【脱英雄譚】【反英雄譚】【ヒロインとは何か?】
▼間違えた道のヒーローとヒロインたち~『Fate/Zero』とか『めだかボックス』とか…
(↑)先日書いた『間違えた道のヒーロー』に関する記事で、方さんのコメントが非常に興味深かったので取り上げておきます。僕自身の『姫属性』という言葉の認識/扱い方の差異や、『罪と罰』のようなタイプの主人公を同様に『お姫様』とするか?まあ、後、単純に男性キャラをそう呼ぶか?w…と言った懸念がありますが、彼ら(彼女ら)を“お姫様”と捉える視点を持つのは、かなり『面白い』と思います。
前回の記事の中で、僕は彼らの共通項をいくつか挙げたのですが、「彼らは一様に救いを求めている」という点の意識が抜けていたなと思っています。これは僕が挙げた他項を圧して重要な項だと思います。(『AngelBeaats!』の立華かなでが違うという意見もありそうですが……まあ、置いておいて)あるいは観客が「彼らが最後には救われる事を期待する」キャラという言い方もできますが、どこか彼らは………まあ「自分は、自分が救う!」という体で決然と行動しているのですが……、どこか、「誰か僕を救ってくれ!!」という絶叫が聞こえて来るキャラたちに僕は思っていて、その感覚が“お姫様”という指摘になり、それは彼らを構成する重要過ぎるポイントに思えます。…“男ヒロイン”とでも言えばいいのかな?文字通り、どこか女々しいとも言えそう。
一方、ヒロインたちについては、既に“王子様”が来るという指摘をしているのですが、ちょっと言葉で述べただけというか…覚醒が足らなかった(汗)彼女たちは「隠されたお姫様」なんですね。お姫様である事が隠されている…。それは「お姫様って一体何をしていたの?何を思っていたの?」問題に対する回答と言うか…。ちょっと僕の中で『お姫様問題』あるいは『お姫様と女戦士の問題』というテーマがあって、これに繋がってくる話ですね。
そこから考えると、彼女らがその“お姫様”を完うするために、その物語が隠される意味が分かるというか……お姫様の物語というのは本来見えない事によってお姫様足りうるというか…(見えて、それが波乱に満ちたものなら、それは女戦士の物語になる?)まあ、ここらへんの話は、また改めて積んで行こうと思いますが、彼女らを観て行くのによい視点に思えます。
しかし、そうやって考えて行くと彼ら彼女らを一度『間違えた道のヒーロー』として一括りにしましたが、やはり、物語構造のベースとして別れて行きそうですね。彼ら彼女らが「間違えた道のまま突っ走っている」事、「救いを求めている」事は、共通項で(あと、男キャラたちは“ヒロイン”っぽい?w)、そこには何かしかの意味があると思いますが、その後の物語構造としては分化しているようです。単純に言えば男キャラくんたちの方は「その素性が隠されてはいない」ので。
今日の所はこのくらいで。この話はまた改めて進めて行きたいですね。
▼間違えた道のヒーローとヒロインたち~『Fate/Zero』とか『めだかボックス』とか…
(方さんのコメント)
現代的なお姫様属性なんじゃないかとも思えます。
現代の作品では女性キャラであっても単に受動的であれば「いや、お前動けよ」と不満を抱かれるでしょうし、男性キャラなら言わずもがなですから、目一杯行動した上で行き詰まっているキャラ像がヒロインの立ち位置に収まってくるのではないでしょうか。明確にヒーローの存在しない世界において右往左往する人間像でもあるのでしょう。
(↑)先日書いた『間違えた道のヒーロー』に関する記事で、方さんのコメントが非常に興味深かったので取り上げておきます。僕自身の『姫属性』という言葉の認識/扱い方の差異や、『罪と罰』のようなタイプの主人公を同様に『お姫様』とするか?まあ、後、単純に男性キャラをそう呼ぶか?w…と言った懸念がありますが、彼ら(彼女ら)を“お姫様”と捉える視点を持つのは、かなり『面白い』と思います。
前回の記事の中で、僕は彼らの共通項をいくつか挙げたのですが、「彼らは一様に救いを求めている」という点の意識が抜けていたなと思っています。これは僕が挙げた他項を圧して重要な項だと思います。(『AngelBeaats!』の立華かなでが違うという意見もありそうですが……まあ、置いておいて)あるいは観客が「彼らが最後には救われる事を期待する」キャラという言い方もできますが、どこか彼らは………まあ「自分は、自分が救う!」という体で決然と行動しているのですが……、どこか、「誰か僕を救ってくれ!!」という絶叫が聞こえて来るキャラたちに僕は思っていて、その感覚が“お姫様”という指摘になり、それは彼らを構成する重要過ぎるポイントに思えます。…“男ヒロイン”とでも言えばいいのかな?文字通り、どこか女々しいとも言えそう。
僕は、彼女たちの事は、物語中の世界の複雑さを体現/吸収する特異点のような存在に観ていて、こうして(3対3合コンみたいに)並べてみたものの……世界の在り様を見せる“彼女ら”と、世界に個人で主体的に挑む“彼ら”とでは、そもそもレイヤーが違ってあまり共通項的に語れないなあ……まあ、いいやw とにかく「何か感じるので」このまま並べる所まで書いて後、しばらく寝かせちゃえ…。
くらいに考えて記事を書き始めたのですが…ちょっと、今、共通項がティンときた!(゜∀゜)
彼ら、彼女らは、「間違えた道のまま突っ走っている」事が共通していると言えそうです。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、球磨川禊、衛宮切嗣、暁美ほむら、立華かなで、そしてベアトリーチェは、間違った判断をし、間違った決断に至り、しかし強い信念のもと「自らを信じて」一心不乱にその物語を駆け抜けている。
しかし、「元々、間違った判断なので、いつまで経っても、どんなにがんばっても、自分たちの望む場所にたどり着けない」のですよね……そういうキャラたちだと言えます。…ヒロインたちは、その抜け出せない場所に“王子様”が現れて救い出してくれるという展開がついて来るようです。
一方、ヒロインたちについては、既に“王子様”が来るという指摘をしているのですが、ちょっと言葉で述べただけというか…覚醒が足らなかった(汗)彼女たちは「隠されたお姫様」なんですね。お姫様である事が隠されている…。それは「お姫様って一体何をしていたの?何を思っていたの?」問題に対する回答と言うか…。ちょっと僕の中で『お姫様問題』あるいは『お姫様と女戦士の問題』というテーマがあって、これに繋がってくる話ですね。
そこから考えると、彼女らがその“お姫様”を完うするために、その物語が隠される意味が分かるというか……お姫様の物語というのは本来見えない事によってお姫様足りうるというか…(見えて、それが波乱に満ちたものなら、それは女戦士の物語になる?)まあ、ここらへんの話は、また改めて積んで行こうと思いますが、彼女らを観て行くのによい視点に思えます。
しかし、そうやって考えて行くと彼ら彼女らを一度『間違えた道のヒーロー』として一括りにしましたが、やはり、物語構造のベースとして別れて行きそうですね。彼ら彼女らが「間違えた道のまま突っ走っている」事、「救いを求めている」事は、共通項で(あと、男キャラたちは“ヒロイン”っぽい?w)、そこには何かしかの意味があると思いますが、その後の物語構造としては分化しているようです。単純に言えば男キャラくんたちの方は「その素性が隠されてはいない」ので。
今日の所はこのくらいで。この話はまた改めて進めて行きたいですね。