M・吉田のブログ

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ラストストーリー ~ ゲーム(情報)のグラフィックに期待することとは?

2011-01-02 23:59:59 | ピュアでもない日々
ラストストーリー


ラストストーリー。

これ取り上げるのは、今更感が漂いますねえ。
未発売ソフトだというのに。

しかしこれ、けっこう注目しているソフトだったりします。


何に?


そりゃもちろん、坂口さんの矜持にですよ…!



※注:坂口さん=FFシリーズの生みの親で、FF10くらいまで関わっている人で、
 ラストストーリーのディレクターでもあります。


正直なところ、
アルカイックシールドハートは、テンポ悪すぎてプレイに耐えられなかったし、
ブルードラゴンは、食指が動かない感じだったのでプレイしていないという有様ですが。

それでも、
これが最後でもと発売する「ラストストーリー」には、
坂口さんの本気が込められている……

……と、スクウェア全盛期、
あの黄金時代を楽しんできた年代の人間としては、
最後の期待をかけたいところなんですよね。



とはいえ……。



その坂口さんの、ゲームに対する姿勢に、
気になる部分がないか といえば、あるんですよね、実は。

それは何?というと、
ラストストーリーの宣伝で散々言われている、
「Wii史上最高のグラフィック」という謳い文句です。

この「グラフィックを売りにしている」という点。

「Wiiでは他機種に比べてグラフィックが貧弱では?」だなんて、
そんなことは問題じゃないんです。

「ゲームはグラフィックが全てじゃない」だなんて、
初代プレステ時代に使い捨てられたような言葉ではありますが、
そんなことは問題じゃないんです。


特に前者の点については、
「まあ、画質的なことは、見せ方とかで上手くやってくれるんじゃない?」
程度にしか思っていません。

当方が一番気にしているところは、
「グラフィックが魅力的なのか?」
ということなんですよね。



~~~~~



そもそも、坂口さんが主導していた頃のFF…

もっとも、そのうちの、
FF3~4くらいまでの時期が、一番当てはまりますかね。

FFの発売を心待ちにして雑誌を読みふけっている頃、
ゲームの何に注目していたんでしょう?というと、
そりゃもう、断然「グラフィック」でした。

高画質、高解像度…
そんなものとは無縁の時代ではあり、
色数が多いとか、ドットが凄いとか、そんな意味での話になりますけど。

しかし、新作のFFは、
いつだって「グラフィック」に期待をしていたわけです。


ただ、ここで言う「グラフィック」とは、
単純に、絵の綺麗さ、ドットの見事さ、それだけの話じゃないんですよね。


あの時代に期待していたグラフィック、
それは、どれだけワクワクさせてくれるものか
そういう側面が強かったんですよね。

  • この魔法エフェクトはどう動くんだろう!?
  • 「まかいげんし」って一体、いつジョブチェンジできるんだ!?
  • 飛空挺から地上を見下ろしている!これはすごい!


といった感じに、
「ゲームに期待を持たせてくれる絵」であったことが、
グラフィックの優秀さを、さらに魅力あるものにしてくれていたと思います。


「ゲームはグラフィックが全てじゃない」って話じゃなくて、
「ゲームはグラフィックも魅力を出す道具として使っている」。

そんな絵を提供してくれていたのが、かつてのFFだったと思いますし、
この辺は、ドラクエにはなかったアドバンテージだったと思うんですよね。

グラフィックを「魅力を出す道具として使っている」という点では、
最近では「大神」「朧村正」なんかが好例で、わかりやすいと言えると思います。
画質とは無縁ですが、「君のためなら死ねる」もそうでしょう。(リンク先音量注意)


まあ、時代は変わり、
いつしかFFも他のゲームも、
「画質」のみの追求ばかりというようになってしまっていますが…。

当方が期待しているグラフィックとは、
その綺麗な絵、または、独特な絵で、



いかにワクワクさせてくれるか?



これが最重要ファクターなんだと思います。
少なくとも、個人的にはそれが魅力に思う要素ですね。



~~~~



さて、それでは「ラストストーリー」が売りにしているグラフィック、
それはどんな感じ?


うん、綺麗ですね。
PVも実に綺麗だと思います。
Wiiにしては、って接頭辞をつけなくても、いいグラフィックだと思いますよ。


でも……普通。


これってさあ、なんていうのかな。
数多溢れるTPSの類や、オブリビオン的なゲーム、オンラインゲームとかと、
大きな違いがあるように見えないんですよね。

ぶっちゃけ、ワクワクしないんですよね……。

坂口さん、頼みますから、
「何が始まるんです?」
と言いたくなるような、そんなグラフィックを提供してくださいよ!

今の時代、ああいう方向性だと、
ビジュアルインパクトって難しいのかも知れないですけど。

グラフィックは単に綺麗なものとして扱っているのか、
それとも、ゲームの魅力を引き出すためのものとして扱っているのか、
どちらのセンスを持ってゲーム全体を作っていたのかが、面白さに関わるように思いますが、
果たして、本作はどうなんでしょう。


しかしまあ、ゲーム全体としては、
PVを見る限りでは、戦闘システムとかは色々うまくやってるように見えるので
その点では期待していいのかとは思います。
えてしてゲーム中はPVほど上手くいかないもんですけど



発売を月末に控えた、「ラストストーリー」。
今さらどうしようもない時期にはなっていますが、
果たしてどうなるのか。

坂口さんの矜持を見せ付けてくれるのか。



今後の動向を見守りたいところです。


コメント
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