★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-04-26 09:37:14 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~内田光子のドビュッシー:12の練習曲~



ドビュッシー:12の練習曲

        第1巻 第1番:5本の指のための (ツェルニー氏による)
        第1巻 第2番:3度のための
        第1巻 第3番:4度のための
        第1巻 第4番:6度のための
        第1巻 第5番:オクターヴのための
        第1巻 第6番:8本の指のための
        第2巻 第7番:半音階のために
        第2巻 第8番:装飾音のための
        第2巻 第9番:反復音のための
        第2巻 第10番:対比的な響きのために
        第2巻 第11番:組み合わされたアルペジオのために
        第2巻 第12番:和音のために

ピアノ:内田光子

CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50362

 1980年代にモーツァルト作品の録音を続けてきた内田光子が、1989年に録音した唯一のドビュッシー・アルバム。ドビュッシーが晩年に書いた「12の練習曲」は、高度なテクニックと優れた音楽性が結びついた作品。

 ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-25 09:37:59 | コンサート情報



<コンサート情報>



~葵トリオ ピアノ三重奏の世界 7年プロジェクト 第4回~

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品120
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品15

ピアノ三重奏:葵トリオ
        ピアノ:秋元孝介
        ヴァイオリン:小川響子
        チェロ:伊東裕

会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

日時:2024年6月6日(木) 午後7時

 「ミュンヘン国際コンクール」優勝の俊英たちによる「葵トリオ」が、”サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)”において行う演奏会。

 ピアノ三重奏団「葵トリオ」は、ヴァイオリン:小川響子、チェロ:伊東裕、ピアノ:秋元孝介の東京芸術大学の大学院生と卒業生の3人により2016年に結成された。2018年9月にドイツ南部ミュンヘンで行われたドイツ公共放送ARD主催の第67回「ミュンヘン国際音楽コンクール」のピアノとバイオリン、チェロによる三重奏部門で第1位を獲得。同部門で日本からの入賞は初めて。「葵(AOI)」は、3人の名字の頭文字を取り、花言葉の「大望、豊かな実り」に由来する。第28 回「青山音楽賞」バロックザール賞、第29回「日本製鉄音楽賞」フレッシュアーティスト賞を受賞。現在はドイツを拠点に、ミュンヘン音楽大学でD.モメルツに 師事しながら国内外で活動している。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-24 09:43:43 | コンサート情報



<コンサート情報>



~仲道郁代 ピアノ・リサイタル「夢は何処へ」~

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第27番 Op.90
                第13番 Op.27-1
                第14番「月光」Op.27-2
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番「幻想」D894 Op.78

ピアノ:仲道郁代

会場:宗次ホール

日時:2024年5月25日(土) 午後2時

「夢は何処へ」

  幸せを夢見る

  けれどその夢は
  探したい幸せは
  いったい何処にあるのだろう

  問い続け 果てしなく追いかける
  幸せという夢

  ベートーヴェンが
  しっかりとその手につかもうと求めた夢

  シューベルトが
  彼岸の美しさとして捉えた夢

  彼らの夢が
  私たちに見せてくれる場所を
  幸せを探してみたい

 ピアノの仲道郁代は、桐朋学園大学ピアノ科で学ぶ。1982年大学1年在学時の第51回「日本音楽コンクール」ピアノ部門優勝。1985年~1987年文化庁在外研修員としてミュンヘン音楽大学に留学。1986年第42回「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第3位(最高位)。1987年「メンデルスゾーン・コンクール」第1位、メンデルスゾーン賞受賞。「エリザベート王妃国際音楽コンクール」入賞。1988年「村松賞」、1993年「モービル音楽奨励賞」、令和3年度文化庁長官表彰ならびに「文化庁芸術祭大賞」受賞。近年はベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音のCDをリリースし、コンサートでもソナタと協奏曲を全曲演奏するなど、ベートーヴェンに精力的に取り組んでいる。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代The Road to 2027プロジェクト」をスタートし、春と秋にリサイタルシリーズを展開中。一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰ならびに文化庁芸術祭「大賞」受賞。


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●クラシック音楽●新刊情報

2024-04-23 09:43:50 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:大楽必易~わたくしの伊福部昭伝~

著者:片山杜秀

発行:新潮社

 「ゴジラ」で音楽革命を起こした作曲家の生涯を直話で辿る決定版評伝。”ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ”というテーマ曲で怪獣に生命を与えた伊福部昭。原点はアイヌとの深い交流だった。北海道のアマチュア作曲家がチェレプニン賞第1位となり活躍した戦前・戦中から放射線被曝による雌伏を経て、映画で復活。91年の生涯を世界音楽史の中で捉え直し、なぜ幼児の心すら攫うのか、その秘密を探る。


書名:コンクール文化論~競技としての芸術・表現活動を問う~

編著:宮入恭平、増野亜子、神保夏子、小塩さとみ

発行:青弓社

 私たちは音楽を演奏し、ダンスを踊り、それら表現を見ることで日々の彩りを豊かにし、ときに癒やされ、励まされもしている。本来、優劣をつける必要がないにもかかわらず、人はなぜコンクールの場を設けて、芸術やパフォーマンスで競い合うのか。ショパンコンクールからK-POPのオーディション番組、ダンススポーツ、民謡、伝統音楽、古典芸能、そして学校のコンクール、バレエ教室の発表まで、多種多様なコンクールの事例を紹介して、パフォーミングアーツを競い合うことの多様性と共通点、魅力やダイナミズム、問題点を浮き彫りにする。演者や表現者が認められるべく努力し、審査員が真剣な眼差しを向け、観客が歓声を上げ、称賛を送る――コンクールという場で創造される表現の可能性、そこに生じる演者のキャリアや挫折、そして社会的な意義に多面的に迫るユニークな論考集。


書名:やさしく学ぶ 楽典の森

監修:長野俊樹

編者:中村寛子

イラスト:ごとうまきこ

発行:音楽の友社

 季節ごとに移りかわる森の植物や動物たちのイラストとともに、楽しく音楽の基礎が学べる初心者向けの楽典入門書。音符、休符、拍子といった楽譜の読み方から、音程、音階、コードといった演奏に必要な基礎知識までを平易な言葉やイラスト、譜例で説明。初心者がつまずきやすいポイントもしっかりフォローしている。また、章ごとに設けた「練習問題」で、知識が得られたかどうかを確認しながら進めることができる構成なので、独学者にもおすすめ。対象は、子ども向けでは簡単すぎるけど、大人の演奏経験者向けの本では難しい…というジュニア~大人・シニアの初心者。歌の伴奏などが必要となる保育士養成学校と同レベルの知識習得を目指す。カラー64ページ、2色32ページ。


書名:ピアノトリオ~モダンジャズへの入り口~

著者:マイク・モラスキー

発行:岩波書店(岩波新書)

 日本のジャズレコードやライブの多くを占めるピアノトリオ。バンドのリズムセクションが独立して成立した比較的新しい演奏編成とはいえ、モダンジャズの入り口でもある。その歴史を繙き、パウエルからエヴァンス、チック・コリア、ジャレットなど様々なピアノトリオのアルバムを取り上げ、具体的な魅力、聴き方を語る。
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●クラシック音楽●コンサート情報

2024-04-22 09:52:13 | コンサート情報



<コンサートホール>



~ヤニック・ネゼ゠セガン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団 13年ぶりの来日公演~

ワーグナー:オペラ『さまよえるオランダ人』序曲
ドビュッシー(ラインスドルフ編):オペラ『ペレアスとメリザンド』組曲
バルトーク:オペラ『青ひげ公の城』(演奏会形式・日本語字幕付き)

メゾソプラノ:エリーナ・ガランチャ
バスバリトン:クリスチャン・ヴァン・ホーン

指揮:ヤニック・ネゼ゠セガン

管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団(METオーケストラ)

会場:サントリーホール

日時:2024年6月25日(火) 午後7時

 世界最高峰の歌劇場の一つ、ニューヨークにあるメトロポリタン歌劇場(MET)の舞台を支えるメトロポリタン歌劇場管弦楽団(METオーケストラ)の13年ぶりの来日公演。

 指揮のヤニック・ネゼ=セガン(1975年生まれ)はカナダ出身。ケベック音楽院モントリオール校とプリンストンのウェストミンスター・クワイヤー・カレッジで学ぶ。19歳でモントリオール・ポリフォニー合唱団の監督に就任。モントリオール・オペラの合唱指揮者も務めた。グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団首席指揮者並びに芸術監督、カーティス音楽院メンター・コンダクター、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を歴任。2012年フィラデルフィア管弦楽団音楽監督、2018年メトロポリタン歌劇場音楽監督に就任し、現在に至る。

【メトロポリタン歌劇場管弦楽団(METオーケストラ) 来日公演】

6月22日、23日 兵庫県立芸術文化センター
6月25日、26日、27日 サントリーホール
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