森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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亀田戦、抗議電話・メールなど4万件突破
世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王座決定戦で、亀田興毅(19)(協栄)が王座を獲得した2日の試合の判定などを巡り、試合を中継したTBSには抗議や問い合わせが殺到、3日午前9時までに4万件を超える電話やメールが寄せられた。
【以上、読売新聞】 (写真:共同通信社)
さもありなん。こう思った。だれもがもった疑問と不満。しかし、こんな形でかえってくるとはTBSも考えなかったろう。
同紙によれば、テレビ局への視聴者の反響では、昨年1月にNHKが海老沢勝二前会長の顧問就任を報じた際、約6500件の電話やメールが殺到した例があるが、4万件は異例だという。多くがTBSに釘付けになったのだ。こういう管理人もみた。
「公正さに欠ける」「亀田選手の負けではないか」などの指摘が多かった。素人の管理人も同じように思う。最後のラウンドなど、亀田はグロッキーではなかったか。顔面のはれと傷、いつものビックマウスも形無しだった。相手のランダエタは明らかに勝負では勝っていた。だが、試合に負けた。
TBSもからんで、つくられた世界チャンピオン。「亀田三兄弟」と銘打ってコマーシャリズムのなかにおかれて、今後、亀田興毅はどうなるのか。逸材であれば、なおさら心配は尽きない。
いま19歳の彼の真価が問われるのは、まさにこれからだ。
だから、内容からみてベルトを返上してもおかしくないと管理人は思う。
なお、試合中継の平均視聴率(関東地区)が42・4%だったことが3日、ビデオリサーチの調べで分かった。亀田興毅選手が判定勝ちを決める直前と直後の2回、瞬間最高視聴率(同)の52・9%を記録。また、亀田選手の地元、関西地区の平均視聴率は42・9%だったという。
カナの民間施設爆撃、無人と判断した ― イスラエル
民間人50人以上が死亡したレバノン南部カナの民間施設爆撃事件について、イスラエル軍は2日夜、公式の調査結果を公表した。
調査は、同軍が「民間人が住む建物を無人と判断して攻撃した」と強調し、住宅に武器を隠ぺいしたとして、イスラム教シーア派組織ヒズボラを批判している。
【以上、読売新聞】
国連安保理が7月27日、全会一致で採択した議長声明では、カナの民間施設爆撃事件についてイスラエル政府の調査を確認した。だが当初案では、アナン事務総長の提唱した国連とイスラエル政府による「合同調査」を求めていた。これにはアメリカが反対した。
管理人は別のエントリーで第三者の入らない調査はもとよりしれていると書いた。
結果は、ごらんのとおり、でたらめも甚だしいというのが率直な感想だ。
事件直後、オルメルト首相は「住民に退去するよう事前に通告していた」と述べていた。しかし、欧米のマスコミが幼い子供たちの遺体の映像を世界中に流す中で、このような言い訳は通じなかったのだ。
詳細な調査結果が報道されるだろうが、現時点でこのように管理人は考えている。
読売新聞はまた、以下のように伝えている。
最大の発行部数のイディオト・アハロノト紙によると、調査では、ヒズボラが、住宅にロケット弾を隠し、カナとその周辺から約150発を発射したとした。このため、イスラエル軍は、ラジオやパンフレットを通じて、住民に避難を呼びかけた上で、住宅を空爆、発射した2発のうち1発が命中したという。
調査は、同軍が「民間人が住む建物を無人と判断して攻撃した」と強調し、住宅に武器を隠ぺいしたとして、イスラム教シーア派組織ヒズボラを批判している。
【以上、読売新聞】
国連安保理が7月27日、全会一致で採択した議長声明では、カナの民間施設爆撃事件についてイスラエル政府の調査を確認した。だが当初案では、アナン事務総長の提唱した国連とイスラエル政府による「合同調査」を求めていた。これにはアメリカが反対した。
管理人は別のエントリーで第三者の入らない調査はもとよりしれていると書いた。
結果は、ごらんのとおり、でたらめも甚だしいというのが率直な感想だ。
事件直後、オルメルト首相は「住民に退去するよう事前に通告していた」と述べていた。しかし、欧米のマスコミが幼い子供たちの遺体の映像を世界中に流す中で、このような言い訳は通じなかったのだ。
詳細な調査結果が報道されるだろうが、現時点でこのように管理人は考えている。
読売新聞はまた、以下のように伝えている。
最大の発行部数のイディオト・アハロノト紙によると、調査では、ヒズボラが、住宅にロケット弾を隠し、カナとその周辺から約150発を発射したとした。このため、イスラエル軍は、ラジオやパンフレットを通じて、住民に避難を呼びかけた上で、住宅を空爆、発射した2発のうち1発が命中したという。
中東紛争ひとまとめ
中東での今回紛争が7月12日に起きて以来のエントリーをまとめると以下のとおりです。
基本的な構図は、こちらでのべているようにイスラエル政権内の2つの流れの拮抗関係があるということでしょう。同時に重要なのは、即時停戦に反対しているアメリカの基本的な姿勢です。
下記の一連のエントリーをながめてみると、あらためてそのことが浮き彫りになるように思います。
空爆再開、一方でイスラエル首相、初めて停戦に言及 8/3
シリアと衝突ないと言えぬ -戦火拡大か? 8/2
安倍官房長官、ようやく遺憾の意を表明 ―中東紛争 7/31
「即時戦闘中止」を要求し 仏が安保理決議案 7/31
即時武装解除求めず イスラエルが軟化? 7/30
米英、レバノンに国際部隊派遣の国連決議案提出で合意 7/29
米大統領、「レバノンの民主化」支援強化の姿勢示す 7/29
安保理、非難削除し声明採択 7/28
イスラエル、レバノン攻撃継続を閣議で決定 7/28
イスラエル非難の議長声明持ち越し 7/27
イスラエル、国連施設空爆。紛争は新たな段階へ 7/27
イスラエル軍、ヒズボラ拠点包囲 空爆を再開 7/26
EUがイスラエルとレバノン南部への部隊派遣を調整 7/25
地上軍侵攻を拡大、南レバノンの村制圧 ― イスラエル7/25
レバノン首相、苦境を訴え即時介入を要請 7/20
サミット、中東問題の言及の仕方 7/18
イスラエル、レバノン全土を攻撃 7/16
イスラエル、レバノン侵攻さらに拡大 7/14
基本的な構図は、こちらでのべているようにイスラエル政権内の2つの流れの拮抗関係があるということでしょう。同時に重要なのは、即時停戦に反対しているアメリカの基本的な姿勢です。
下記の一連のエントリーをながめてみると、あらためてそのことが浮き彫りになるように思います。
空爆再開、一方でイスラエル首相、初めて停戦に言及 8/3
シリアと衝突ないと言えぬ -戦火拡大か? 8/2
安倍官房長官、ようやく遺憾の意を表明 ―中東紛争 7/31
「即時戦闘中止」を要求し 仏が安保理決議案 7/31
即時武装解除求めず イスラエルが軟化? 7/30
米英、レバノンに国際部隊派遣の国連決議案提出で合意 7/29
米大統領、「レバノンの民主化」支援強化の姿勢示す 7/29
安保理、非難削除し声明採択 7/28
イスラエル、レバノン攻撃継続を閣議で決定 7/28
イスラエル非難の議長声明持ち越し 7/27
イスラエル、国連施設空爆。紛争は新たな段階へ 7/27
イスラエル軍、ヒズボラ拠点包囲 空爆を再開 7/26
EUがイスラエルとレバノン南部への部隊派遣を調整 7/25
地上軍侵攻を拡大、南レバノンの村制圧 ― イスラエル7/25
レバノン首相、苦境を訴え即時介入を要請 7/20
サミット、中東問題の言及の仕方 7/18
イスラエル、レバノン全土を攻撃 7/16
イスラエル、レバノン侵攻さらに拡大 7/14
空爆再開、一方でイスラエル首相、初めて停戦に言及
イスラエル軍は2日、48時間の停止期限が終わったレバノン南部への空爆を再開し、全土で約50カ所を爆撃した。地上部隊も南部に数千人を投入し、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの攻撃拠点とされる数カ所の村に侵攻、戦闘をさらに拡大した。
【以上、朝日新聞】
このように、レバノン空爆を再開、地上部隊侵攻を強め戦闘を拡大する一方で、つぎのような報道もあります。依然、別のエントリーでのべた構図はかわらないようです。
イスラエルのオルメルト首相は1日夕、「我々は停戦をもたらす政治過程の始まりにいる」と述べ、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの停戦を視野に入れていることに初めて言及した。国連安保理で停戦決議の採択を探る動きが速まる中、停戦受け入れに向け国内世論の素地作りを始めた発言とみられる。
【以上、毎日新聞】
報道によれば、首相はテルアビブ郊外の大学での演説で「脅威(ヒズボラ)はかつてのようにはならない。彼らは決してイスラエルを脅かすことはできないだろう」と述べ、すでにヒズボラが弱体化し、もはやイスラエルの脅威にはなり得ないと強調したといいます。
でも、はたしてヒズボラが弱体化しているかどうか、疑ってみる必要があると私は思います。たしかにヒズボラの弱体化は、アメリカとイスラエルの当初の目的の1つであったことは否めません。
12日から今回の戦争ははじまりましたが、別のエントリーのように、米・イスラエルの思惑は短期間でヒズボラを攻め上げ、なきものにするということでした。ところが、報道によれば、地下壕を堀り地下深くに潜伏するヒズボラは並大抵では弱体化することはできないことがわかったのです。ですから、予備役の招集などはそのことを示しているのではないでしょうか。ヒズボラをまかすには、大規模地上軍と戦争の長期化が避けられなくなったのです。
イスラエルはなるほど空爆を連続していますが、この間に形勢が一気に動きヒズボラが弱体化もしくは存在そのものが危うい事態にたちいたっているとは到底、私には思えません。多方面からの情報をもとに判断しないと読み誤るかもしれません。
ヒズボラが「イスラエルを脅かすことはできない」かどうかは別にして、オルメルト首相の発言は、イスラエル政権内の2つの流れのなかでの穏健派といわれる部分の発言を現時点で代表しているにすぎないとみたほうがよいように思います(2つの流れについてはこちら)。要するに、イスラエルの対応が左右にぶれるのは政権が一枚岩でなく、ある意味でいえば政権の「もろさ」をかかえていることを証明しているともいえるでしょう。
それに何よりもアメリカの意向が現時点でどのように働いているのかが、重要だともいえます。
明確なのは国際世論です。即時停戦とイスラエルの蛮行を糾弾する世論です。
オルメルト首相が「以前と全く異なる状況下にあり、最終的に停戦をもたらす政治過程の始まりにいる」と述べざるをえないのも、決して世論を無視できないからにほかなりません。
今回発言は、報道のように「停戦受け入れの条件整備」と考えられなくもないのですが、「停戦受け入れ」を考慮せざるをえないイスラエルの立場、イスラエルを取り巻く国際環境の反映だとみることはすくなくとも間違いないような気がします。
【以上、朝日新聞】
このように、レバノン空爆を再開、地上部隊侵攻を強め戦闘を拡大する一方で、つぎのような報道もあります。依然、別のエントリーでのべた構図はかわらないようです。
イスラエルのオルメルト首相は1日夕、「我々は停戦をもたらす政治過程の始まりにいる」と述べ、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの停戦を視野に入れていることに初めて言及した。国連安保理で停戦決議の採択を探る動きが速まる中、停戦受け入れに向け国内世論の素地作りを始めた発言とみられる。
【以上、毎日新聞】
報道によれば、首相はテルアビブ郊外の大学での演説で「脅威(ヒズボラ)はかつてのようにはならない。彼らは決してイスラエルを脅かすことはできないだろう」と述べ、すでにヒズボラが弱体化し、もはやイスラエルの脅威にはなり得ないと強調したといいます。
でも、はたしてヒズボラが弱体化しているかどうか、疑ってみる必要があると私は思います。たしかにヒズボラの弱体化は、アメリカとイスラエルの当初の目的の1つであったことは否めません。
12日から今回の戦争ははじまりましたが、別のエントリーのように、米・イスラエルの思惑は短期間でヒズボラを攻め上げ、なきものにするということでした。ところが、報道によれば、地下壕を堀り地下深くに潜伏するヒズボラは並大抵では弱体化することはできないことがわかったのです。ですから、予備役の招集などはそのことを示しているのではないでしょうか。ヒズボラをまかすには、大規模地上軍と戦争の長期化が避けられなくなったのです。
イスラエルはなるほど空爆を連続していますが、この間に形勢が一気に動きヒズボラが弱体化もしくは存在そのものが危うい事態にたちいたっているとは到底、私には思えません。多方面からの情報をもとに判断しないと読み誤るかもしれません。
ヒズボラが「イスラエルを脅かすことはできない」かどうかは別にして、オルメルト首相の発言は、イスラエル政権内の2つの流れのなかでの穏健派といわれる部分の発言を現時点で代表しているにすぎないとみたほうがよいように思います(2つの流れについてはこちら)。要するに、イスラエルの対応が左右にぶれるのは政権が一枚岩でなく、ある意味でいえば政権の「もろさ」をかかえていることを証明しているともいえるでしょう。
それに何よりもアメリカの意向が現時点でどのように働いているのかが、重要だともいえます。
明確なのは国際世論です。即時停戦とイスラエルの蛮行を糾弾する世論です。
オルメルト首相が「以前と全く異なる状況下にあり、最終的に停戦をもたらす政治過程の始まりにいる」と述べざるをえないのも、決して世論を無視できないからにほかなりません。
今回発言は、報道のように「停戦受け入れの条件整備」と考えられなくもないのですが、「停戦受け入れ」を考慮せざるをえないイスラエルの立場、イスラエルを取り巻く国際環境の反映だとみることはすくなくとも間違いないような気がします。
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