「桐島、部活やめるってよ」(2012年、日本)
監督 吉田大八
原作 朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」
脚本 喜安浩平 吉田大八
撮影 近藤龍人
音楽 近藤達郎
編集 日下部元孝
出演 神木隆之介
橋本愛
東出昌大 山本美月
清水くるみ 落合モトキ
大後寿々花 鈴木伸之
(この部分、ネタバレにつき注意!)
県高校バスケット代表にも選ばれる実力を持ち、男前で学力優秀な桐島がバスケット部を、突然、辞めた、その噂は瞬く間に学年に拡がっていく。
親しい人達さえ一言の相談、報告もなく音信不通となった事で、友人関係、男女関係、女同士、様々な関係が化学反応を起こしだし砂上の楼閣であった彼ら彼女らの現状が崩壊に向かっていく。
その反応が沸点に達した時、桐島から一番遠い存在であった文化部の映画部という冷水と衝突、爆発・崩壊となる、が、それはリセットボタンであり、新しい関係が再び構築されていくのだろう・・・。
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予告編 https://www.youtube.com/watch?v=5IikPUtcOAs
高校、大学、専門学校、一生の友人は、こうやって出会い、時にぶつかり合い、解り合って出来るものなんだよね。
一つの出来事を幾つもの角度を使って其々の人間性を浮かび上がらせていく、「羅生門スタイル」のバリエーションで目新しさはないけど、子供と大人、どちらでもない不安定な情緒で生きてる高校生達をリアリスティックに描いていて秀逸な群像劇だと僕は思います。
高校生活。部に熱中する生徒達、距離を置いて帰宅専門の生徒達、どちらともない人達、多数の登場人物たちは、其々の何処かに自分の過去と被さるものがあるんじゃないでしょうか、勿論、判り易く描く映画と違い現実は、もっと複雑で情念の絡み合う世界だとしても類型として外れてはいない。
あの不安定な生身の高校生達が本当によく描けていて、それを使って「やり直せる時期」を非常に上手く描いていると感じました。
僕は中学・高校と男子校だったし、体育会系、文化部系、優秀、凡才のヒエラルキーに無頓着で、この映画に描かれるようなヒエラルキーは、それ程、感じずに過ごしました。(水泳部>ブラスバンド部>野球部に予算が重点的にいってたのは常識だけど、だから、何?と)
僕たちは、所謂、「しらけ世代」の真っ只中なもんで、同期の水泳部の生徒がオリンピックに行こうがなんだろうが「凄いね」で終わっちゃってたし・・・。(汗~高校だけで2500人以上も居れば、知らない人は知らない人でしかなかった)
それでも、あの頃を思い出させるモノがこの作品には一杯有ると思っています、何より、映画として面白いし良く出来てる。只、男子校目線で言えば、一言、「共学って怖い、男子校で良かった」(笑)
※タイトルにもなってる「桐島」はあくまでダミーで、映画では、らしき人物が逆光の中で一瞬すれ違うだけ。
しかし、登場しない人物が物語を動かしていくのは、ヒッチコックの「レベッカ」を彷彿させます。
※僕自身は帰宅部とどちらでもないの中間、高3の時、自分達で立ち上げた「鉄道部」に属すも内紛で反乱軍に加わりました。当時の友人達は鉄道部、ワンゲル、風紀委員会、放送部、生徒会と多彩で昼休み、放課後は校舎屋上で屯してました。
※今年、上半期、日本で一番嫌われた人間と高3の時、E組で同クラスだったけど殆ど記憶がない、親友が卒業写真のちょうど2列前に居るって教えてくれました。同じクラスだし(63人)、何回も話したと思うけど何も憶えてない、3年で初めて会った気がしないから、その前にも同クラスだったかもしれない、小柄で目立たなかった気がするんだよね・・・。(僕の出身高校にあの部はない・・同期で同じ高校というのは知ってたけど、親友に知らされるまで同じクラスだったとは(笑))
H30.7.16
DVD
監督 吉田大八
原作 朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」
脚本 喜安浩平 吉田大八
撮影 近藤龍人
音楽 近藤達郎
編集 日下部元孝
出演 神木隆之介
橋本愛
東出昌大 山本美月
清水くるみ 落合モトキ
大後寿々花 鈴木伸之
(この部分、ネタバレにつき注意!)
県高校バスケット代表にも選ばれる実力を持ち、男前で学力優秀な桐島がバスケット部を、突然、辞めた、その噂は瞬く間に学年に拡がっていく。
親しい人達さえ一言の相談、報告もなく音信不通となった事で、友人関係、男女関係、女同士、様々な関係が化学反応を起こしだし砂上の楼閣であった彼ら彼女らの現状が崩壊に向かっていく。
その反応が沸点に達した時、桐島から一番遠い存在であった文化部の映画部という冷水と衝突、爆発・崩壊となる、が、それはリセットボタンであり、新しい関係が再び構築されていくのだろう・・・。
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予告編 https://www.youtube.com/watch?v=5IikPUtcOAs
高校、大学、専門学校、一生の友人は、こうやって出会い、時にぶつかり合い、解り合って出来るものなんだよね。
一つの出来事を幾つもの角度を使って其々の人間性を浮かび上がらせていく、「羅生門スタイル」のバリエーションで目新しさはないけど、子供と大人、どちらでもない不安定な情緒で生きてる高校生達をリアリスティックに描いていて秀逸な群像劇だと僕は思います。
高校生活。部に熱中する生徒達、距離を置いて帰宅専門の生徒達、どちらともない人達、多数の登場人物たちは、其々の何処かに自分の過去と被さるものがあるんじゃないでしょうか、勿論、判り易く描く映画と違い現実は、もっと複雑で情念の絡み合う世界だとしても類型として外れてはいない。
あの不安定な生身の高校生達が本当によく描けていて、それを使って「やり直せる時期」を非常に上手く描いていると感じました。
僕は中学・高校と男子校だったし、体育会系、文化部系、優秀、凡才のヒエラルキーに無頓着で、この映画に描かれるようなヒエラルキーは、それ程、感じずに過ごしました。(水泳部>ブラスバンド部>野球部に予算が重点的にいってたのは常識だけど、だから、何?と)
僕たちは、所謂、「しらけ世代」の真っ只中なもんで、同期の水泳部の生徒がオリンピックに行こうがなんだろうが「凄いね」で終わっちゃってたし・・・。(汗~高校だけで2500人以上も居れば、知らない人は知らない人でしかなかった)
それでも、あの頃を思い出させるモノがこの作品には一杯有ると思っています、何より、映画として面白いし良く出来てる。只、男子校目線で言えば、一言、「共学って怖い、男子校で良かった」(笑)
※タイトルにもなってる「桐島」はあくまでダミーで、映画では、らしき人物が逆光の中で一瞬すれ違うだけ。
しかし、登場しない人物が物語を動かしていくのは、ヒッチコックの「レベッカ」を彷彿させます。
※僕自身は帰宅部とどちらでもないの中間、高3の時、自分達で立ち上げた「鉄道部」に属すも内紛で反乱軍に加わりました。当時の友人達は鉄道部、ワンゲル、風紀委員会、放送部、生徒会と多彩で昼休み、放課後は校舎屋上で屯してました。
※今年、上半期、日本で一番嫌われた人間と高3の時、E組で同クラスだったけど殆ど記憶がない、親友が卒業写真のちょうど2列前に居るって教えてくれました。同じクラスだし(63人)、何回も話したと思うけど何も憶えてない、3年で初めて会った気がしないから、その前にも同クラスだったかもしれない、小柄で目立たなかった気がするんだよね・・・。(僕の出身高校にあの部はない・・同期で同じ高校というのは知ってたけど、親友に知らされるまで同じクラスだったとは(笑))
H30.7.16
DVD
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