変身失敗

　「 今は美しくないけど私はそのうち蝶になるの 」 なんて言う女がたまにいる。まぁ冗談で言ってるんだけど、それに対してこちらが「 蝶ならいいけど蛾だとねぇ 」などと言わないのが吉。




　２階のベランダにアゲハ。何時までも飛び立たないから近づいて見たら羽が縮れてる。羽化に失敗したようだ。脱皮に手間取ってるうちに気温が高くなって羽が伸びる前に固まっちゃったようだ。

　翌朝になってもまだベランダに居た。飛べないから何処にも行けないってわけだ。不憫だけど野生の生き物に干渉しないようにしてる。何があってもそれが運命だからだ。

　だけどつい庭の山椒の枝の所に持ってっちゃった。元気なら相手を見つけ、これが雌ならここに卵を産むわけだ。でもね、ここにいると鳥や猫に食べられちゃうかもしれないな。やはり余計な事をしたかな。

朝礼台から飛び降りた気分で高級品を買った

　店頭にあるバターの１ｇ辺りの値段は１.７円前後なんだけど、それよりも６～７割くらい高いバターがある。それがカルピス社のバター。通販のレビューなんかを見ると絶賛なので気になった。だけど試しに買うには量が多い。普通のバターのざっと倍。

　そんなバターが軽井沢のスーパーに売ってるらしい。しかしバターのような小さな物を買うのに車じゃアレだし、軽井沢の道路は渋滞するからヤダ。当時は冬だったので自転車で行ける暖かい春まで待つことにした。

　そしたらその店の別店舗、ボッケ家の近くの店にあったのだ。といっても距離は７ｋｍあるけどね。丁度次のバターを買う頃だったのでつい買い物カゴに入れちゃった。清水の舞台から飛び降りるほどの決断ではないので朝礼台。


４５０ｇで１２９０円＠消費税アップ前

　結論はというと、「う～ん」 って感じだ。決して不味いわけではない。そこにネオソフトが参戦したら更に分からなくなりそうだ。レビューでは他のバターはしつこいと書いてあった。確かに軽い感じだ。だけど良く言えば他のバターは濃厚ってわけだ。

　肝心なのはこのバターを食べ終って再び何時ものバターに戻った時にどうなるか。なんだかくどいなぁと感じるのか、それともカルピス社のが良いと思うのか。結果はというと普段のバターも美味しく感じた。どうも高級品がお口に合わない体質なのかもしれないが値段ほどの差も…