がちょうのうたがきこえてくるよ

最初に言っておく。私は、今、仮面ライダー沼にハマっている!!

アフロ万歳(改)

2009-06-20 | Music
マーズ・ヴォルタの新譜が出たわけです。
タイトルが「八面体」。8曲入りです。

今までのアルバムと比べるとおとなしくて、おまえら、どこいくんだよー?!っていうような混乱もなく、初め聴いた時、物足りなさを感じたんですが、メロディは今までで一番しっかりしてるかもです。しかも安心して聴ける構成。でも、なんというか、やっぱりマーズ・ヴォルタらしい変拍子やうねるような音、セドリックの声、そして演奏の基本的な巧さが逆に強調されて、怖いと言うか、カッコいいと言うか。
個人的には、やっぱりゴリアテのほうが好きです。
でも、これはこれで、素晴らしい。むしろ、素晴らしい。
聴けば聴くほど、良さが沁みる。
コペルニクスで泣けないヤツは音楽的インポテンツですよ、ホント。

でもね、聴いてて思ったのは、これ、アレンジ次第じゃゴリアテ並みの大混乱も出来たんじゃないか?ってこと。料理でいったら、塩だけで焼きました!みたいな。生でもいけるぜ!とれたて野菜!みたいな。白魚の踊り食い、みたいな。
マーズ・ヴォルタの魅力は、カオスや狂気だと思ってた節があるのですが、これを聴くと、もう、それ以前に根本的な音楽の才能がずば抜けてるんだなって、改めて思い知らされました。
オマーは、やっぱり、世界で一番好きなギタリストです。

マーズ・ヴォルタは、本当にいいなぁ...。
このバンド、奇跡だよなぁ...。
ロック好きとしては、せめて10年は早く生まれたかったわけなのですが、このバンド一つで、どうでもよくなったもんなぁ...。
純粋に音でいったら、一番好きなバンドかもです。

はやくライブが観たいです。
もう、初来日から観てますが、とにかくライブが最高なのですよ。

いつも思うのは、最悪、音楽さえあれば生きていけるな、ってこと。
逆に、音楽が聴けなくなったら、冗談抜きで廃人になると思います。

いい音楽を聴くと、人間の素晴らしさに涙が出ます。
エコなんてどうでもいいんだよ。
人間は人間らしく、欲望や感情やそんなものをまきちらして生き延びればいい。戦争だって天変地異だってなんだって起こればいい。
滅びるなら滅びればいい。
一番良くないのは、人間が人間に縛られること。魂の自由がなくなること。
地球の環境よりも、本当にやらなきゃいけないののは、一人でも多くの人が人間らしい暮らしができる環境を整えることだと思う。それは、精神的にも物理的にも。

金子光晴という詩人は人間のために、人間であるために戦うんだと言いました。
私も、人間であることの努力だけはあきらめずに生きていたいです。