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そんな好奇心から衝動的に作りました。

冬旅 スノーシューツアー to 刈込湖 1

2012年03月09日 22時41分03秒 | お山のツアー

2月12日 奥日光湯元温泉 湯ノ平湿原と温泉寺



湯ノ平湿原と湯元源泉

 奥日光の冬旅2日目はスノーシューツアーに参加しました。 ツアー内容は全日コースの刈込湖へのツアーです。 
 娘たちは初めてのスノーシューでしたし、私も本当に山の中を歩くようなスノーシューツアーは初めてだったので、最初は半日のツアーを考えていたのですが、ツアーの写真を拝見しているうちにできれば一日中雪の山を歩いて、全面氷結した静寂の刈込湖へ行きたくなってしまったのでした。 
 最近運動不足でまともに歩いてもいない私が標高1,480mの湯元温泉から標高1,600mの刈込湖まで行って帰れるのでしょうか。w

 上の写真はまだ出発したて。 湯元温泉の源泉が噴き出す湯ノ平湿原付近の写真です。 旅館やホテルが立ち並ぶ奥日光湯元温泉の先にはこのような温泉の湿原があります。 雪に埋もれたこの場所を見るのは初めてですが、とても心が魅かれます。 大昔の若いころ初めてここを見た時に「なんて不思議な景色だろう」と思って以来、なんだか魅かれ続けている気がします。 何なんでしょうね。w

     

 朝8時45分、宿泊の小西ホテルロビーに集合。 前日はとても良いお天気でしたが、夜半からビューという風の音が聞こえました。 朝起きるとグレイの空にしんしんと雪が降っています。 うー。 寒そう。。。吹雪になるのかしら? と思っていましたが、だんだんと天気は回復傾向のようでした。

 まずはスキー場のレストハウスでスノーシューを借りてから湯ノ平湿原へ歩いてゆきます。 上の写真はすでに湯ノ平湿原の木道を歩いている所です。 この木道を歩いてゆき振り返ったのが一枚目の写真。 歩いて行った左側に広がるのが二枚目の写真という感じです。

     

 左の写真が湿原の温泉が溜まっている沼と、奥に温泉を宿に引き込むために作られている小屋が見えます。 この写真で見てほしいのは、まずこの湯元温泉地区から脱出するのに奥に見える斜面を登っていかなくてはならない、と言う所です。w この斜面の頂上付近を金精道路が走っています。 まずはその道路に出るわけです。 この登りが結構きつくて、ツアーはそこで終わりでいいと思ったくらいです。w 写真を大きくして見ると、斜面を登っている人が見えますよ。
 右の写真ではネイチャーガイドさんが源泉の説明をしてくれています。 地面からこんこんとわいているお湯は80度くらいでとても熱いですが、この雪と寒さですから、溜まっているところに手を入れるとちょうどよい湯加減です。 それ以外の説明はどうぞガイドさんに直接お聞きください。w


 というわけで、この日のガイドは奥日光小西ホテル・ネイチャーガイドの安倍さんです。 昨年秋の紅葉のころから安倍さんの書いたものを拝見させていただき、今回ツアーに参加できたこと、大変うれしく思っています。 実は奥日光のスノーシューはとても本格的な気がして参加に躊躇していたのですが、実際にメールや電話でお話を伺うと、安倍さんが予想に反して(!?w)大変ジェントルマンだったもので、安心してツアーに参加することができました。w
 「はぁ!? イロハを上がってこれるんですか? スノーシュー結構きついっすよ。」みたいな方だったらどうしよう。。。という心配は吹っ飛びました。 ほんとに良かった。w

 こんな素敵なガイドさんのツアーに参加してみたい方は、上のリンク先、小西ホテルホームページから右の欄「ネイチャーウォッチングツアー」をクリックしてください。 
 まー、そうは言ってもいつのもように私の更新が遅いため、スノーシューツアーはそろそろおしまいなんですよね。 でもきっとこれからの時期、トレッキングツアーなどもなさるのではないかと思います。 わたしももう少し奥日光をきちんと知りたいので、またツアーに参加させていただくと思います。 というか、この後すでにもう一回。。。www

     

 はい。 先ほど言った通り斜面を登り始めました。 少し歩き雪が充分に積もっている場所まで来たところでスノーシューを装着します。 

     

 スノーシューとは写真左のようなものです。 西洋カンジキなどとも言われますが、これを履いていると新雪の雪深い所を歩いても足がズブズブと沈みこまずに歩いて行けるというものです。 昔ながらのカンジキは足の底全面に輪のような物をくくりつけて使うため、歩くときには膝をあげてバタンバタンと歩かなければなりませんが、スノーシューはかかと部分が上がるように足に固定できるため、普通に歩くのと同じような感覚で歩けます。 また、足底のつま先、かかと部分に金属の歯が出ているので、雪をしっかり押さえることができます。 なので、逆にあまり雪の無い部分でスノーシューを履くことはスノーシューを傷つけたり、地面に生えている草や木道を傷つけることになります。

 雪の中を歩く服装もあらかじめ安倍さんに丁寧に教えていただきました。 綿素材のインナーは汗をかいた時に吸い込むのですが、発散をしないので身体を冷やします。 また、スノーシューは運動量が多いのでスキーウェアはあまり適していません。 などなど。 そんなこんなで右のような格好になりました。 こう見えても結構寒いんですよ! 出発時の気温はマイナス8度。 なので顔マスクをしています。 まるでとらわれた宇宙人のような下の娘です。w

     

 はい。 斜面を登り切りました。w 登りの辛い所ではみんなに付いて行くのが精一杯で写真がありませんでした。w
 斜面を登りきった上は金精道路です。 冬の間は閉鎖される道路です。 右の写真を見ると右下にガードレールが見えますね。 これくらい雪が積もっているということです。 そしてガードレールより手前(左)側が夏の間は車がビュンビュン通る車道です。 こんなに真っ白で、人の足の踏み後もありません。 これをまっすぐ行けば群馬県まで行けます。 なんだかとても不思議な気持ちになります。 私たちパーティーはその車道ではなくガードレールの向こう側に向かってゆきます。 
 左の標識には刈込湖 2.2Kmと書いてあります。 たった2.2キロか。 と思ったのですが。。。 そして安倍さんはその標識の方向には行きません。 なんでも夏道と冬道があるそうで。 雪が降り積もるために夏には歩けない場所が歩けるようになるんですね。

     

 そしてここ。w 金精道路の脇ですよ。 せっかく登ってきたのに下ります。www 歩いて下るのも良いのですが、滑って下るのもちょー楽しい!(^O^) 
 スノーシューのだいご味は歩くだけではないんです! 雪の中を滑ったり転がったり。 これがまた楽しいんだよねー。
 って、まだ始まったばかりです。

     

 下った後はしばらくこんな素敵な森の中を抜けてゆきます。 誰にも会いません。 木々は昨夜からの雪で枝まで白く美しいです。 きっと歩いている下には草や岩や笹やそんなものがあるのでしょうが、今は真っ白な世界です。 
 そして歩いて行った先には冬の間しかたどり着くことのできない凍結の湖「蓼ノ湖(たでのうみ)」がありました。 ここはまだ目的地ではありませんよ。 目的地はもっと先の「刈込湖」です。
 しかし、ここでしばし神秘的な雪と氷に覆われた湖を見て感動していたのでありました。

 話はまだまだ続きます。 が、明日から私はバックスのプレイオフの応援です。w このペースではいつ刈込湖に到着するでしょうか。。。w