自転車操業日記

自転車と組版ソフトについての備忘録。

終焉まで

2017-08-22 02:45:39 | おじょうさま臨終記
14日,おかあさまと点滴に行って,病院ごはんの試食をして,帰ってからもいっぱい食べたそうだ。

15日,午前中に病院ごはんをたくさん食べた。だしスープも飲んだ。病院ごはん,ほぼひと缶を食べ終える。1回分くらい残っていたので,これを夜にまた食べるだろう,と思っていたそうだ。が,夕方からお水も飲まず,食べなくもなった。

16日,アタシがお休みに入り,点滴に行き,おうち点滴の練習をし,点滴キットと追加の病院ごはんのかんづめを1つ購入。おなかマッサージでうんちが出て,すこし食欲が戻るかしらと思ったが,だめ。おしっこの色が濃いのが気になる(これはごはんが変わったせいだろう。あとになって気づいた)。鼻先の色がわるいように感じる。おかあさまは,ごはんがくっついてがびがびになっているからじゃない?とおっしゃったが,血色がない感じ。ケージの横で就寝。

17日,午前中に点滴を入れる。思い切りがつかず,2度刺すことになってしまって,かわいそうだった。おかあさまに手伝っていただいたが,保定が難しい。100ccは入らず,80ccくらい。一人でやる方が良さそうだ。伸び放題になっていた髪を切りに行き,昼過ぎに帰宅。この日も食欲はなく,お水もあまり飲まない。一度,口元を動かしたので,スポイトでお水をあげたが,数滴飲んだだろうか,というところ。病院ごはんも,ほんのひとくち程度。元気もない。ずっと寝ている。おしっこの頻度が高くなった気がする。ねこはお天気がわるいと寝てばかりいるから,このところの不調はそのせいかしら,と思ったりする。この日もケージの横に寝るが,眠れない。

18日,深夜2時頃,寝ていてもだるそうに見えたので,思い切って一人で点滴。香箱を組む形に座っていただいたら,やりやすかった。ここでも80ccほど。少し動いて,針が外れてしまったので。一人で滴下を眺めていると,時間の流れがひどく遅く感じる。100ccといえば,カップ2分の1。晩ご飯の時に飲む一口サイズのビール缶が125ml。それよりもっと少ないのに,無限の時間を要するように思う。でも,点滴後はおじょうさまのカラダの緊張がとれたように,すこしほっとしたように見えた。ケージの中をそうじして,横に寝かせて,自分も二度寝。
6時過ぎにおかあさまが起きてこられて,お水とごはんをあげようとしたけど,受け付けない。呼吸は安定しているが,眠っていて反応しない。ケージから出して,座右に寝かせる。掃除機の音をお聞かせするのがイヤで,リビングのおそうじはパス。
9時前,きょうはアタシが通院。健診で引っかかった項目の経過観察と,お薬の処方。咳が出るのを気にされたが,ねこのケージの脇に寝ているからアレルギーのせいかと思う,と言ったら,お医者が食い付いてきた。動物好きとは知らなんだ。お薬をいただいて,昼前に帰宅。院外処方になって久しいが,相変わらず面倒くさい。ちょっとでも早く帰りたいのに。この間,おじょうさまはずっと寝ていたそう。
昼,人間も食欲がなく,ずっと見ている。呼吸が浅く,少し早くなった気がする。くちゃくちゃと口元を動かしたので,スポイトで給水したら,一生懸命飲む。12cc程度。よかったね,と思いかけたとき,吐いた。褐変した血のような色の,あまり粘度の高くない吐瀉物。血なら鉄っぽい匂いがしそうなものなのに,それがなかった(今思えば,前日少しだけ食べた,病院ごはんが消化されていなかったものだったのだろう。量的にも,色的にも)。苦しそうに何回もえづく。頭を胃よりも下にした方が楽そうなので,起こして吐かせ,また横に。3度繰り返し,3度目に心臓が停まった。13時55分。



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