曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

災害政治利用現地視察より川内原発運転停止命令

2016年04月16日 19時29分34秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

                   

 

「植草一秀の『知られざる真実』」

                             2016/04/16

災害政治利用現地視察より川内原発運転停止命令

               第1411号

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昨日のブログ記事、メルマガ記事に

1596年に発生した慶長伊予地震、慶長豊後地震、慶長伏見地震について記
述した。

420年前のことだ。

1596年9月1日に、愛媛の中央構造線・川上断層セグメント内M7.0規
模の地震が発生。

3日後の9月4日に、豊予海峡を挟んで対岸の大分でM7.0-7.8の慶長
豊後地震(別府湾地震)が発生。

この豊後地震の震源とされる別府湾-日出生断層帯は、中央構造線と連続ある
いは交差している可能性があるとされている。

さらにその翌日の9月5日、これらの地震に誘発されたと考えられるM7.0
-7.1の慶長伏見地震が京都で発生。

「こうした連鎖、連動関係に十分な警戒が求められる」

と記述した。

そして、4月14日のM6.5の地震に続き、4月16日午前1時25分頃
に、M7.3の大地震が発生した。

熊本市では震度6強の強い揺れが観測された。

気象庁は4月14日の地震を4月16日の地震の「前震」とし、4月16日の
地震を「本震」であるとの「訂正」を発表した。

熊本ではさらに、
 

午前1時46分頃に 震度6弱

午前3時55分頃に 震度6強

午前9時48分頃に 震度6弱

の地震が観測された。



地震の震源は熊本、阿蘇、大分に分散している。

しかし、共通している点は、これらのすべてが

「中央構造線」

上で発生していることである。

1596年の

慶長伊予地震、慶長豊後地震、慶長伏見地震

は4日以内に連続して発生したものであるが、共通点は、これらの地震が

「中央構造線」

上で発生していることだ。

日本列島を縦断する

「中央構造線」。

この「活断層」が活動を活発化させていると考えられる。

阿蘇山が小規模噴火したが、当然、因果関係があると考えるべきである。

熊本から離れた地域でも、中央構造線上の地域では、連動する大規模地震の発
生を警戒するべきである。

とりわけ、愛媛県の伊方原発と鹿児島県の川内原発は、この中央構造線上、あ
るいは、間近に立地しており、特段の警戒が求められる。



私たちは地図で位置を確認するから、九州と四国、本州を別のものと勘違いし
てしまいやすい。

しかし、離れているのは陸地の低いところに水が集まって、これが「海」と呼
ばれているからだ。

しかし、この水たまりを除外して考えれば、全部つながっている。

そのつながっている地球の表面に亀裂が走っている。

これが「断層」と呼ばれるもので、この「断層」が時折ずれる。

この「ずれ」が地震である。

九州の八代湾から大分湾にかけて断層が走り、この断層が四国北部を西南西か
ら東北東に通過し、さらに淡路、京都につながっている。

九州の川内原発のあたり、愛媛県の伊方原発あたりで、大地震が発生する可能
性は十分にある。



4月14日の地震で観測された地震加速度は、昨日記事に記述したように、

今回の地震による揺れの強さは、

1580ガル

だった。

http://goo.gl/sIGaMA

この地震動は、

九州電力川内原発の耐震性能基準規制値 620ガル

をはるかに上回る。

四国電力伊方原発の耐震性能基準は 570ガルである。

福島の原発事故を受けて、規制基準は厳格化された。

これを安倍政権は

「世界でもっとも厳しい規制基準」

だと自画自賛しているが、今回のM6.5の地震によって観測された1580
ガルの揺れをはるかに下回る。

これで「安全」などと言うならおへそでお茶が沸く。

川内原発は直ちに運転を中止するべきだ。



九州電力川内原発は、鹿児島県薩摩川内市に所在する。

川内市では1997年5月13日に発生した地震で震度6弱の揺れを観測して
いる。

川内原発も中央構造線上、あるいは、そのごく近くに立地していると考えられ
る。

原発の耐震基準は、明らかに低すぎる。

日本では2008年6月14日に発生した宮城岩手内陸地震で、

4022ガルの地震動が観測されている。

したがって、全国の原発の耐震性能基準は、少なくともこの4022ガルを上
回るものでなければならない。

ところが、

川内原発は 620ガル

伊方原発は 570ガルだ。

これでも、福島原発事故後に引き上げられた。

安倍政権が自画自賛する

「世界でもっとも厳しい規制基準」

だ。

川内原発は 372ガル から 620ガルに

伊方原発は 450ガル から 570ガルに

引き上げられた。



ところが、

東京電力柏崎刈羽原子力発電所1~4号機

だけは、

450ガル から 2300ガルに

一気に引き上げられた。

元の水準は他の原発を変わらなかったのに、これだけが例外的に突出して高い
水準に引き上げられたのだ。

その理由は、

2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震によって、東京電力柏崎刈
羽原子力発電所第3号機で、

2058ガル

の地震動が観測されてしまったことにある。

だから、新しい規制基準では、東京電力柏崎刈羽原子力発電所1~4号機だ
け、耐震性能基準が

2300ガル

に設定されたのである。



東京電力柏崎刈羽原子力発電所5~8号機は、

450ガル から 1209ガル に引き上げられた。

5~8号機の基準が低く設定された理由を合理的に説明することはできない。

2008年に4022ガルの揺れが観測され、

2007年の地震で原発敷地内で2058ガルの揺れが観測され、

今回の4月14日の地震で1580ガルの揺れが観測されている。

実際に強い揺れが観測された柏崎刈羽原発の耐震性能基準だけが実際に観測さ
れた揺れの水準に引き上げられ、それ以外の原発の耐震性能基準はほとんど引
き上げられていない。

このような不誠実な姿勢を、ほとんどの国民が知らされていない。

日本列島を縦断する巨大な活断層が活動を活発化させている疑いが強い。

このために、地震と火山の活動が活発化している疑いが強い。



安倍首相は現地が混乱しているにもかかわらず、4月16日に現地を視察する
予定を発表した。

災害対策を政治的アピールとして利用しよとしたのだと思われる。

ところが、熊本県で余震が続くことが確認されると、突然、現地視察を取り止
めてしまった。

我が身の安全を優先したのだろう。

こうした自己の利益優先の政府の姿勢は、国民の不信感を強めるだけのもの
だ。

現地の視察が必要と考えるなら、余震が続いている状況の方が、さらに視察が
必要ということになるのではないか。

本来は、そのような視察よりも、川内原発の運転中止を命じることの方がはる
かに重要性が高い。




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チェルノブイリの教訓を生かそう!脱原発世界ニュース2016vol.15

2016年04月16日 18時12分42秒 | 脱原発!原発のない社会の実現を目指せ

        

 

Nuclear Free Now 脱原発世界ニュース2016vol.15
http://npfree.jp
2016.4.16
世界の原発の動きはここでチェック!

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◆注目のトピックス
【イベント】4/16-「貝原浩が遺したチェルノブイリ・スケッチ」
【記事要約】「英国政府、再生可能エネルギーへのシフト」
【世界の脱原発】韓国が原発の故障予防に早期警報システム導入へ
【首長会議】4/17「周辺自治体の同意権とは」伊万里市長を応援しよう!
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1986年4月26日、ウクライナのチェルノブイリ原発事故が起きてから今年で30年目を迎えます。同事故では強制移住を余儀なくされた多くの人とともに、現場で作業を行い病気となり亡くなっていく方々、そして甲状腺ガンになる子どもたちが生まれました。国内でもチェルノブイリや福島を考えるイベントが開催されます。ぜひご参加ください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 イベント 4/16-「風しもの村 原画展
             貝原浩が遺したチェルノブイリ・スケッチ」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
チェルノブイリ原発事故後のベラルーシで生きる人たちを描いた画家・貝原浩さん(1947~2005年)の作品展が開催されます。貝原さんは事故から6年後のに初めてベラルーシを訪問し、放射能汚染により立ち入り禁止区域となった故郷で暮らす人たちをスケッチしました。
 
■日時:4月16日(土)~26日(火) 12:00~19:00
(トークイベントのある17日・23日・24日の終了時間は異なります)
■会場 :ギャラリー古藤 (東京都練馬区栄町9-16)
■主催 :福島原発事故緊急会議
■詳細:http://kaiharaten.exblog.jp/

■「原発事故後のベラルーシ描く 練馬で16日から貝原浩さん原画展」(4月14日 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201604/CK2016041402000184.html

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 イベント 4/26-「チェルノブイリ原発事故から30年
               ~被害解明と救済の道筋を見つめる~」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
事故後5年のドキュメンタリー映像を振り返りながら、チェルノブイリ被害調査・救援女性ネットワークの吉田由布子さんがお伝えします。また、保養支援の現場からみえてきたことについて、チェルノブイリ子ども基金顧問の黒部信一さんが、さらに、福島原発事故被害者のつながりの意義を、「311甲状腺がん家族の会」副代表世話人の飛田晋秀さんが語ります。

■日時:4月26日(火)13:00~15:30 開場12:30
※12:30からロビーにて通行証を配布いたします。
■会場:参議院議員会館B107 (定員78名)
■参加費:500円 (学生・FoEサポーターは無料)
■主催:FoE Japan
■詳細:http://www.foejapan.org/energy/chernobyl/160426.html

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 世界の脱原発 「英国政府、再生可能エネルギーへのシフト」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(2015年11月17日 THE WALL STREET JOURNAL)http://www.wsj.com/articles/u-k-government-expected-to-shift-policy-on-support-for-renewable-energy-1447804862
英国のエネルギーと気候変動省長アンバー・ルッド氏は、英国の新しいエネルギー政策の一環として、自然ガスを国のメインのエネルギー源にするという趣旨のスピーチを行った。同氏は石炭エネルギーを天然ガスに変え、コスト的にも効率的でCO2排出も低下できると述べた。次の10年で英国はこの目標に向けて全力で取り組むという。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 世界の脱原発 韓国が原発の故障予防に早期警報システム導入へ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
■「原発の故障予防に早期警報システム導入へ 韓国政府が対策」(4月6日 朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/06/2016040602565.html

■「福島第一原発の廃炉テーマに国際フォーラム開催」(4月10日 NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160410/k10010473981000.html

■「原発安全、規制当局より事業者が前に 米専門家が助言」(4月11日 日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO99379970X00C16A4000000/

■「世界で高まる核テロの危険性、日本の原発の対策は十分か? 外と中からの攻撃への備え」(4月13日)
http://newsphere.jp/national/20160413-2/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 首長会議 4/17「周辺自治体の同意権とは」@佐賀
      伊万里市長を応援しよう!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
4月17日、周辺自治体の同意権に関する勉強会を首長会議が行います。
当日参加も可能ということですので、ぜひご参加ください!

■日時:4月17日(日)
<年次総会>10時~11時30分(開場 9時40分)
<勉強会> 12時30分~14時30分
「周辺自治体の同意権とは~原発再稼働問題から探る~」
地元からのご挨拶
 塚部芳和 伊万里市長
 江里口秀次 小城市長(脱原発をめざす首長会議会員)
講師:嘉田 由紀子氏(元滋賀県知事/脱原発をめざす首長会議顧問)
   金井 利之氏 (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
<記者会見> 14時30分~15時
■会場:佐賀県伊万里市民センター 文化ギャラリー(最寄り駅:伊万里駅)
■詳細:http://mayors.npfree.jp/?p=4455

■会員(現職、元職)や賛助会員(企業、団体等)、賛同カンパを募集中!
http://mayors.npfree.jp/?cat=19

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