シューベルト:セレナード
トセリ:嘆きのセレナード
ブラーガ:天使のセレナード
グノー:セレナード
モシュコフスキー:セレナード
ハイドン:セレナード
ドリゴ:セレナード
ハイケンス:セレナード
レハール:フラスキータのセレナード
ロンバーグ:学生王子のセレナード
チャップリン:マンドリン・セレナード
トスティ:セレナード
トセリ:嘆きのセレナード
ブラーガ:天使のセレナード
グノー:セレナード
モシュコフスキー:セレナード
ハイドン:セレナード
ドリゴ:セレナード
ハイケンス:セレナード
レハール:フラスキータのセレナード
ロンバーグ:学生王子のセレナード
チャップリン:マンドリン・セレナード
トスティ:セレナード
指揮:秋山和慶
管弦楽:コロムビア・プロムナード管弦楽団
発売:1970年5月
LP:日本コロムビア MS‐7004‐J
これは、誰もが知っている有名なセレナードをオーケストラで演奏した、聴いていて無性に楽しい曲が詰まったLPレコードだ。セレナードは、夕べに恋人の窓の下で歌う愛の歌であり、小難しい理屈なぞ、この際お引き取り願うしかない。演奏は、秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団が、誰が聴いても分かりやすく、そして何よりもロマンティックな響きを聴かせており、心から楽しめる演奏となっているのが嬉しい。クラシック音楽を聴き始めた人から、クラシック音楽の玄人まで等しく聴ける録音なんて、そう滅多にあるものではないが、このLPレコードはそれを現実のものとしている。そんなわけで、このLPレコードは、今でも私の愛聴盤の中の一枚となっている。「シューベルトのセレナード」は、遺作として出版された歌曲集「白鳥の歌」の第4曲。「嘆きのセレナード」は、イタリアのフィレンツェに生まれたトセリが作曲した、過ぎ去った日々の楽しい想い出を懐かしく思う嘆きの歌。「天使のセレナード」は、イタリアのチェリストで作曲家のブラーガの曲で、子供が天使の呼び声にこたえて、母親にさよならを告げる対話風の曲。「グノーのセレナード」は、19世紀の作曲家グノーの優美なメロディーの代表的作品。「モシュコフスキーのセレナード」は、ポーランド生まれのピアニストの「セレナータ」というピアノ曲を編曲したもの。「ハイドンのセレナード」は、ハイドンの弦楽四重奏曲ヘ長調op.3の5の第2楽章アンダンテ・カンタービレで、弱音器を付けて弾く第1ヴァイオリンのメロディー。「ドリゴのセレナード」は、イタリアのパドヴァの生まれで、ペテルブルグ帝室歌劇場でバレエ指揮者として活躍したドリゴの作品で、バレエの一場面に挿入される歌曲として作曲された。「ハイケンスのセレナード」は、第2次世界大戦中に、前線と内地とを結ぶ“希望音楽会”のテーマ音楽にハイケンスが作曲した名曲。「フラスキータのセレナード」は、レハールが作曲したオペレッタ“フラスキータ”の中のロマンティックな曲。「学生王子のセレナード」は、ハンガリー生まれのロンバーグのミュージカルの代表作「学生王子」で歌われる曲。「マンドリン・セレナード」は、1957年制作のチャップリン主演・監督作品の映画「ニューヨークの王様」のロマンティックな主題曲。そして最後の「トスティのセレナード」は、イタリア生まれの作曲家トスティの美しい歌曲。(LPC)