セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「モネ・ゲーム」

2013-05-19 12:34:04 | 映画感想
 昨日は映画が終わった夕方からAM2:00まで久々の飲みまくり会、さっきまで頭痛が・・・。(笑)

 「モネ・ゲーム」(「GAMBIT」2012・米)
   監督 マイケル・ホフマン
   脚本 ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
   音楽 ロルフ・ケント
   出演 コリン・ファース
       キャメロン・ディアス
       アラン・リックマン
       トム・コートネイ

 「泥棒貴族」(1966年 S・マクレーン M・ケイン)のリメイクという事なのですが、
残念ながら元ネタの方は未見です。

 モネの贋作を、いかに自分のボスに掴ませるか、という話。

 一言で言えば肩の凝らない作品で、90分、それなりに楽しめると思います。
 残るものは殆んどありませんが。(笑)
 1960年代のハリウッド・コメディの香りが漂ってますね。
 「ピンクの豹」、「おしゃれ泥棒」、「昼下がりの情事」、「シャレード」、H・マンシーニの音楽。
 元ネタではM・ケインが演じた役をC・ファースが演じてる訳ですけど、情けないけど強かで策略家でも
ある、というバランスは取れてたと思います、ただ、コメディとしては固いかな。
 ヒュー・グラントみたいな、すっ呆けた情けなさが、もう少し欲しい気がします。
 ボス役のA・リックマンは中々の存在感で好演。
 少佐役のT・コートネイも好演だけど、もう少し出番が有っても良かった気がします、只、この人の
ナレーションは必要無かった。
 キャメロン・ディアスなんですが、この役、別にディアスじゃなくても・・・。(笑)
 筋肉系のテキサス女が出来れば誰でも良い訳で、ファースとのバランス、ネームバリューが欲しかった
という事でしょうか。
 
 何故か、この手の作品に付き物の「ロマンス」風味は綺麗にスルーしていますから、その辺を期待すると
アテが外れます。
 また、品の無い「笑い」も幾つか。(今時、「屁」で笑いをとるとは・・・)
 最後に、ハリウッドも随分と日本人の描き方が上手くなってきやがりました。(笑)
 (あの通訳、僕の友人の喋り方(セールストーク)に良く似てた)

※元ネタ作品がDVDになったら、観てみたいです。
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5 コメント

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こんばんは☆ (miri)
2013-05-19 18:58:12
頭痛、いかがですか?
今夜はおとなしく「休肝日」と まいりましょう~。

私も昨日見てきたんですよ~!!! これがホントの「ブログ DE 封切り公開ロードショー」☆
朝の回でお昼にワイン飲み過ぎてふら~っとしました(笑)。 もちろん今夜は休肝(爆)。

>残るものは殆んどありませんが。(笑)

あ、そうでしたか?
私は彼女が何も知らないまま「小さいけど本物」を抱きしめて帰って、
あのトレーラーの中で(引っ越すかも?)その絵を見ながら“楽しかった数日間”を思い出して
鳥をサバいて(これも変わるかな~?)ばあちゃんと毎日暮らす・・・
その姿が浮かんで本当に温かい気持ちになりました♪

>この役、別にディアスじゃなくても・・・。(笑)

私は彼女でなければならなかったと思います。
彼(とボス)の年齢が高いので、あんまり若いお姉ちゃんではね~!
といって生活感しみ出す女優さんでは・・・そう思うと、ピッタリだと思います!

>「ロマンス」風味は綺麗にスルーしていますから

多分下手な人がやると、コレを変なふうに入れて、時間も2時間超えて・・・と思うと
この作品の場合、ちょっと「?」という点を残して、上手に見せているように思いました。

>(今時、「屁」で笑いをとるとは・・・)

ごめんなさい、私ツボで(大爆)。
周りの誰も笑っていなかったけど・・・あぁ~お下品な私・・・!

>ハリウッドも随分と日本人の描き方が上手くなってきやがりました。(笑)

これね~私、あのシーンまでは怒っていたんですよ、怒り心頭、みたいな。
でもあのシーンで溜飲が下がり、私も「うまくやりやがった」と思いました♪

>※元ネタ作品がDVDになったら、観てみたいです。

あ、やっぱり探しますよね~???
私はあんまり台詞の細かいこと気にしないので、原語版が安かったのでポチりました☆

最後に、これだけは、どうしても、言いたい!!!
おおむね全員良かったけど 「好演だったのは、コーエン兄弟でしたよね~!!!」
奴らの脚本で、多分初めて良いと思えた作品で、演技まで見られて楽しかったです♪

長々すみません、簡潔に書かれた記事で、特に大層ではなかったけど
まぁまぁ良かったこの作品への、鉦鼓亭さんの想いが感じられました。
返信する
普通に面白かったです (鉦鼓亭)
2013-05-19 22:30:28
 miriさん、こんばんは

ホント、奇遇ですね!
事情が有り、軽くて面白そうな映画を探してたんですよ。

あの「小さな絵」のエピソードは良かったです。
これが無かったら後味が悪いでしょうね。

ディアス>復帰して3年なので、余り、これという女優さんは解からないのですが。
この役の条件は、
・ファース、リックマンの真ん中に居てバランスの取れる人。
・常識はあれど教養はそれほどで、陽気なアメリカ女。
・ロデオショーに出てると納得できる身体。
ディアスだと「華がありすぎ」な気がするんですけど、逆に彼女のような「華」がないと、かなり地味な作品になってしまうかもしれませんね。

ロマンス>ビジネス・ライクな話でしたね。
これを上手く入れられれば、もっと潤いのある作品になった気がします。

屁(笑)>こちらは、結構、笑声がありましたよ。
只、僕は品の無い一発芸は余り好きじゃないんです。
上手に作られた三段オチのような「笑い」が好きで、そこにウィットが入れば「言う事なし」です。
「屁」はともかく、「噛み煙草」は嫌でした。
(「屁」のシーン辺りは、「昼下がりの情事」を思い出していました)

日本人>あ~、又、やってる、進歩ねえ奴らだなと思ってたんですがね。(笑)
オチ前の、ああいう描き方の場合、僕は湯気立てるより嗤ってしまいます。
それにしても、テキサスの田舎女でさえ日本人の扱い方を知ってるなんて、カラオケの威力恐るべし。
(実は昨日、10時から2時まで、僕もカラオケ三昧~爆)

DVD>原語版をポチッですか、それは凄い。
僕は日本版を待ちます。(笑)

「好演だったのは、コーエン兄弟でしたよね~!!!」
>miriさん、ギャグを言う方だったんですね、初めて知った。(笑)
コーエンは、今回初で顔知りませんでした・・・。(汗)
「二人組み」はホテルマンしか居なかったから、もしかして、あの二人がそうだったんですか。

まぁまぁ良かったこの作品>ピッタシ!(笑)

今日は完全休肝日で完全休養日です。
返信する
追伸 (鉦鼓亭)
2013-05-19 22:35:48
日本人>「グッパイガール」の日本人みたく日本語台詞が棒読みじゃなく、ちゃんと芝居になってたのは良かったです。
返信する
観たいと思ってはいたのですが・・・ (マミイ)
2013-05-20 05:36:18
> 「泥棒貴族」(1966年 S・マクレーン M・ケイン)のリメイクという事なのですが
コレは知りませんでした。
オリジナルの方は一度テレビで観たことがありますが
強固な警備の中からいかにして完璧にお宝を盗み出すか
・・・・をM・ケインが妄想して実行してはずっこけるってお話だったと思います。
(変な書き方になっちゃいましたが、おもしろかったです。)

オリジナルでもロマンスって感じはなかったと思います。
(一度観ただけなので記憶があいまいですが(^^;)

近いうちに観に行って再コメントしたいですが、
映画館に行けるかどうかはまだ未定です。
返信する
気楽に観るのがイイと思います (鉦鼓亭)
2013-05-20 23:39:29
 マミイさん、コメントありがとうございます

「泥棒貴族」>僕は知らなかったのですが、ちょこちょこ調べてみると評判高いんですよ、かなりオリジナルが気になってきました。(笑)

そうなんだ、オリジナルの方もロマンス無しなんですね。
参考になりました!

‘60年代テイストが好きな人向けの作品かもしれません。
全体的にB・エドワーズっぽい感じがしました。
(音楽もH・マンシーニを意識してた気がします)
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