M・吉田のブログ

はじめてお越しの方は、左側「カテゴリー」の「おすすめ過去記事リンク集」などからどうぞ。

思い出のゲーム「飛龍の拳II」

2009-08-13 02:36:20 | ピュアでもない日々
飛龍の拳2 タイトル画面

ファミコンで、その昔
「飛龍の拳II」というゲームが出ておりました。
タイトル画面にも使用されるメインテーマが、とにかく印象的だったゲームです。

擬似格闘ゲーム風の、
ストーリー仕立てのアクション「飛龍の拳II」。
昔は良くやったゲームでしたねえ、これ。

親指を怪我したときも、
ファミコンのコントローラーを床に置いて、
人差し指と中指だけでプレイしてたもんです。


今日は、そんな本作のご紹介と言うか、
思い出話というかをいたします。



~~~~~


擬似格闘ゲーム、と先に述べましたが、
ストIIのような自由度がある格闘ゲームではありません。
まぁ、ファミコンですからね。

こんな感じの↓ゲーム画面になっています。


ゲーム画面(格闘シーン)

相手にマークが出たとき、
それは相手の「隙」なので、こちらに攻撃のチャンスが生まれる。
逆に、自分にマークが出たときは、こちらの「隙」なので、
適切な位置を防御しなければならない、というルール。

上の画像であるなら、(左が主人公なので)敵の足元に隙ができてる、
こちらの攻撃のチャンス、ってわけですね。

また、Rマークが出たときは、
これをヒットさせれば、連続攻撃のチャンス。
マークが出たときは、必殺の一撃のチャンス。
防御時に敵の腕を捕らえられれば、投げのチャンス…などなど。


格闘ゲームが一般化した現代となっては、
こういうルールにする必然はありませんが、
容量に大きな制約があった時代(大容量2M!)での
レガシーな技術として、頑張っていましたねえ。



格闘ゲーム、とはいうものの、
アクション&RPGパートもあるゲームなんですね。

雑魚はアクションパートで次々蹴散らしていきますが、
手強い相手と戦うときには、イベントまたはシンボルエンカウントにより、
格闘ゲームシーンに移行するわけです。

その主な相手は、
「龍の牙」の刺客、牙闘士。

「龍の牙」とは世界征服を企み、
大魔神を復活せんとする地下組織です。
謎の存在であり、微妙に人間じゃなかったりします。

牙一族とは、たぶん関係ありません。



vs龍の牙


エンカウントした敵「龍の牙」の牙闘士(右)。
見るからに人間じゃありません。
“闘気”なる謎の飛び道具まで飛ばしてきます。

こちらは人間なのに、相手が怪物では分が悪い。
だから、今こそ…変身だ!



変身シーン


主人公たちは、龍天大聖より
大魔神の復活を阻止すべく天より遣わされた戦士、
龍戦士なのだ!!


龍戦士に変身すれば、
波動拳のような「法力」と呼ばれる必殺技を使うことが出来ます。


法力
法力「咬龍衝烈破 オンマリシ」


漢字+サンスクリット的な名称の組み合わせで演出した技名。
中二病少年漫画チックなネーミングセンスに、当時ときめいたモノです。

このような法力は、ゲーム中に見つける宝剣を手に入れることで増やすことができ、
また、敵の法力は、宝鏡を手に入れることで、防ぐことができます。

おおっ、なんだよ、誰もが夢想しそうな
「戦闘シーンが格闘ゲームである、アクションRPG」!
そんなゲームが、ファミコン時代に存在してたんじゃないか!!



他にも、格闘シーンと関連するRPG要素としては、
主人公たちの強さがレベルによって決まる、なんてのもあります。

これには賛否両論あるところでしょうが、
ともあれ、経験を積み重ねることによって、主人公たちは強くなるわけです。
とってもRPGなシステムですね!

また、RPGといえば回復アイテムの存在は不可欠ですが、
このゲームにも、もちろんあります。
戦闘中にだって使えますよ!

ソレをどうやって手に入れるかというと…
お金で購入?


いえいえ、そんなことはしません。



聖水


何の脈絡も無く、空中に回復アイテムが飛んできます。

サムライスピリッツにおける、
飛脚が投げる肉みたいなもんですね。
いや、飛脚すらいないんですけど。

もしくは、キン肉マンにおける「ミート君が投げるアレ」みたいな。

ブロッケン使用禁止!



ちなみに、格闘シーンで戦う相手は、
「龍の牙」の刺客とのエンカウントだけではありません。

ゲーム中に何回か行なわれる、
天下一武道会的な格闘大会に参加することになるわけなんですが、
そういうときは、世界各国の格闘家との戦いになるわけですね。

そのときは変身せずに、人間スタイルで戦います。
普通の人間相手には、法力なんか使ったら危険だからですね!!



試合中に聖水ゲット


しかし、回復アイテムは使います。
もちろん自分たちだけ。

試合相手は正々堂々なのにッ!


それが正義の味方のやることなのか。


勝てばよかろうなのだァーッ!!



~~~~~



さて、そんな愉快なRPG要素は格闘パートだけでなく、
冒険活劇を行なう、アクションゲームパートでも見られます。

このゲームのアクションパートでは、
世界各地を巡って、
龍の牙と戦ったり、龍戦士の仲間を探したり、ラジバンダリ。
そんなことをするわけですが、その際に。


ぺぺじい


ゲームの重要人物として、
謎の老人「ぺぺじい」が現れます。

この「ぺぺじい」からは、
古代遺跡の中を進む方法を聞かなければならないのですが、
だがしかし。



ぺぺじい
「よそものと くちなど ききたくナイルがわ」

ぺぺじい
「よそものは だいきらインカていこく」

ぺぺじい
「おまえたち ひとのはなしを きいてオランダ?」


このようなダジャレを延々と聞かされます。
全部聞き終わると重要な情報をくれます。

ちなみに、ぺぺじい とは初対面であり、
それまで会うような伏線とか前フリとか、全く無い人物だったりするんですけどね!!

…なんてアグレッシブなシナリオ展開なんだ…!



さらに、
その他のハイライトシーンを見てみると…


「どっちの呪文を使うんだったかな?」


前情報で一切のヒントもなく、
唐突に「呪文を選べ」と言われるシーンが登場。

そして、選択可能な呪文はこちら。


呪文選択「ぱぱるのぱ」「びびるばー」


・ぱぱるのぱ
・びびるばー



ちなみにここでの選択肢を間違うと…



仲間全員がツボになる

仲間全員がツボになるという罠。

開発者のセンスに脱帽です。


…なんてアバンギャルドなシナリオ展開なんだ…!



さて、そんな腰が砕けるようなイベントを経由すると、
龍の牙が復活させた古代の魔物、
「ナーガ」との戦闘になります。



vsナーガ

これまで格闘ゲーム式に戦ってきたけど、
この戦いは、なぜかコマンドバトル


これまで培ってきた格闘シーンの技術は無駄っ…!

必要とされるのは、ザコを延々倒して稼ぐレベルのみ…!

戦いの内容は、MPとかないので、ずっと最強技だけ使ってればいい…!



ちなみに、RPGにおける"回避"の部分として、
敵の攻撃を無力化できることもあるんですが、成功率はランダムです。

同様に、こちらの攻撃も敵に無力化されることもありますが、
やっぱり成功率はランダムです。

ぶっちゃけ、勝敗は運次第です。



おいおいおい、
格闘ゲームであることを売りにしてた本作なのに、
レベルと運しか必要ないってどういうことさね!?


なお、
本作のラスボス戦もこのコマンドバトルになっております。
やったね!!



まあ、これというのも、
ファミコンジャンプという偉大なる先人に同道したと考えるなら、
さもありなん、という話でありましょうよ。



…なんという最終決戦…っ!!



~~~~~


ちなみに、本作のストーリーモードは


チビッコモード


操作練習と、これまでの経緯回想シーンから始まる
デフォルト選択の「チビッコモード」、


アニメRPGモード


同様に操作練習と回想シーンから始まり、
戦闘シーンがコマンド入力で行なえる「アニメRPGモード」、


マニアモード


そして、操作練習と回想シーンは省略され、
本編からスタートする「マニアモード」、

この3種類があるわけなんですが。



ゲーム開始時点のこの選択で、
マニアモードを選ばないと真のエンディングが見られないという
とてつもない罠が秘められているわけですね。

苦労してエンディングにたどり着いても、


「本当の大魔神は、『マニアモード』にいるぞ!!」


…という引きで終わってしまう、
なんとも煮え切らない終わり方でEND。



ふざけんじゃNEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!

俺の時間を返せEEEEEEEEEEEEE!!!!



という気持ちで満たされること うけあい!!

そう、勘のいい方はご推察のとおり、
当方、本作を初プレイしたときは親指を怪我しておりましたゆえに、
最初は「アニメRPGモード」を選んでいたのだ…ッッ!!!

orz



ちなみにその後、「マニアモード」もクリアしましたよ。
親指怪我したまま…。



~~~~~



さて、いかがでしたでしょうか、
思い出いっぱいのゲーム、「飛龍の拳II」。

最初はいろいろ懐かしんで記事を書いていたのですが、
書いているうちに段々と、


「あれ?なんでこのゲーム、そんなにいっぱいやってたんだろ…。」


などというとても暖かい気持ちにさせてくれたゲームでしたね!



っていうか、画面写真とるために久々にプレイしたら、
意外と操作性悪くて苦労したよ!!
どうするよ!!

ちなみに、アクションパートにおいて、
垂直にジャンプをするには、ボタン「↑」で
右斜め前ジャンプするには、ボタン「→+A+B(同時押し)」ですが、何か。



そんな「飛龍の拳II」、
バーチャルコンソールで出るような事態があったら、
ぜひとも触ってみてくださいね!!!!11!1!!



以上、よろしくお願いします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする