out of curiosity

blog ってどんなものだろ?
そんな好奇心から衝動的に作りました。

増穂町 ふるさと自然塾 with kuronekoさん

2009年08月12日 19時44分42秒 | 平林周辺の自然

 8月6日、kuronekoさんと南アルプス市中野の棚田を後にし、山を越え増穂町にやってきました。 
増穂町は私たちの田んぼがある所ですが、その前に kuronekoさんには是非田んぼではなかなか見られないものを見てもらいたい、と思い、増穂ふるさと自然塾へ。
 ここは他力本願。 自然塾の指導員さん Mr.自然塾(←この名前で決まり!w)に力をお借りします。 この方が行くたびにいい仕事をしてくれるんだ、これが。w

   

 まず左の写真ですが、これは6月20日に撮影した自然塾に隣接する桜池です。 今回は雨で桜池を撮るのを忘れました。 
 右の写真は5月24日に撮った物ですが、桜池の近くに作られたカエル保護の池で見られたモリアオガエルの卵です。 石積みの縁に白い泡状の物が三つ見えますが、これがそうです。

 私は6月20日に自然塾主催の「カエル観察会」に参加したのですが、その時までに見たたくさんのモリアオガエルの卵がその後どうなったのか、とても気になっていました。 
 モリアオガエルはオタマジャクシとなって池に落ちた後、3週間くらいでカエルになり、その後ある程度大きくなると山に潜んでしまいます。 どんなところで暮らしているかなど、あまり生態がわかっていないそうで、その辺が神秘的なカエルと呼ばれる由縁だと思います。
 しかし、ある程度大きくなるまでは池の周りにいる可能性があります。 また、親のモリアオガエルもひょっとするとまだ見られるかもしれません。

 そんな期待を胸に Mr.自然塾にお尋ねすると「水路に行くと見られるかもしれませんね。 行きましょう。」とありがたいお答え。
 わけもわからず、とりあえずは kuronekoさんと長靴に履き替え準備万端にしていると(←ヘビよけと思って履き替えた)「水路は暗いですからこれを持っていきます。」と懐中電灯を渡される。 「え。水路って。。。?」

 Mr.自然塾が連れて行ってくれたのは桜池から自然塾の裏山に抜ける、水を通す為の地下水路でした。 上の桜池の写真の右手前に四角く柵の張られたところがありますが、ここは2~3mくらいの竪穴が掘られており、そこから地中の横穴が用水路として自然塾の裏まで100mくらい続いています。 横穴と言ってもきちんとブロックで囲まれたきれいな物です。 ただし、電灯はありません。 またどんな動物、生物も出入り自由です。 やっぱりちょっと怖いです。

   

 こんな感じです。w 大蛇が横たわっていてもおかしくない雰囲気でしょ? しかも懐中電灯で1メートル先くらいしか見えないんですよ。
 前方の壁になにか出っ張りを見つけた Mr.自然塾が「あ。モリアオガエルかコウモリですね。」と。 「ひぇぇ。近づくまでわからないんだ。」とおよび腰で近づくと、右の写真のモリアオガエルでした。 はぁぁ。良かった。
 結局モリアオガエルの大人はこの一匹しか見られませんでしたが、大冒険の雰囲気を味わえました。


 外で見たモリアオガエルです。(6月20日撮影) 大抵こんな風にジーッと眠そうにボテッと座っています。 大きさは女の人の手の平くらいあり、とても大きなカエルです。 どこが神秘的なの?って思ってしまいます。w
 しかし、こんなモリアオガエルにもかわいい子供時代があったんです。 今回、水路から外に出てカエル保護池の方に行くとMr.自然塾が「あ、葉っぱの上に座っていますね。」と指差しました。 見るとアマガエルよりくすんだ緑色の小さなカエルが。 


 「かわいぃぃぃ。」(*´д`*)

 まだしっぽがついています。 手の先のしっかりとした吸盤もモリアオガエルの特徴です。 秋ぐらいまではこの池の周辺にいて、それ以降山に帰ってゆくのだそうです。 そして、大人になったらまた卵を産みにここにもどってくるのでしょう。


 とても小さくて初めは見つけにくかった子供モリアオガエルも、慣れてくるとあちこちの葉っぱや枝の上に見つけることができました。 またここで会いたいね。 がんばって生き延びるんだよー。

 この後 kuronekoさんとは田んぼの方に行きましたが、平林の棚田をあちこち歩き回る時間はありませんでした。 
 できればまたヒガンバナの頃にでもご一緒したいと思いますが、2学期は結構忙しい。。。いずれにせよ、今回私も楽しませていただきました。 kuronekoさん、ありがとうございました。