ラヴェル:クープランの墓(プレリュード/フォラーヌ/メヌエット/リゴードン)
道化師の朝の歌
亡き王女のためのパヴァーヌ
マ・メール・ロア(眠りの森の美女のパヴァーヌ/一寸法師/
パゴダの女王レドロネット/
美女と野獣の対話/妖精の園)
指揮:ポール・パレー
管弦楽:デトロイト交響楽団
発売:1979年
LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード) 13PC‐76
このLPレコードは、「在りし日の名指揮者ポール・パレー&デトロイト交響楽団による名演」「原曲が全てピアノ曲の管弦楽曲版」「マーキュリーによる優れた録音技術」―の3点を特徴に持つ録音。ポール・パレー(1886年―1979年)は、フランス・ノルマンディーの出身の作曲家兼指揮者。パリ音楽院で学び、1911年には自作のカンタータで「ローマ大賞」を受賞したというから作曲家としても一流の腕を持っていたことになる。第二次世界大戦後は、コンセール・ラムルー、コンセール・コロンヌやモンテカルロ・フィルなどを指揮すると同時に、自作のバレエ音楽「不安なアルテミス」、ルーアン大聖堂によって委嘱された作品「ジャンヌ・ダルク帰天500周年記念のミサ曲」、交響曲第1番、交響曲第2番をそれぞれ作曲。これらはコンセール・コロンヌ管弦楽団によって初演されたというから、当時作曲家として評価の方が高かったようだ。1939年米国デビューを果たした後、1952年にデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。1963年に退任するまでの11年間で同楽団を世界有数のオーケストラに育て上げたことで知られる。その間、数々の録音も遺した。指揮者としてモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮(1928年―1933年)、コンセール・コロンヌ音楽監督(1932年―1956年)、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督(1949年―1951年)、そしてデトロイト交響楽団音楽監督・首席指揮者(1951年―1962年)を歴任。このLPレコードは、手塩に掛けたデトロイト交響楽団を率いて、お得意のフランスものであるラヴェルの作品を指揮している。ここでは、ポール・パレーの実に優美で繊細な優れた指揮ぶりを堪能することができると同時に、フランス音楽の真髄にも触れることができる。このLPレコードに収められている4曲はいずれも原曲はピアノ曲であるが、「なき王女のためのパヴァーヌ」などは、ピアノ曲よりはこの管弦楽曲の方が広く知られている。この曲をポール・パレーは実に雰囲気たっぷりと優雅に指揮する。一方、「クープランの墓」は管弦楽で聴くよりも、ピアノ曲で聴く方が何となくしっくりとするように私には感じる。「マ・メール・ロア」については、管弦楽曲版によってこの曲の新しい側面が見えてくるようでもあり、楽しめる。そして、これらの演奏を支えるマーキュリーの録音の音質が、LPレコードを聴く上で最高の環境を提供してくれていることが、何よりも嬉しいことだ。(LPC)
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