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鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

大友啓史監督 講演会(役者論)その6

2013年04月29日 19時55分09秒 | ハゲタカ
もはや修行の領域。
自分のために頑張るぜ?


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Q [俳優が役になりきるためにすることは?]

自分は役になりきれ!とは言わない。細かい演技指導はしない。
ただ、衣装とか必要なものを用意する。訓練をする機会を準備するとか。
役に近付く努力は彼らがすることで、その内面は僕には見えてこない。

だから、僕がするのは、(役者の)我が消えて、役になるための環境を作ることですね。
説明の出来るウソに逃げ込む、嘘をうまくつく為の・・・役者の中にいる冷静な観客の部分がすっと出てしまわないように。

我が見える芝居だけはキライかな。あと、我に身を委ねている芝居とか。
その場合は、我を見せる余裕を与えない。(監督である自分が)余計な事を考えるんじゃねえ!!て混乱させますね。


言い訳をする訳じゃないけど、映画、特に日本の映画は、日本のマーケットでやっている限り、物理的に不可能なこともある。時間的な制約が重い。
だから、スケジュールを充てられるかが重要で。
ハリウッド映画が70億という資金で1年半などかけてつくられるのに、日本映画の資金規模は小さいし、撮影期間も2カ月半などで限られてくる。
同じ映画館で並べて放映される以上、観る人にとっては無関係な話だとわかっているが、言い訳ではなく事実として、そこには絶対的に差が生じる。
だけど、日本映画を論評する人たちの中に、こういったプロセスや制約を理解している人は少ない。観る側の視点による論評が多いし、文学的な論評が多い。
日本映画を活性化させるには、作品をつくるプロセスなどを理解したうえでの発言が重要だと思う。
だから、映画を観る側にもリテラシー、読み取る力が必要だと思う。 そういった製作背景も、観る人にはもっと知ってほしい。


(注意)
これ(上記の発言)は、作品をまだ2本しかとっていない僕がみた感想だと言ってました。業界を代表してどうこうした発言でもないし、これからもそうだとは限らないかな?と思いました。





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続く!!

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