例によって映画・ハゲタカのネタバレの続きです。そして順不同。
ネタバレメモを書いてから、第二回視聴と行きたいのに、速くしないと上映が終りそうな勢いです。
1. 東洋テレビ独占取材 in マンダリンホテル
東洋テレビに劉から独占取材の申し出が来ます。
由香ちゃんはモテモテですね。
ま、由香ちゃんのバックグラウンドを知った上での申し出・・・ですが。それを承知で飛び込んだんだったら、由香ちゃんも記者として成長した・・・ことになるのでしょうか。
<割り切って利用することが、別に悪いこととは思いませんからね。主流にするには危険ですが、脇(スパイス程度)として利用するのは別段問題ないような気がします。
劉はタートルネックのシャツですね。ブランドものなんでしょうが、それにしてもラフだなあ。勿論、視聴者に対してのアピールも含まれてるのでしょうが・・・。
ま、そんなこんなで取材開始です。
まずは派遣工たちの待遇/集会について。
それにしても心の奥底に囁くような言葉を劉は吐くね。
「君も、コチラ側の人間だったはずだ。」と。
鷲津に父親が自殺に追い込まれてから、地獄を見てきたのだろう?
ジワジワと言葉が染み込んで行くような感じです。
劉の旦那、ネチッこいですぜ。蛇みたいに、メフィストフェレスみたいに訴えかけます。
「現実を見ろ、それが君の役目だ・・・。」
三島由香はどう出るか?
キャスターとして、個人として。
どう闘う?
2. 抗議活動 in 競技場前の広場(←オリンピックをしていた会場の名前忘れた)
オリンピックが行われていた競技場(なんて名前だっけ?)前の広場には、様々なアカマの派遣の人たちが集まっております。
そして、野太い声が広場に鳴り響いております。<主に男性が多いですが、見る限り女性もいたようですね。
その中で、孤軍奮闘している守山くん。
拡声器とアンチョコを持って、必死に演説内容をチェックしております。
そんな中、主催者の内の一人が。
「我々の手違いで、集会は中止になりました!!!」と行きなりのデモ中止宣言。
なんてこったい。
BWの差し金か?裏切り者が出たぞー。
「フザケルな!」と出席者側はカンカン。
主催者側はもみくちゃにされております。そして守山くんも抗議者たちにもまれながらも反論を試みる。
「やるって!」
やるから黙れ、話を聞いてくれ、話をさせてくれ!
そんな守山君の願いもむなしく、モミクチャにされる人、人、人。
子供のサッカー試合のように、秩序と戦術のないチームではサッカーボール1つに集中してしまってとにかく群がり群がりどうにもならない状態といった所か。
その状況下を取材しているのは東洋テレビスタッフ(カメラマン、野中さん、ディレクター、由香ちゃん)たち。
しかし、野中さんはやっぱり腰が引けてるみたいですね。アカマ自動車は、東洋テレビに200億円以上の広告費を入れているから、広告主を批判するのはマズいという訳ですな。
役員連中の首が飛ぶ、、、と言う野中さん。
その視線の先には、
「やるって!」
という守山くんが頑張っております。
しかし、その中、思わぬニュースが飛び込んできますが。
アカマとBWの業務提携ニュース。
こっちの方が、ニュースバリューがある!!と野中さんは由香ちゃんを説得するも、由香ちゃんは動かず。<カメラマンさんも動いてませんでしたね。ディレクターはどうだったかな・・・。
「三島!!」という野中さんの声に背を向けて、由香ちゃんは労働者たちの取材を敢行するのでした。
ジャーナリストとして、一歩踏み出したということかどうなのか。その奥底には、先日の劉との取材があることは言うまでもないのでしょうが。
「話を聞かせて下さい!!」
「どうか!」
必死に群衆に取り付くも、まともに話は聞けない状況。
それでも食い下がる。
さてさて。
格差を報道しておきながら、格差社会勝ち組の報道機関は、どう動くのか?
<滅茶苦茶の皮肉です。格差社会、とわめいておきながら、実は一番格差のある所のマスメディア、というのは周知の事実ですもんね。
そしてその裏側では、糸を引いている人間が車の中で会談中・・・。
「このデモもすぐに収まりますよ・・・。」
と話しかける劉の先には・・・アカマ自動車の古谷社長。
まんまと、メフィストセレスの罠にかかった様・・・。目が変わってます。ぜんぜん、違う。少なくとも、ニューアカマGTの発表の時とは明らかに違う。
そして、目の死んだ社長は、派遣のヒトたちを正社員として契約する旨を了承しているのでした。守山を除いて。
「意思を持った人間がいてもらうと困る」・・・と。
それを無表情で見つめるのは、守山を「誰か」にした劉。
劉は、何を考える・・・?
3.アカマ自動車
鷲津がドバイで頑張っている間、アカマでは大変なことになっております。
勿論それは、社長が鷲津ファンドとの提携を停止してBWと手を結ぶという方針を打ち出したから。
南国に態々行き、レストランで説得工作(劇場未公開)までした芝野さんは当然納得しない。
どうしてだ?と問いつめる芝野さんに対して、
「憧れや夢、そんなもので食って行けるほど生易しい時代ではない。」と宣う古谷社長。
「こんな時代だからこそ、夢や希望を語るリーダーが必要なんです!」と訴える芝野。
「私が何故、この仕事を引き受けたとお思いですか?」
それは、このアカマ自動車にかつて自分が憧れていたからだと説得する芝野。
日*のフェアレディXみたいなものかしら。
アカマGTが出たときも、きっと沢山の人たちが驚嘆と憧れの目で見たのでしょう。いつかは、GTをと。
それは、国を越えてもきっと同じなんでしょう・・・。
しかし、古谷社長の腹はもう決まっているようで。
「何も変わらないんだよ。」と嘯き、、、そして。
4. BWとアカマ自動車との合同記者会見 in マンダリンホテル
なんつー現実だろう。
BWとアカマの企業カラー(青と赤)が入り交じって、何ともまあカラフル。
凝ってるなあ、美術スタッフさん・・・。
BWの由来が赤(中国)を隠すため、ということもあるだろうけども、単純にアカマに対する色として青を持ってきたのかな・・・とも思います。
ブルーといえば、ブルー・ブラッドという考え方もありますが・・・。
<貴族/優良種のこと
「鷲津ファンドがホワイトナイトではなかったのか?」という問いかけに対して「方針が合いませんでした。」という古谷社長。
この人はー。<溜め息
その記者会見には勿論、アカマ派遣工たちの抗議集会への取材を終えた由香ちゃんたちも遅れて合流。
由香ちゃんたちが着いた頃には、劉たちは記者たちを引き連れて退室直前。
その流れの中、敢然と立つ由香ちゃんに向かって
「見たか、これが現実だ。」と嘯く劉に
「憎しみでは、何も変わらない」と言い返す由香ちゃん。
憎しみだけでは、、、という由香ちゃんに矢張り成長が鑑みれたな・・・と感涙。
由香ちゃんたち(三島製作所のお母さんも含め)は、鷲津を赦しているものね・・・。
「怨執の彼方」という言葉がぴったりだなあ。
このエピソードを見て思い出すのは、森永ヒ素ミルク事件の話。
森永の粉ミルクの中にヒ素が混入しており(工場のシスティマティックな問題のせいでしょうか?)、それを飲食した乳児たちが多く障害を負ってしまった。
その際、責任者たる森永社長は東西南北から被害者たちからもの凄い恨まれていた。殺してやろうと思っている患者の家族もいたそう。
だが彼は、最後には被害者たちの家族の方々に感謝されつつこの世を去った。
それは何故か、と被害者家族を弁護していた側の中坊氏(元弁護士)が語るには。
森永社長は、事件が起こってから誠心誠意、とにかく患者たちの為に奔走したからなのだそうだ。
とにかく、真摯に、誠実に。
乳児たちの多くは、結局は障害を負うことになって、それは家族に重くのしかかることになったのだけども。
それでも、森永社長が奔走していた姿の果てには、被害者たちの赦しが待っていたわけだ。
由香ちゃんの強い背中を見ていると、なんだか、そのエピソードを思い出します・・・。
赦すというのは、強く美しい・・・。
5. 孤軍奮闘 in オリンピック国立競技場前広場
「誰かになるんだ!!」
拡声器を使って、精一杯叫んでいる守山の視線の先には、誰もいない広場。
おそらくは、正社員にするという旨が告げられたのでしょうね。
待遇が改善されるのであれば、もう、抗議集会する意味も大義もないもんね。
「誰かに、なるんだ・・・!!」
誰もいない広場に屈む守山。
切ないなあ・・・。
6. 鷲津ファンド
アカマとのパートナーシップを解消した鷲津ファンドではありますが、そんなことには拘泥していない様子の鷲津たち。
それぞれに土産を持って帰ってきた鷲津たちは、その情報を披露しております。
その中には、、、。
村田さんが、中国の湖南省より持ち帰ってきた情報にはトンでもないものがありました。
パラパラと写真をめくって行く鷲津。
貧しい村、古いあばら屋、そして・・・壁の赤い車の絵・・・。
その赤い車に、鷲津はじっと見入っており・・・そして。
「どういうことだ、これは?」
芝野さんに連絡をしております。
劉一華は、劉一華ではなかったと。
湖南省の劉一華は、今もまだ湖南省におり生活しているという報告に、芝野さんは愕然としております。
劉はニセモノ。
では、彼は誰なのか・・・。
その問いに、村田さんは一つの示唆(確証がないから示唆だろうか?)を致します。
これより奥地に、『頭を剃った』少年がいたと。
つまりは戸籍を取り替えて、別人として生きている人間がいると。
それが劉である確証はない・・・と言いつつも、アカマ買収に関わる劉一華は、どう見ても、その少年ではないか・・・。
少年が描いたであろう赤い車の絵を前にして、暗然とした気持ちでイッパイになる芝野。
でもこの情報はうかつには流せないよね・・・。リスキーだし確証もないし。
取りあえず解っているのは、劉がニセモノであることだけ。
そして、、、赤いアカマに憧れを抱いていた少年であったろう、、ということだけ。
かつての日本人のように、芝野のように。
オーバーラップしますねえ。
「社長。何故、私がこの仕事(アカマ再建)を引き受けたとお思いですか?」
芝野は、古谷社長にこう言っていた。
切ないな・・・。
事情を承知してしまった鷲津は、眉間に皺を寄せております。
かつての自分、かつての芝野、かつての西野、かつての由香・・・。それが劉に集約されてるような感じなのかな・・・?
「俺は、アンタだ。」
「貴方は、私なんだ。」
オーバーラップ、オーバーラップ。
外には夜の帳が降りております。
様々な人間たちの事情を飲み込み、夜の闇が静かに佇んでいるだけです。
+++++++++++
ふう.
ようやく佳境にさしかかる所・・・か?
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