世界に類を見ない速さで高齢化が進む日本国において、とりわけ重要なのは
在宅ケアの基盤整備であると言われ続けています。
在宅ケアの対象者は急増し、訪問看護利用者を見ると平成14年は25万人以下であったものが、
平成25年では40万人を超えています。
介護保険制度が開始になってから、要介護者への訪問看護はもちろんですが、
がん末期患者や、重度の障がいのある小児や精神障がいのある生活者も利用が増えています。
訪問看護ステーションの数は、平成24年ごろから増加傾向で、平成14年が5000箇所でしたが、
平成26年4月現在7400箇所となっています。
人口10万人当たりの訪問看護ステーション数は全国平均7.0です。
都道府県別では、和歌山県が12.1、島根県11.9、関西方面はほとんど平均をこえていますが、
栃木県4.0、埼玉県4.1、千葉県4.5と平均以下となっていて、西高東低です。
また訪問看護ステーションに勤務している看護師数は、およそ4万人。
現在日本では自宅で死亡する人の割合はおよそ13%ですが、これをオランダやフランスのように
在宅死亡の割合を30%まで引き上げるとすると、訪問看護師は15万人ぐらい必要になると考えられています。
日本と似たような平均寿命の国のスウェーデンと比較すると、子どもとの同居率は日本50%、
スウェーデン5%ですが、在宅死亡率は日本13.4%、スウェーデンは51%となっています。
このことから、在宅での医療看護介護サービスの大きな違いがわかることでしょう。
上記のことをふまえ、全国訪問看護事業協会では、これから実践すべき4つの項目について提案しています。
1.訪問看護の量的拡大
2.訪問看護の機能拡大
3.訪問看護の質の向上
4.地域包括ケアへの対応
すべて「拡大」と「向上」
さて、どうなるのでしょうか。
いま、私のステーションでは入院する方が続いています。
急な入院、急なショートステイ、急な退院・・・・・
写真はおだまき。
どうやら有毒のようです。