セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「CORD WAR あの歌、2つの心」

2019-07-14 16:28:54 | 映画感想
 「CORD WAR あの歌、2つの心」(「ZIMNA WOJNA」、2018年、ポーランド・フランス・イギリス)
   監督 パヴェウ・パヴリコフスキ
   脚本 パヴェウ・パヴリコフスキ  ヤナッシュ・クヲウァツキ
   撮影 ウカシュ・ジャル
   音楽 マルチン・マセッキ
   出演 ヨアンナ・クーリグ
      トマシュ・コット
      ボリス・シィツ

 その地政学的位置の為、ナチス・ドイツ、連合国、ソビエトに蹂躙、翻弄されたポーランド。
 1949年、ソビエト連邦の衛星国となった国で、ボーランド共産党は愛国心による祖国統一への一助として民族舞踊を利用しようと、音楽家に各地方に埋もれてる才能を発掘するよう命じる。
 やがて結成されたマズルカ舞踏団、その過程でヴィクトルとズーラは出会った・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=6Okgr00Wa08

 「CORD WAR」とは直接的には東西冷戦が始まった時代背景を意味しますが、一筋縄ではいかない一組の男女の心のアヤを指し示すものと僕は感じました。
 約15年に渡る「腐れ縁」の物語。
 そして、2018年に創られたポーランド製の「浮雲」(成瀬巳喜男監督、1955年)。勿論、話も設定も全然違いますが、時代はかなりの部分重なっています。
 重みに於いては「浮雲」の勝ちかなと思うけど、120分の「浮雲」に対し、こちらは90分で上手く纏めてるから観やすいのはこちらかもしれません。
 「浮雲」が好きな方の感想を聞いてみたい、そんな作品でした。

 R1.7.14
 ヒューマントラストシネマ有楽町
 
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