ながら作家氏とお話しする機会は得られなかった。作品そのものはモノクロでややコントラスト高めの粒子を活かした風景だが、よい意味できわめてプレイスMらしい展示となっていた。


どうにかこうにか作業を終え、軽く食事した後で金村修ワークショップへ向かう。
今回は写真評論家の楠本亜紀氏をゲストにお迎えし、これまで検討してきた作品の中から、さらに選りすぐったものを観ていただくことになっていた。もちろん、自分は展示用作品を観ていただくつもりだったのだが、前回のワークショップで濃く焼きすぎているとの指摘を受けたプリントについて、浅めに焼いたプリントも持参したところ、当然ながらゲストの楠本氏はそんないきさつなど知る由もなく、似たようなプリントがぞろぞろ出てくるのに、いささか戸惑われたようだ。
スタッフの方にも「ちゃんと選んできてくださいよ」といわれてしまい、もぅ散々だったのだが、さすがに見かねた金村氏がフォローに入って、とりあえずその場は収まった。とはいえ、自慢じゃないがプレッシャーにはとことん弱い自分なので、そこから後はもぅすっかりぐずぐずになってしまう。
ただ、指摘していただいた内容は非常に的確で、また納得のいくものだったため、その場で可能な限り取り入れて、展示にも反映させることとした。
おかげで大幅変更となってしまったが、まぁそれもありだろう。


ほかの受講生に対するコメントも的を射ており、本当に参加してよかったとおもう。
本来なら、事前に著書「逃げ去るイメージアンリ・カルティエ=ブレッソン」も読んでおきたかったが、現在は新本が入手困難だったため、間に合わなかったのが少々悔やまれる。


ともあれ、こうして「プロにきちんと批評、あるいは叱ってもらう」機会を設けていただいたことについては、本当に心から感謝している。
また、写真評論や写真評論家という存在について、なんだかんだ言われつつも、作品で「何が」被写体となっているかではなく、作品において「どう」撮影されているかについて語ることが、いわば当然となりつつある点については、写真という表現手段が成熟しつつあることの表れとして、素直に受け止めておきたい。


展示初日まであと5日


少数報告

2006-03-18 23:17:57 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月

これまでのあらすじ


知人から過去の恥ずかしい写真が収められたポートフォリオを返却された松代守弘は、捨てるには忍びないものの、手元に置いとくのも機分が悪いということで、どうにもこうにも弱り果てていた。


ごりごりのストレートフォトグラフィ原理主義者であり、また実践者でもある松代にとって、下手な小細工を弄して下らぬ作家的意図を前面に押し立てた写真を撮影していたという過去は、闇に葬り去ってしまいたい汚らわしい黒歴史そのものであったのだ。
しかし、
ビッグブラザーでもあるまいし、過去を改変したり、ましてや抹殺できるはずもなく、松代はただ途方にくれ、ひとりたたずむのであった。


つづく


基本的に、最近の自分はアルフレッド・スティーグリッツからF64にいたる、ストレートフォトグラフィ写真史の流れから捉えた解説はこちら)の流れに則って撮影している。だが、ストレートフォトグラフィ自体がピクトリアリズムへのアンチテーゼから生まれただけに、ピクトリアリズムという概念というか芸術運動を支えていた写真的技法が陳腐化していくに伴って、ストレートフォトグラフィの概念もまた大きく揺らぎ、さらには存在意義すら失っていくこととなる。
実際、こちらではストレートフォトグラフィについて「現在では、その本来の目的はまったく失われ、技巧を用いないというその特質のゆえに、かえって、あたりまえの、平凡でごく一般的な表現手段として、アマチュアの間でも普及している」とも解説しているし、また飯沢耕太郎氏第2回写真新世紀の選評において「ストレートフォトグラフィって、最近何もいじってない写真のことを言ってるけどさ、『素直に気持ちが出ている。』そーゆーのを言うんだよ」と、旧来の定義とはいささか異なる精神的なストレートフォトグラフィ観を披露しているように(もっとも、飯沢氏はピクトリアリズムの再評価を熱心に進めているので、この発言についてはある種の「戦略性」が含まれている可能性がある)、もはや単なるレッテルとしての意味すら喪失した言葉であるかのような状況とさえいえよう(もちろん、これらの解釈には強烈な違和感を覚えるが、ここでは触れない)。


しかも、ピクトリアリズム的な流れが絶えたかというと、そんなことはぜんぜんないわけだったりもする。確かに技法は変化したものの、その絵画志向的な精神は、現在に至るまで脈々と受け継がれている。それに、カーボン印画やゴム印画法、オイルプリント、ブロムオイルなどのさまざまな技法もまた、古典技法として一定の支持者を獲得し続けているのだ。
古典技法ではないものの、こちらのピクトリアリズム解説にも記されているようにソフトフォーカスをはじめとする技法を駆使して幻想的な映像を「創出する」作家も多く、また作家的意図を表現する観点からボケもう少し詳しい解説はこちら)に異様なまでのこだわりをみせる作家は少なくない。


挙句、ボケがいまいちなデジカメやCGにもボケを後から加工できるようになったり専用アプリまである)、さらには日本発の新たな写真表現(Bokeh)として、ストレートフォトグラフィの本場ともいえるアメリカでも広く認知されているのだから、ピクトリアリズム的な流れは「写真表現において主流となっている」とすら言えるだろうね。


まぁ、さすがにAlex Shechkovほどになると、ボケがどうこうとかいった次元を軽く超越して、マニピュレイテッド・フォトグラフィの領域に達しているわけだけどね(ただし、政治性、批評性の有無という点が微妙なんだけどさ)。


さておき、厳しい批判にさらされ、一時は衰退したかに思えたピクトリアリズム的な流れが、なぜ絶えることなく現在まで受け継がれ、それどころか形を変えつつ隆盛を誇っている理由だが、やはりそれは「わかりやすいこと」に尽きるのではないか。そして、その「わかりやすさ」は鑑賞者にとってだけではなく、製作者にとっても「自身の制作活動を把握しやすくなる」という、ある種の「わかりやすさ」をもたらしたと考えている。


ピクトリアリズムにしても、絵画的写真にしても、芸術写真にしても、あるいはマニュピレイテッド・フォトグラフィにしても、撮影者の「作家的意図」を前面に打ち出し、そして「作家的意図に従って観客を誘導する」ことが重要視されているのは変わらないだろう。
作家は観客にみせたいものだけを選択的に作品へ取り入れ、あるいは「みせたくないものを作品から排除」し、また観客も作家の意図を汲み取って「作家のみせたいものを観、みせたくないものを無視する」ことで、作家と観客との間で世界を共有することが可能となる。その世界は互いに居心地のよい、いわば「安心安全かつ安定した世界」かも知れないが、作品の受け止め方は作家の用意した「たった一つの冴えたやりかた」しか存在しない世界でもある。
しかし、作家と観客との共犯関係がなければ成立しない世界に、新たな発見や驚きは存在するのだろうか?



作品を制するものは解釈を制する
解釈を制するものは観客を制する


この点については、古くはベンヤミンが厳しく批判している。また、長谷正人氏も撮影者の意図を写真に反映させるのではなく、写真の持つ「無意識の知覚」とでも言うべき機能、つまり「撮影者の意図しなかったもの」が写ってしまうことをより積極的に評価すべきと論じている(映像という神秘と快楽―“世界”と触れ合うためのレッスン)。長谷氏の論考にはとかくいろいろと引っかかるところも多いとはいえ、少なくともこの点については非常に共感するところが多いと受け止めている。個人的にも、撮影者のみせたいもの「だけ」に、鑑賞者の視線を誘導しすぎることについては、やはり批判的に捉えざるを得ない。


どうせ他人にみせるなら、作家自身でさえ気がつかなかった世界を、素材編集から展示に至る過程で再発見し、また観客の側からも「作家の意図を超えた新たな解釈」を提示する余地のある作品をみせたいと、そう考えているのだ。


展示初日まであと7日


過去の清算

2006-03-16 23:18:55 | 撮影とテーマ設定2005~06年3月

知人からポーションをいただく。


いちおう、お疲れのようだから「コレでも飲んで回復して」ということだったが…
もちろん回復するはずもなく、それどころかダメージを受ける(どうせ俺はアンデッドだよ)。
挙句に「飲んだらビンは返してくれ」という始末…


でもまぁ、ご飯をおごってくれたからいいや!


晩飯うまうまと喰らいながら、ぼちぼちと世間話などするわけですが、知人は今月末に引越しをするので、まぁその話がメインとなりまさぁなぁ。引越しともなればなにかと物入りだし、不用品を処分しなければならないよと、引き伸ばし機の引き取り手が見つかったよと、そぃつぁめでてぇななどと、適当なこといっていたところ…
やぶからぼうに「押入れから古いポートフォリオが見つかった」なんて言いはじめた。


おい、ちょっとまて!



知人は自分がЛОМО写真撮ってたころからの付き合いなので、あれこれと恥ずかしい過去も知ってるし、自分もかつてはそういう写真を撮っていたし、中にはそれなりにウケのよかったカットもあるんだけどさぁ…
案の定というかなんと言うか、予想通り、過去の恥ずかしい写真がぞろぞろ出てきやがった。


たとえば、こんなんとか


こんなんとか  


それから、こんなんが出てきたんですね。
 


ごめんなさい、ごめんなさい、もぅしないから許してください~~


若気の至りとしか言いようのない代物ばかりだが、こんなのを撮影していた時点で、自分は既に三十路を迎えていたんだよ。
ほんと、顔から火の出る思いとはこのことだね。
まぁ、過去は過去として受け止めなければならないのだけど、それにしても重い過去だなぁ~


とりあえず、この路線は全否定というわけで、知人からも「恥ずかしい過去はさっさと清算したほうがいい」と、なんともいえない励ましの言葉をいただく。意地が悪いんだかなんだか、ほんと反応に困る知人だが、あえてこの時期に恥ずかしい過去を突きつけてくる根性というのは、なかなか得がたい人物でもあり、そういうひねりの利いたところが自分には心地よかったりもする。
いや、ほんとに得がたい知人だと思うよ。


展示初日まであと9日


桜花(Baka Bomb)

2006-03-15 23:19:41 | 業務関連

久しぶりに暖かくて、しかもよく晴れたので、早速撮影に出かける。


というのはウソ。


昨日は仕事も追い込みで、本当ならラストスパートと行きたいところだったのだが、やはりどうにも手が進まないまま、いつものようにアニメなんか観たりして、気がついたらそのままうとうとしていた…



なんてこった!魔女のばぁさん呪われてるぞ


流石にまずいので「眠々打破」の呪文を唱えつつ、気合入れなおして仕事再開!
なんとか区切りをつけて納品したまでは良いものの、今度は妙に時間が空いてしまう。正直、ものすごく眠かったのだけど、このまま寝たら最後、絶対に出社できなくなるのは明白なので、ほとんど時間つぶしに出かけたというわけ。


フィルム3本半(28カット)撮影した段階で適当に切り上げて、そのまま取引先との打ち合わせへ向かう。気持ち的にはぼろぼろなのだが、ほとんど業務内容の確認のみだったので本当に助かる。ただ、日程的に桜の開花とかぶりそうなので、開花予想をチェックしつつ不測の事態に備えるってのが、まぁなんとも微妙な感じ。
桜が咲くと、普段は全く人の通らない場所でも通行量が激増するし、そうでなくてもずっと立ち止まって桜を観てる人は邪魔だったりする。そもそも、画面に桜が入るのはあまりよろしくないし、カメラを持ってる人が増えるのも困りものだ。また、仕事以外で自分が個人的に撮影する場合も、桜のように物語性が強い存在は画面から確実に排除しておきたいし、カメラを持ってる人物なんかが入り込んだら、それこそなにもかもが台無しになってしまう。
というわけで、桜が咲き始めると仕事にも制作にも、なんにもならなくなるので、本当に大弱りというわけですね。


まぁ、桜なんてのは日ごろからBokehばかり気にしてて、とにかくなんでも開放でとりたがるBokeh老人とか、そういう善良な写真愛好者でも任せておけば良いわけですよ。それに、ちょうど展示期間ともかぶるみたいだから、カリカリしないでおおらかに構えておけば良いんだろうけど、そうは言いつつもこの時期はどうもメランコリックでよろしくないね。


とかなんとか言いたい放題かっ飛ばしてると、どうもいささか雲行きが怪しい。
というか、ぶっちゃけやっちゃったみたい…
そういえば、なんかのときに開放でふわっと撮る篠山紀信の写真が好きとか、いつか桜をバックにページを作ってみたいとか、そういう話をしていたっけかなぁ~


やっぱり、魔女のばぁさんに呪われていたみたいだ…
今日は疲れたし、怪奇大作戦でも観てから寝よう。


展示初日まであと10日