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2009-01-24:バビル2世

2009年01月24日 | アニメ


バビル2世コンプリート。1973年制作。忘れられない東映の傑作アニメです。確か神谷明さんの初主演作品でしたよね。ロデム、ポセイドン、ロプロスは元より、殺人ロボット・バランや、ヨミ様がわりと気に入っている岩石巨人ゴーリキなど、堪らないロボットキャラクターが沢山出てくるのですが(というか、EDでバビルを殴ろうとするロボット兵士の時点で僕は大好きw)中でも本当に大のお気に入りなのが、ヨミ様の魔王号とも言うべき、対バビルの塔攻略用重爆撃戦機=V号ですね。これ「私の愛した悪役たち」でも取り上げさせてもらったんですけどね。

http://www.tsphinx.net/manken/room/badd/bad02.html#BUIGOU

V号って原作にも出てくるのですけど、僕はアニメ版のV号の方が存在感が出ていると思っていて…。その違いって何かっていうと演出的なV号の持ち上げ方が違うんですよね。横山光輝先生の作品の感覚が分る人には伝わる話だと思うんですけど、横山先生ってそこらへんの表現がすごく淡泊な人でwそれがいいところではあるんですけどw
対してアニメ版のV号は、第25話「死のV号作戦」の30分の間に本当に出るぞ出るぞと盛り上げてくれる。それが結晶する瞬間というのが、V号がいよいよ出現する時、葉巻型な格納形態から翼を広げて飛び立つシーンなんですが、ここ最高に好きなんですよね。このV号の格納形態って、原作にはない描写なんですが、これがV号の存在感をすごく上げていると思うんですよ。



…って、このシーンって多分、「ファンタジア」(1940年制作)の「禿げ山の一夜」をイメージした絵コンテだったんじゃないかと、僕はず~~~っと思っていて。あの翼で丸まっているところとか、非常にかぶります。最近、ちょっと仲間内の上映会で「ファンタジア」を引っ張り出す事になりそうなんで、それのダビングと合わせて、「バビル2世」のダビングが重なったので、ちょっと画像を引っ張りだしてみました。…でちょっと2作品の画像を貼ってみました。「禿げ山の一夜」の魔王って「ファンタジア」の中でもかなり印象に残るんじゃないかと思いますが…。

……う!!さすがにあの頃のフルアニメーションと70年代のリミテッドの絵を並べるのは色々差があり過ぎるか?(汗)

(「禿げ山」は気流の動きさえ描いているんだもんなあ…)…でも、仕上げはともかく、画としてはV号の翼の存在感も全然ひけは取っていないと思います。いや、この魔王の翼の表現がモデルだって話なんで対抗してもしょうがないんですけど(汗)…でも、ここらへん横山先生の描写はかなり兵器的で淡泊だったのに対して、アニメ版V号のこの怪物/怪獣っぽさはすごく好きでした。当時のスタッフのセンスが伺えると思います。

「バビル2世」が終わったら次は「サイボーグ009」が始まっているんですねえw1979年制作の。これも録っています。劇場版の「009」シリーズもやっていたけど、これは録り損ってしまった。「超銀河伝説」はDVDで持っているんですけどね。これはまたの機会に。あと以前録っていた「ボーンフリー」とかもはじまって、取り直しのつもりで録る事にしました。